釣具メーカー社員の釣りについて行ってみた 梅雨の雨も何のその!?
鳥取で存分に遊びつくす初夏のイカメタルゲーム

ケンサキイカ_text-photo岳原雅浩

ゲスト魚も含め、コンスタントに釣れるイカ
当たりダナは底?中層?

18_IMG_0887.JPG 釣りシーン

19:20ごろ、明かりが馴染んできたのか、ちょっと底から上がったところでイカが連続してヒット!! 船中が一気に賑やかとなり私は写真撮影に大忙し。嬉しいラッシュがやってきました!
「あっちで釣れた!」「こっちも釣れた!」 唐突に訪れたラッシュは20~30分ほど続きました。

19_IMG_0878.JPG ケンサキイカ釣果
20-22 ケンサキイカ釣果
あちこちでケンサキイカがヒット! ラッシュは20~30分続きました

その後、少し落ち着いたとはいえ、まだまだ周りではコンスタントに釣れ続けるといったイイ状況。
右舷側に釣り座を構えていた、大杉さん、小野さん、大月さん、笠井さんたちグループは、ときおり訪れるチャンスを逃すことなく、黙々と釣り続けています。手元を観察すると、それぞれに細かくシェイクしたり、フワッとあおったりと、日頃のテクニックを駆使している模様。竿を新調して挑んだ紅一点の大月さんには、お隣の小野さんが釣り方をレクチャーし、しっかりとサポート。そして他の人も、釣れても慌てることなく落ち着いて笑顔でやり取りするなど、なんだか左舷グループよりも大人で落ち着きのある雰囲気を醸し出していました。

23_IMG_0911.JPG ケンサキイカ釣果
24_IMG_0939.JPG ケンサキイカ釣果
右舷のメンバーは落ち着いてイカとやり取り

 

25_P7130021.JPG サゴシ釣果
メタルスッテを丸のみのサゴシ! 写真は小椋くん

さて私にもポロポロとケンサキイカが釣れていましたが、なんと! フォール中のメタルスッテにサゴシ(サワラの若魚)がっ! 仕掛を投入後ラインが突然止まったので、「おやっ?」と思いアワセをいれてみると、まさかの魚の引き。実は、少し前にお隣のルアーマン小椋くんが先にサゴシを釣っていたのですが、まったく予想もしていませんでした(汗)。しっかりとスッテをくわえて上がってきたのは、60cmを超えるサゴシ!? 途中、面白いくらいに引いてくれ、それはそれで、ちょっとしたイベントとして楽しませていただきました!

26_P7130011.JPG オモリグ
オモリグはリーダーの途中にオモリがあるため、エギをフワッと漂わせることができるリグ

また、21:30ごろには「少しくらいイカも浮いているのでは?」という予想を検証するため、中層を狙ってみることに。すると、期待通りの良型を釣ることができました。このときは、若干中層の方がサイズはよかったようで、おかげで胴長40cm越えのイカもゲットすることができ大満足でした。
しかしトータルで見ると、この日は必ずしとも中層がよかったわけではなさそうです。底を丁寧に探っている人、オモリグでナチュラルに餌木をフォールさせている人にも、大小さまざまな型が釣れていました。皆思い思いのタナを探りつつ、釣果をのばしていたというわけです。ただし、数だけでいうと、オモリグに分があったように感じました。

27_P7130009.JPG  ケンサキイカ釣果

アジも釣れて大忙し!あ~大変(笑)!!

