翌朝、目覚めのアジ
翌早朝5時半。寝袋の中で肩の冷えに起こされたものの、気がつけば風はすっかりおさまっていた。隣のテントからはリズム良いノイズサウンド(=誰かのイビキ)がまだ聞こえていたが、1人こそこそとお出かけ準備。せっかくなので朝のマズメ時を狙ってみようと、昨晩同様のタックルを片手にテントを抜け出した。
キャストすると、直ぐに昨晩同サイズのアジが釣れたが、昨晩ほどのアグレッシブさはもうない。風がおさまったためアタリは取りやすいのだが、居食いしているかのような(昨晩に比べると)かなり小さなアタリ。沖にフルキャストして中層まで沈め、ゆっくりとデッドスローで巻きながら、時々アクションさせてやるとアタッてくるといった具合。水平線が白み始めるまでのわずかな間続いたアタリは、日の出直前になると次第に止み、代わりにメバルがアタるようになった。数尾のアジを追加したものの、ほどなくついにアジのアタリは消え、(残念ながら雲が多く陽は拝めなかったが)日の出とともにアジングは終了となった・・・。
初冬がくると思い出す「離島アジングトリップ」。島であるがゆえに移動距離や体力的、金銭的に大変で、荷物の多さという煩わしさもありつつも、なぜか毎回楽しめる旅だ。釣果だけでなく料理や自然に癒され、遠くに出かけることで改めて、仲間たちと長く深く触れあうこともできている気がする。
そんな有意義な時間を過ごすことができる島旅・・・。たまにはあえて、面倒を楽しみにあなたも島に出かけてみませんか?
※本文は都合により脚色を交えております。ご了承下さい。