知っていれば快適!フィールド豆知識 No.27【STEP UP】サビキ釣りで釣果を稼ぐコツ
コレを知らなきゃ釣れ……ないこともある!?

長年釣りをしていると当たり前のことでも、釣りを始めて間もない人にとっては「目から鱗!」「そうだったのか!」という、ちょっとしたノウハウをお届けするのがこのコーナー。釣果に直接かかわることではないけれど、アナタの釣りが快適になるかもしれない!? ほんのちょっとの工夫とアイデア。
今回は防波堤から誰にでもかんたんにアジやイワシがねらえるサビキ釣りがテーマ。誰にでもかんたん……とはいうものの相手は自然の魚、どうしても食いが渋くなかなか釣れない日もある。そこで少しでも釣果を稼ぐためのコツを紹介しよう。

サビキ仕掛を下ろしたら
竿を揺すってマキエをしっかり出そう

防波堤のサビキ釣りの基本はマキエカゴにアミエビなどのマキエを入れ仕掛を竿下に下ろし、そのマキエにアジやイワシを集めて釣る方法だ。周辺に食い気のある魚さえいれば仕掛を下ろすだけで、サオ先がブルブルと震えてかんたんにアジやイワシがサビキ仕掛のハリに掛かる。

しかし相手は自然の魚。群れの数自体が少なかったり食い気がない場合もある。そこで基本は一点集中! あちこちに仕掛を入れず毎回決まった場所に仕掛を入れて魚を集めよう。

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マキエでアジやイワシを寄せて釣るサビキ釣りの仕掛投入位置は一点集中が基本

仕掛を入れたら竿を2、3回から数回揺すってマキエカゴの中のアミエビを海中にしっかり放出させると、より効果的だ。アミエビ濃度や解凍具合にもよるが、そのままだと仕掛回収時までカゴ内部にマキエが残っていることがよくある。これでは効率が悪いので毎回カゴ内部のマキエがすべて出し切るようにしたい。

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マキエカゴに入れたアミエビは仕掛投入のたび出し切るように釣るべし!

アタリがない場合はカゴを着底させ
仕掛をたるませてアタリを待とう

仕掛を入れる深さも大切だ。魚が多く活性が高い場合は海面直下の浅い場所でドンドン釣れるが、それではまったくアタリが出ないこともある。

そんなときはマキエのカゴ(仕掛最下部にカゴが付いていることが条件)を海底まで沈める。そこで同様に竿を揺すってマキエを出し、カゴを着底させたままピタッと仕掛を止めてアタリを待つ。活性が低い場合、アジは底近くにいることが多いのだ。とくに日中はその傾向が強い。

それでもアタリが出ない場合は仕掛を少しだけたるませるとアタリが出やすくなる。というのは仕掛をピンと張った状態よりも、たるませることでサビキバリが海中でフワフワと自然のエサに近い状態になり、アジやイワシが警戒心なく食い付いてくれる。

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中~上層でアタリが出ないときはカゴを底まで沈めてアタリを待つ。仕掛を少したるませ気味にするとアタリが出やすい

これを「フカセ効果」と呼んでいる。初心者には難しいかもしれないがグレやチヌのフカセ釣りと同じ理屈だ。サビキのハリを自然に漂うマキエとできるだけ近い状態にしてやるというわけだ。

アタリが出だしたら徐々に浅く釣る
魚が掛かる位置で深さを微調整

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多数あるサビキ仕掛への魚の掛かる位置でねらうタナを微調整しよう

こうして釣っているうちに、魚の活性が上がってドンドン釣れるようになったら仕掛を底まで下ろさず、徐々に中層の浅いタナをねらうようにしよう。

数本あるハリの上の方ばかりに食い付くようなら、ねらうタナをもう少し浅くする。逆に下部のハリばかりに食い付くようなら少し深くねらうとよい。これはウキを使った飛ばしサビキ釣りのウキ下を設定する場合も同じ。仕掛のハリ全体にまんべんなく食い付くようにするのが釣果を稼ぐコツである。

潮流ぶっ飛ぶ釣り場では
マキエなしの下オモリ式で遠投!

たとえば明石海峡や瀬戸内海の島嶼(とうしょ)部など海峡筋の釣り場では潮流がとんでもなく速いことがある。こんな場合は竿下一点集中のマキエの効果がまず期待できないし、飛ばしサビキだとあっという間にウキが流されて周辺の釣り人の仕掛とオマツリ……というトラブルも多発する。

初心者にはちょっと難しいかもしれないが、こんなときは下部のカゴを外し代わりに10~15号ぐらいのオモリを付けてマキエなしの釣りをするのもひとつの方法だ。

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すこぶる潮流が速い釣り場ではマキエカゴをオモリに代えて遠投。底付近を沖から足下まで探るように釣るとよい

潮上の沖に向かって仕掛を遠投し、オモリが海底に着いたら竿をゆっくりあおって仕掛を浮かせリールを数回巻き、ふたたび着底させて……を繰り返し足下まで探ってくる。

「沖からオモリで底を叩きながら」というイメージだ。ただし根掛かりには要注意。あまりにも根掛かりが激しいポイントでは諦めよう。

急がば回れ!?
低活性時は1尾1尾ていねいに取り込もう

最後に釣果を稼ぐためのアドバイス。サビキ仕掛にはハリが多数付いているので、ハリの数だけパーフェクトに魚を掛けるようにするのが釣果を稼ぐ最大のコツであり醍醐味でもあるのは事実。しかし活性が低くアタリが少ない場合は、追い食いを待たず1尾1尾ていねいに取り込む方が結果的に釣果をのばせる。

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アジの食いが渋い場合は1尾1尾ていねいに取り込むほうが釣果は確実

活性が低い場合は食い込みも浅く、次の魚が掛かる前に、せっかく掛かった魚がハリから外れてしまうことが多いのだ。もちろんアタリがじゃんじゃんある場合はアタリがあってもすぐに竿を上げず追い食いさせて数を稼ごう!

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いくらでも釣れる日もあれば、そうでない日もある。かんたんなサビキ釣りだって奥が深いのだ