28_IMG_0864.JPG 置き竿用竿受け

21:40、隣でサビキ仕掛を出していた市橋くんの竿が連続してけたたましくアタリます。見ると、サビキには30cmを超える良型のアジがぶら下がっていました! 羨ましい!! スッテをシャクっているとアジの竿にアタリが、アジを取り込んでいると放置しているスッテにイカのアタリがと、市橋くんはホクホク顔でてんやわんや! 「あ~大変、あ~大変」と言いながらも、ひっきりなしに訪れる魚信に満足気! あまりにも楽しそうなので、私も真似てアジを置き竿で狙ってみることにしました。

29_P7130025.JPG 片手にイカ片手にアジ
両方釣れて「あ~大変!」 ホクホク顔の市橋くん

私は持参していたアジ用のジグヘッド0.5gにワームをセットし、イカメタルのドロッパーはそのままにオモリを変更。餌木の代わりにジグヘッドをつけて落としてみました。残念ながらワームでは反応が悪く、船長のアドバイスもあり、すぐさまイカゲソ(イカの足)をエサに再度投入。船長が用意してくれた竿受けに竿を預けたまま、アジのアタリを待ってみました。するとエサの効果か、ほどなくして私にも良型のアジが! いやいや、柔軟に釣りを楽しむ市橋くんの姿を真似してよかった~! まさに、いい意味で「釣り方や仕掛にこだわらない」釣ることだけに徹した、プライベートならではの作戦が効きました。

いよいよラストスパート!
ミヨシでは熾烈な戦いが火花を散らしていた!!

10:30、船長から納竿まであと1時間という連絡が入ります。いよいよラストスパートです。

30_IMG_0884.JPG 背中越しに火花を散らす
31_IMG_0839.JPG ダブルスペック
坂本くんが手にしているのは、2本枝が出た欲張り仕様の「ダブルスペック」

ミヨシで黙々と釣りをしている小畑くんに状況を聞いたところ、なんと既に50杯ほど釣っているとのこと。少し食いが落ちてもナチュラルに誘え、しかも広範囲を探れるオモリグで狙っていたそうで、まるで職人のように淡々と釣り続けていました。そして、小畑くんに背を向ける形で釣っていた坂本くんも、同じく職人のように闘志を燃やしながら釣り続けています。坂本くんは「ダブルスペック」と呼ばれる、枝2本を出したドロッパーで数をかせいでいました。互いに戦いを挑んだわけではないのでしょうが、まだまだ勝つ気満々で背中越しに火花を散らし、2人の熾烈な戦いは続きます。

ダブルでケンサキイカが掛かったり、良型のアジが釣れたり、はたまたサゴシが釣れたりと、納竿ギリギリまでてんやわんやと賑やかな船中。こうして11:30に船長の合図とともに釣りは終了を迎えました。

32_P7130004.JPG 釣り終了

さて、竿頭を競った2人の勝負はというと……、小畑くんが76杯! そして坂本くんが72杯と、僅差で小畑くんが勝利を収めたのでした。

 

毎年、6~9月の鳥取ケンサキイカシーズンのうち、7~8月の最盛期に2、3回の予定で開催されている社内ツアー。今年は6月から予定していたそうですが、天候不順で残念ながら中止…。今回が初のイベントとなったそうで、私個人的にはとてもラッキー!!
思い思いの仕掛と釣り方で楽しめるチャーター船の強みだけでなく、ゆっくり、のんびり出発できるのもイイ。そして、(天気はともかく)釣って楽しく、食べて美味しいケンサキイカ釣り。社員にも人気なのがよくわかりました。

34_IMG_0868.JPG エギ

また、今回の釣行を通じて、「釣り方や仕掛にこだわらない」釣りを楽しめるのもプライベート釣行の特徴だと感じました。それはすなわち、「釣りを遊びとして存分に楽しむ」という姿にもつながるようです。

仲間うちでワイワイ楽しむ現場に、ぜひまた、お邪魔させてもらいたいと思わせる釣行でした!

 


今回のメンバー紹介

prof_01 物流の大杉茂美さん
物流の大杉茂美さん
prof_02 物流の大月佳奈さん
物流の大月佳奈さん
prof_03 国内販売の坂本和則くん
国内販売の坂本和則くん
prof_04 商品開発の市橋拓也くん
商品開発の市橋拓也くん
prof_05 アパレル企画販売の小畑文希くん
アパレル企画販売の小畑文希くん
prof_06 小野さん
小野さん
prof_07 笠井さん
笠井さん
prof_08 小椋くん
小椋くん