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長年釣りをしていると当たり前のことでも、釣りを始めて間もない人にとっては「目から鱗!」「そうだったのか!」という、ちょっとしたノウハウをお届けするのがこのコーナー。釣果に直接かかわることではないけれど、アナタの釣りが快適になるかもしれない!? ほんのちょっとの工夫とアイデア。
今回は暑い夏のオアシス! 釣り人の必須アイテムであるクーラーボックスと氷に関する豆知識。
ほんの一手間で氷が長持ち!
使わなくなった車のサンシェードを活用しよう
保冷力抜群の最近のクーラーボックスでも頻繁に開け閉めすると、そのたびに真夏の熱い外気が内部に入り込み氷はどんどん溶けてしまう。そんな氷を少しでも長持ちさせるには……。そこで注目したいのがご家庭の冷蔵庫内にぶら下げるカーテン状のスクリーン。これで少しの時間ならドアを開けておいても内部の冷気が外部に漏れにくくなる。
これと同じ理屈でクーラーボックス内部にも冷気を逃がしにくくする遮へい板を入れればよいのだ。段ボールでも板状の発泡スチロールでも何でもかまわない。クーラーボックスのフタを空けたときに、いきなり内部が露出しないようにすればよいのだ。冷やすと硬くなるオニギリやお弁当にパン類など保冷の必要がそれほどないもの、また虫エサなどあまり冷やしてはいけないものなどは遮へい板の上に置けばよい。
そんなクーラーボックスの冷気遮へい板に活用でき、特にオススメなのが使わなくなった車のサンシェード。もともと太陽光から車内を守るためのものだから断熱効果抜群! かんたんにハサミで切れるのでクーラーボックス上部の内寸に合わせてカットするだけ。サイズに余裕があるなら上部、側面、下部までぐるっと囲める大きさにカットすれば、なお効果的だ。
溶けた氷の水で食品などを濡らさないコツ
クーラーボックスのフタも使いよう
いまさら言うまでもないが気温が高い時期、クーラーボックスには氷が必要だ。エサ店や釣具店だけでなくコンビニでも手に入る板氷を使用している人が多いと思う。もちろんそれで全然かまわないのだが、気になるのが氷が溶けて内部が水びたしになること。ビニール袋で密閉されているようでもナゼか水が漏れる。そして、その水で食品まで水びたし! 「うわ~、オニギリびちゃびちゃ……。これ食べるのイヤだなあ」などという経験をした人も多いはずだ。
そこでクーラーボックスのフタが役に立つ。要は食品など水に濡れると困るものをクーラーボックスの底から離しておけばよいわけで……。方法は実にかんたん! フタを閉めるときに食品を入れた袋の上部をフタで挟み、袋をクーラーボックス内部で宙ぶらりんの状態にすればよいのだ。フタを空けるときは外にはみ出た袋の端を手に取り底に落ちないようにするのをお忘れなく。
手も洗えて緊急時の飲料にも!
凍らせたペットボトルで爽快フィッシング
さらに内部の水濡れを少なくするなら水道水を入れ凍らせたペットボトルを活用するとよい。多少はボトル外部に汗をかくが板氷が溶けたときほど内部が水びたしになることはない。
この方法だと釣り場での手洗いにも利用できるし、暑くてたまらないときにタオルを濡らせば「冷やしおしぼり」がすぐ作れる。さらに氷が溶けた水で首筋や頭を直接冷やすこともできる。
ひじょうにつらい真夏の飲料切れのときなど、ご家庭の水道水なら飲むこともできる。そのためにも釣行ごとに新しい水道水に入れ替え凍らせておくと安心。また水を入れ替えるときに多少の食塩を加えておけば冷却効果がアップするはず。熱中症対策の緊急飲料としても有効だ。
暑い夏、クーラーボックスと氷を上手に活用し快適なフィッシングライフをエンジョイしよう。