吸湿速乾性と保温性を両立する高機能アンダーウェア
例年になく暖かい日が続いていたが、年の瀬を迎えて季節が大きく冬へと舵を切り、一転して厳しく冷え込むようになった。いよいよ厳寒期に突入するが、それでもわれわれ釣り人は寒さに負けじとフィールドへと足を運ぶ。冷たい季節風が容赦なく体温を奪っていこうとも、海や湖には冬ならではの魚が待っているからだ。
釣り人はいくら寒くてもキャストさえしていれば平気な生き物だと高名なアングラーが言ったそうだが、今の時代にやせ我慢は少しばかりナンセンス。釣り人だって冬は寒い。万全の防寒対策を施してフィールドに繰り出さないと、釣りに集中できないばかりか体調を崩しかねない。確かにひと昔前は、とにもかくにも厚着して凍えながらロッドを振る釣り人が多かったが、現在はロッドやリール同様にウェアも素晴らしく進化しており、動きやすく保温性に優れた防寒ウェアが釣りをサポートしてくれるので活用しない手はない。
デザインなどが目を引くこともあってアウターに気を使う釣り人は多いようだが、フィールドで快適に過ごすために重視したいのがアンダーウェア。「吸湿速乾性」と「保温性」を高次元で実現したハイスペックなアンダーウェアが続々と登場している。今回はスタイルと機能を追求したアングラーズアパレル“フリーノット”よりリリースされた高機能アンダーウェア『レイヤーテック フーデッドアンダーシャツ プラス』を紹介したい。
さっそく開発に携わった山口さんに話を伺った。「“レイヤーテック プラス”というモデルは、これまでのハイエンドモデルだった“レイヤーテック シープバック超厚手”を上回る保温性が自慢です。シンプルなデザインですが最新の保温システムを採用しており、厳寒期の釣りに大いに役立ってくれますよ」とのこと。
保温の鍵は遠赤外線のふく射とパイル起毛の空気層
レイヤーテック フーデッドアンダーシャツ プラスは、ストレッチ性に優れ、やわらかい肌触りにより、厳寒期でもストレスなく釣りに集中できる快適なアンダーウェア。身頃と袖は縫製箇所が少ない丸編み製法を採用することでフィット性が向上し、着心地は抜群。袖と裾をリブ編みにすることで激しい動きによるズリ上がりも軽減。フードは密着仕様で、冷気の侵入を防ぎ保温性を確保している。素材はアクリル62%、ナイロン25%、毛12%、ポリウレタン1%。サイズはM、L、LLの3サイズで、カラーはブラック。
レイヤーテックフーデッドアンダーシャツプラスの大きな特長は2つ。まずは「光電子®繊維」の採用だ。高純度超微粒子セラミックスを繊維1本1本に練り込んだ光電子®繊維は、人体から放射される熱を取り込んで蓄熱し、遠赤外線を人体にふく射する繊維で、ずば抜けた保温性能を誇る。一般的な発熱素材と異なり発汗によって生じる水分を速やかに蒸散するので、激しいアクティビティ後の汗冷えも少なくドライな環境をキープする。また、体温を吸収する性質ゆえにウェア内の急激な温度の上昇を抑えてくれる点もありがたい。まさに釣りのために開発された生地といえよう。
そして光電子®繊維の内側には、着用感が心地よいワシオ式パイル起毛「もちはだ®」を配している。もちはだ®は、ループ形状を破断させることなく起毛させたソフトでボリュームのあるパイル生地。ループ内の空気層と起毛部分の空気層が外気を遮断するので優れた保温効果が期待できる。縫製箇所を少なくすることで抜群のフィット感を実現し、冷たい外気の侵入を防いで保温性をキープしてくれる。ストレッチ性に富んだ生地は各方面で高い評価を受けており、釣りにおいてもその実力をいかんなく発揮してくれる。
アクティビティに応じたレイヤリングで一日快適
「柔らかいソフトな着心地にこだわったアンダーウェアですから動きの少ない釣りには直に着用してください。厳寒期の筏釣りや堤防の紀州釣り、湖のワカサギ釣り、ヘラブナ釣りといった腰を据えて楽しむスタイルに向いています。ボートのバス釣りにもマッチしますね。また、サーフを歩きながらルアーを繰り返しキャストしていくショアジギングといった激しいアクティビティを伴う釣りには、吸湿速乾性能をブーストする意味でドライウェアを下に重ねると、よりウェア内が快適になります。必要に応じてレイヤリングシステムを組んで、冬のフィールドで楽しく過ごしてください」と、山口さんには着用シチュエーションのアドバイスをいただいた。ぜひ参考にしていただきたい。温かいウェアは偉大なのだ。
なお、現在レイヤーテック プラスのラインナップは、「フーデッドアンダーシャツ」の他に「アンダーシャツ」「アンダータイツ」に「ネックウォーマー」の全4アイテム。
※ネックウォーマーはフリーサイズ。アクリル73%、毛17%、ナイロン10%で、カラーはブラックと杢グレー)。今後はアクセサリーを追加していく予定とのことで、これからラインナップが楽しみだ。