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一般のアングラーにとって、釣具メーカー社員のイメージはどのようなものでしょうか…? 普段職場では難しい顔をしながら机に向かっている、釣具メーカー社員のプライベートにお邪魔する企画の第2弾。今回は、初夏から旬を迎える鳥取県の「ケンサキイカ」! 毎年この時期になると企画されているというイカメタルで狙う釣りツアーがあると聞きつけ、無理をいって同行させていただきました。さて、どんな風に釣りを楽しんでいるのか? 今回も覗かせていただきましたよ!
天気が心配ながらも出発!
待ち合わせは「ナマステ」前???
7月中旬のとある週末。兵庫県は三木市にある「道の駅みき」に集合します。釣りに出かけるとはいえ、珍しくお昼の13:00集合。みんなのんびり集まってくるかと思いきや、やる気満々のメンバーは時間前にきっちり集合していました。
定刻前に出発したのはいいのですが、空を厚い雲が覆う曇天…。ときおり雨がポツリポツリと降るなか、山陽自動車道(岡山方面)に乗ります。この後、中国自動車道、鳥取自動車道と乗り継ぎ鳥取へと向かうのですが、すでにシトシトと車のフロントガラスを濡らす雨に、釣果だけでなく天候も心配になってきました…。
ところで今回のメンバーは、発起人である物流の大杉さんと、同じく物流の大月さん、国内販売の坂本くん、商品開発の市橋くん、アパレル企画販売の小畑くん、そして、社員の友人であり元同僚の小野さん、小野さんの友人の笠井さん、大杉さんのご家族の小椋くんと私を含めた総勢9名の大所帯。そう、大人数で船を一隻チャーターしての贅沢釣行なのです。
社内で人気の釣りモノである「ケンサキイカ釣り(イカメタルゲーム)」は、それぞれ部署や仕事内容が異なるものの、毎年この時期になると誰からともなく発起人となり開催されるツアー。プライベート釣行ということもあり、自然とイカ好きメンバーが集まるそう。こういうところが釣り好きが集う釣り具メーカーのいいところです。
さて、道中の車内は、釣果の話や船酔いの話などざっくばらん。途中アイスクリームタイムもあり、まさしくプライベートな感じ。他の車で移動してくるメンバーとの待ち合わせ場所である、鳥取のイオンには15:30に到着しました。
これからみんなで食材の買い物をするのですが、待ち合わせ場所に選んだのは、イオンの中にある「ナマステ」という店名のインド&ネパール料理店。誰が選んだのか…、イカ釣りに使用する「ナマリスッテ」を彷彿させる店名に、思わずニヤリとしてしまいました(笑)。
普段の釣りと違って朝早いこともなく、昼間に出発するので、何か違った雰囲気が楽しめるイカメタルゲーム。こんな具合で夕方からゆっくりと出船し、夜遅くまで釣りを続ける釣りモノなのです。
港へ到着、そして出船!
メンバーは早く釣りたくてウズウズ…
今回目指す目的地は、買い出しの場所からほど近い千代川(せんだいがわ)河口。千代川は中流では流し雛で有名、河口一帯では砂丘が広がる、鳥取を代表する一級河川です。そんな千代川の河口に鳥取港はあり、今回は鳥取港から出船する「勝栄丸」さんにお世話になります。
港到着後、準備を進めながら船長にご自身のお話をうかがったところ、子どものころは鳥取砂丘の東側に位置する、海岸が美しい浦富で過ごされたとのこと。今では山陰ジオパークにも指定されている綺麗な海で魚を獲り、山で山菜を採ったりして遊んでいたそうです。鳥取での漁師経験もある船長は、20余年ほど前から遊漁船を営まれているベテラン船長さん。とにかく鳥取の自然豊かな土地柄が大好きだそうで、心から鳥取を愛していると言っていた姿が印象的でした。
そんな船長の話では、今回35~36mのラインを狙うとのこと。夕方以降、徐々に潮が緩くなるそうですが、どんなサイズが出るかは釣ってみてのお楽しみ。パラソル級の大型が釣れるのか? はたまた可愛らしい小さなものになるのか…。しかし船長曰く、胴長が20~30cm位の小さいサイズの方が、大きいものよりも甘みがあって食べて美味しいそう。
17:00前に出船。ゆっくりと走りながら30分ほど沖へ出ていきます。
メンバーは早く釣りたくてウズウズ。ポイントに到着するまでの間、きっちりとタックルの準備を済ませていました。そしてポイントへ到着。船長のアナウンスとともに竿を一斉に出し、いよいよ釣りスタートです!
水深は36m。前日は潮が速くてなかなか釣りづらかったようですが、今日は比較的潮の流れはゆっくりのよう。まだまだ時間帯が早いため、通りすがりのイカを拾っていけるかどうかです。
本番は…!? 明かりが灯った後のナイトゲームから!
ところが、この日は期待とは裏腹に少々渋いようでした。開始から1時間たっても船中アタリはなし…。「いつもだったら日暮れ前にもポツポツと釣れてくれるんだけど…」と、メンバーは首をかしげていました。
そんな状況が続くなか、18:45にようやく船中1杯目を私のお隣の小椋くんが釣り上げました! 小椋くんは普段からシーバスを狙うルアーマン。ルアーマンらしくマメに誘いをいれ、繊細で丁寧に探っていたのが船中1杯目の釣果につながったのかも。小椋くんの1杯目を皮切りに、それからは他の方にもアタリあり、イカの気配が出始めてきました。
そして徐々に辺りが暗くなり始め、日暮れを迎えた19:00過ぎ、船のライトに明かりが灯ります。いよいよ本格的なナイトゲームの始まりです。