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今回は前回の続きとして、初心者の方にも大人気のライトタックル五目釣りにおける、「釣果アップを実現するための重要ポイント」をわかりやすく紹介してみたいと思います。
具体的には、即実践できる「コマセの準備」から「仕掛の投入」、そして「タナの攻略」や「誘い方」といった、一連のポイントをわかりやすくご紹介。知っておいて損はありませんよ。ぜひ、少しの間お付き合いください。
【準備編】 移動からポイント到着、仕掛の投入までは大切!
1. 移動中はコマセを詰めて準備しておこう!
ポイント到着したら、すぐに仕掛の投入ができるように以下の要領でコマセを詰めておきましょう。ポイント到着しての第1投目で本命の魚を見たものの、その後は何も釣れない…というケースがよくあります。ポイント到着後の即投入は重要ということを念頭においてください。
さて、コマセの種類によってコマセの詰め方および、コマセかごの調整方法が異なります。基礎知識として覚えておきましょうね。
(1) イワシミンチの場合
コマセをある程度詰め込んでも大丈夫です。何度か投入しているとコマセかごの下の方にイワシの骨だけが詰まって、コマセの出が悪くなることがよくあります。コマセ詰め替え時に時々チェックし、取り除くようにしましょう。
(2) アミコマセの場合
基本的にコマセかごの上部の窓は3分の1ほど開いていれば十分です。また、下部は完全に閉じておくようにしましょう。コマセを詰めすぎるとコマセの出が悪くなるので注意。感覚的には8分目位で大丈夫です。
(3) オキアミの場合
上部の窓は全開、下部もオキアミが出やすいように5mm程度は開けておきましょう。
2. ポイントに到着したら即投入!
仕掛やエサの準備が整ったら、船長の仕掛投入オッケーのアナウンスとともに仕掛を直ぐに投入しましょう。
(1) 仕掛の投入 [ビギナー編]
次の手順で仕掛を投入してみましょう。
- ①.まず、竿ホルダーにセットしている竿のチェックです。竿先にミチイトが絡んでないことを確認しましょう。
- ②.リールのクラッチレバーを押してスプールをフリーにしましょう。
- ③.仕掛が絡まないように仕掛のみ船べりから外に出しましょう。
(※マダイ仕掛のように長ハリスの仕掛は、このやり方では他の方の迷惑になりますので、行わないでください) - ④.コマセかごを少し前方に投げ入れましょう。その際、仕掛の上にコマセかごを落とさないように注意しましょう。
ウイリー仕掛のようにハリの本数が多い仕掛は、ポイント移動中に仕掛が絡んでしまうことが多々あります。そこで便利なグッズが「マグネット板」です。ハリが貼り付くので、持っていると便利ですよ。竿ホルダーでマグネット板をはさみ固定して使用してください。安く手に入れたいなら100円ショップにもありますよ。
隣の釣り人が、コマセの詰め替えなどで海面に仕掛を吹き流していることがよくあります。そういった場合は、その仕掛に絡まないように注意しましょう。ただし、隣の方が仕掛を吹き流したまま離席したり、船酔いでダウンしているような時は、面倒でもその方の仕掛を船内に取り込んであげましょう。そうしておかないと、あなたが魚を取り込む際に仕掛がオマツリしてしまい、せっかくの大物をバラす可能性があるからです。
(2) 仕掛の投入 [ステップアップ編]
次の一連の操作がスムーズにできるようになったら、あなたもビギナー卒業です。
- ①.座っている場合、まず、竿ホルダーから竿を外し、右手に持って立ち上がりましょう。
- ②.リールを少し巻いて、道糸を張りましょう。
- ③.リールのクラッチレバーを押してスプールをフリーにしたら右手で竿を持ち、右手親指でスプールをしっかり押さえましょう。
- ④.左手でコマセかごを持ち、竿先の反動を利用して竿先を手前下方向から潮上にスイング。コマセかごを手から離し、その後すぐに親指も離して投入してみましょう。
竿先を下に向けて、仕掛がスムーズに落下するようにしましょう。ただし、バックラッシュ(=リールスプール上のライントラブル)を避ける意味で回転しているスプールに軽く親指をあてておくとよいですよ。また、船長から事前アナウンスのあった水深近くまで糸が出たら、親指の押し当てる強さを少し強くして、着底に備えましょう。
(3) 仕掛の着底
仕掛が着底したら、すぐに次の対応を行ないましょう。
- ①.着底したら即座にクラッチレバーを戻し、スプールの回転を止める。
- ②.1~2mすばやく道糸を巻き取る。
- ③.竿先を何度か上下させて底ダチをとる。
- ④.正確に底ダチがとれたら、指定ダナまで道糸を巻き上げる。