(※2015年3月20日に公開された記事に、必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2021年4月20日に再公開したものです)
春こそ大型のアオリイカを狙うベストシーズン
春の大型アオリイカを狙う時、釣り人が注目するのが黒潮。この暖流の接岸に合わせて、産卵を控えた大型のアオリイカは岸に近づいてくると考えられています。そのため、春は多くの釣り人がアオリイカ釣りに繰り出す季節。経験値の高い大型のアオリイカを釣るのは、決して簡単では無いですが、ビッグチャンスをモノにするオススメのシーズンなのです。
今も昔も皆大好きなイカをエギングで狙う
餌木(エギ)を使ってイカを釣るという行為は、まさに日本が生んだオリジナルのルアー釣り。その歴史は非常に古く、日本の大切な釣り文化でもあります。江戸時代頃にはもう餌木は存在していたのだとか。そして今も餌木の改良は続き、まさに現在進行形の文化とも言えますね。岸や堤防からも大型を狙うことが出来て、しかも非常に美味しいアオリイカ。これはイカ全般に言えることですが、ご近所や友人におすそ分けした時に、魚以上に喜ばれることが多いのもアオリイカの特徴かもしれません。普段は餌釣りしかしない方も、今回はこのエギングを楽しんでみましょう。
どんな道具で狙う?
先ずは餌木ですが、オレンジやピンクを中心に数色、重さも2種類ぐらいは揃えておいた方が確実です。風が強かったり潮の早い場所では重めの餌木を使ったり、イカの活性が低い時などはゆっくり沈むものにしてみたり、お店で餌木を選ぶのもこれが結構楽しいもの。ルアーに比べて値段もお手頃なのも嬉しいですね。
エギング専用のロッドがあれば一番ですが、2m〜3m前後で10g〜30gぐらいまで投げられる竿であれば先ずはそれを代用してみても構いません。しかしイカが餌木を抱いた時の掛かりやすさ、投げやすさ、シャクりやすさなど、やはり専用の竿にはそれなりの工夫がなされています。違う竿を代用する時は、なるべく軽いものを選びましょう。置いておく餌釣りとは違い、投げては竿をシャクリ続ける必要があるからです。リールは2500番〜3000番ぐらいで、PEライン0.8~1号を巻いておけば良いでしょう。後はリーダー、スナップを付けたら準備完了です。
釣ってみよう
餌木を投げたら、先ずはしっかりと底まで沈めます。餌木が沈んでいる間にもイカが餌木に襲いかかることもあるので、糸の動きをしっかりと見ておきます。着底したら2、3回素早くシャクリ上げ、また底まで落とす。これを繰り返します。イカの重みを感じたら素早く合わせてファイト開始です。餌木のフックにはカエシがないので、糸を弛ませない様に注意します。一見簡単ですが、やってみると中々に奥が深いエギング。そして一度イカが掛かれば、その独特の引き味にもハマってしまうかもしれません。ポンプで引っ張っている様な、まるで糸の向こうで人が引っ張っている様な、、、。
時々エギングに行くことで普段の釣りも自由に楽しませてもらっている、なんて釣り人もいるぐらい家族にも喜ばれるアオリイカ。未体験の方も是非チャレンジしてみてください。ひとつ注意したいのは、釣りが終わった後の掃除を忘れないこと。イカの吐いた墨は時間が経つと取れないので、堤防などに付いた墨は落としてから帰りましょう。