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HEAT読者のみなさんこんにちは! 実はHEAT「アーバンフィッシング」の記念すべき第1回目がシーバス狙いだったのですが、この魚とアーバンフィッシングとは切っても切れない関係と言っていいぐらい、都市部の水辺にはたくさんのシーバスが生息しているのをご存知でしょうか?
今回は、結局1バラシにて終了した第1回以降、チャンスを逃して追いかけることのなかった都市型シーバスのリベンジやいかに。
やっぱり東京湾、狙うは街鱸
今回釣り場に選んだのは東京湾の千葉サイド。いくつもの河川が流れ込む湾奥エリアは、秋のシーバス釣りを代表するポイントでもあります。僕はかねがね釣りに「ホームを持つ」ことが大切だと発信しているのですが、千葉の実家に住んでいたころはまさにこれら都市部を流れる川がホームでした。そしてシーズンを通して釣りをすることで、さまざまなことを学んだ懐かしいエリア。もう何年も来ていなかったけど、”街鱸”は久しぶりに顔を見せてくれるのか?
とても個人的な意見にはなりますが、僕の思うシーバスフィッシングの魅力のなかに「再現性の高さ」と「潮位や時間帯による釣りの目星がつけやすい」などがあります。失礼を通り越して言わせてもらえば、例えばある程度実績のある場所や一度釣ったことのある場所で、同じルアーをオールシーズン投げ続けていれば、きっとまた釣れるでしょう。そこだけ切り取ると単純でかんたんな釣りですよね。しかし場所や条件、天気や季節などによって常にベストな選択が変わっていくので、いかにそれらを把握してより大きな魚を釣ったり、たくさんの魚を釣ることができるのかを考えるのが楽しいんです。アクセスのしやすい場所も多く、都市部から何時間も移動しなくてもいいので、それが今度は新たな「開拓の面白さ」につながっていくと思います。
しかしサラリーマンの方におススメと言いながら先に断っておきますが、ハマると寝る時間がなくなるので注意が必要です(笑)。
まずはラーメン屋で集合するのが流儀
決してそれが流儀なんてことはありませんが、前回同様、今回もラーメン屋さんから取材スタート。シーバスがよく釣れる場所が多い東京・埼玉・千葉・横浜って、同時にラーメン激戦区でもありまして、睡眠時間の確保と共に、ラーメンの食べ過ぎで体調を崩さないように健康管理にも気を配りましょう。
今回一緒に釣りをしたのは、今年幕張にオープンしたWILD-1の若き釣り担当の塩入くん(以下シオ)。トラウトからオフショアまでいろいろな釣りをする行動派なうえに、ジーンズや靴の話でも盛り上がれるアーバンフィッシングにぴったりの逸材。ちょくちょくお店やイベントで顔を合わすけど、釣り場での再会は春の中禅寺湖ぶり。
コーヒーを片手に散歩、ポイント探し
車を停めたらすぐに準備をせず、歩ける範囲をコンビニのコーヒー片手に散歩。相変わらずやる気ないなって感じかもしれませんが、橋の上から川をのぞいてみたり、先行者がいるかどうかをチェックしたり、実はこの時間は結構大切だと思っています。
ベイトが追いかけられているのを見つけたらラッキーだし、一目散にポイントに向かったらもう釣り人がいた、なんてことにもなりにくいのです。ひとまず1匹触りたいわれわれは、人の入っていない橋の下を見つけて明暗部を狙ってみることに。
まだあまり潮の動いていない時間帯なので、川べりでのんびりと準備をしていると、岸際で捕食音が聞こえてきます。覗いてみると追いかけられているのはフナ。きっと先の大型台風の影響で上流から流されてきたフナが、汽水域で弱っているところを追いかけ回されている様子。うん、期待できそう!
久しぶりのアーバンシーバスと再会
今回の僕らのような、「サイズなどにこだわらず1匹釣りたい!」というときは、明暗部(街灯などで照らされた部分と、橋や建物の影との境界線)がまずは固いかなと思いきや、完全に無反応…。ベイトも多いし期待したものの、そうかんたんには釣らせてくれない様子。狙いを岸際に変えて、橋の前後を二手に別れて釣り始めるとようやく反応が。一定の速度でリールを巻く手が、グっと止められるようなこの感覚がたまりません。
他にも何匹か追加したところでバイトがピタリと止まり休憩。
ひとまず2人とも魚に触り、僕的にはちょっと満足して危うくストップフィッシングしてしまうところでしたが、「まだまだ釣りたいっす!」とシオの顔に書いてあったので続行(笑)。少しポイントを移動してみることに。
やっぱりアーバンフィッシングはラン&ガン
最後に来たのは5年ぐらい前だと思われる川に到着。水辺に行ってみるとウナギ釣りを楽しむお兄さんに遭遇し、挨拶を交わす。シーバスの気配はあまりないとのこと&竿を出されていたので移動しようとすると、全然自由に釣ってくれて構わないよと言ってもらえたので少し上流の橋で釣りをさせてもらうことに。
ジェン(私): 「ここちょっと足場高いからやめとこうか? 俺ネット持ってきてないし…」
シオ: 「俺ありますよ! ショータさん絶対持ってこないと思ったんで」
なんかイラっとするけどめっちゃ頼りになるぞ(笑)!
いいタイミングだったのか、2投目ぐらいで水面が爆発。少し痩せているけど悪くないサイズをキャッチ。シオにも数回バイトがあったものの、魚がスレてきた感じがしたので再度ポイントを移動。
すると次のポイントでも魚の反応はよく、2人ともあっさりとキャッチし、なんだかこれ以上深追いすることもないね? となり終了。短時間ながら2人で6キャッチと、ちょっとでき過ぎぐらいの内容で、無事にアーバンシーバスのリベンジとなったのでした。
やっぱりシーバスは手軽なだけでなく、カッコよくて魅力的なターゲットだなと再確認。
都会に潜む非日常
栃木に引っ越してからは都市部での釣りの機会が減ってしまっていたけど、一見魚が釣れるとは思えないような場所や、人が暮らしているすぐそばの川でも魚が釣れてしまう楽しさは、大自然の中での釣りとはまた違った魅力があります。そんな景色の中で起こる、ときに想像を超えた”非日常”は、どこかストリートフィッシングの楽しみにも似ていて、久しぶりにシーバス熱が再燃してしまったのでした。
当然市街地を流れる川には通勤通学で使われる道路や遊歩道も多く、ウォーキングやランニング、犬の散歩など、釣り人ではない人の方が多いでしょう。あくまでみんなの川で釣りをさせてもらっている意識を持ち、事故などがないように自身の安全と周りの安全に気を配るのを忘れずに楽しんでいただけたらと思います。
アーバンフィッシング メインタックル紹介
レポーターREPORTER
栃木県在住。国内のトラウトフィッシングから海外の釣りまで、人生を豊かにするライフスタイルとしての釣りを日々模索し発信しているフィッシングピーターパン。PIKE STREET MARKETディレクター。ひと×コト×Sakana栃木PRアンバサダー。
サポートメーカー:Huerco、BIGFISH1983、Rマジックテスター。VARIVASフィールドモニター、Patagoniaプロセールスプログラム。
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