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キャンプの撤収でシュラフを畳んだそのとき、フワっと羽毛が舞い上がり、「あれ?」と手を止めよく見ると、生地にいくつか破れが見つかりました。このシュラフはNANGAと人気ブランドのコラボモデルでとても気に入っており、かなりのショック。「これは諦めるしかないか…」そう思いながらも、修理できる可能性があるなら試してみたい気持ちが残ります。でも、修理は高額になるのではという不安もありました。
迷った末に依頼したのが、NANGAのアフターメンテナンスです。破れたシュラフは、本当に直せるのか? その答えを、実体験をもとにお伝えします。

シュラフを修理できる?公式WEBサイトで情報を確認
国内アウトドアブランド「NANGA」とは
「NANGA(ナンガ)」は、滋賀県を拠点にシュラフやダウンジャケットを手がける国内アウトドアブランドです。布団作りをルーツに持つ背景から、ダウンの扱いには定評があり、その実直なモノ作りはアウトドアの枠を超えて日常使いでも支持を集めています。
ブランド名は、世界で9番目に高く登頂が最も難しい山の1つとされる、ヒマラヤの名峰「ナンガ・パルバット」に由来し、困難な場所でも挑戦し続けるという創業者の精神を象徴しています。

安心して任せられるNANGAのアフターケア
実は以前、NANGAの別のシュラフで羽毛の増毛を依頼したことがあり、アフターメンテナンスサービスがあることを知っていました。その記憶を頼りに、公式WEBサイトを確認してみると、アフターケア専用のページに修理内容や依頼方法が分かりやすくまとめられていました。
ページ内に「生地の破れにも対応」「別注品であっても修理が可能」といったことも明記されており、「これはお願いできそうだ」と安心感につながりました。
また、同ページには修理価格の目安も記載されており、生地の破れ修理は3300円からと、正直、思っていたよりもずっと手頃な価格です。高額になるのではと身構えていただけに、この金額を見て「まずは相談してみよう」と、修理に出す決心がつきました。

実際に修理に出してみた

修理の依頼方法は「直営店舗への持ち込み」もしくは、「運送会社からの発払いでの発送」の2通り。自分の都合に合わせて選べる点も、利用しやすいと感じたポイントです。
今回は運送会社からの発送を選択したので、まずは公式サイトから申し込みをしました。個人情報、購入年月や場所、製品名、修理希望箇所などを入力し、申し込み後に発行される受付番号を同梱して送ります。今回は破れがあり、動かすと羽毛が出てしまうので、大き目の箱にそっと入れて送りました。発払いの送料は、2000円でした。
シュラフがNANGAに到着
修理依頼から数日後、まずはNANGAから到着の連絡が届きました。修理が立て込んでいるため、対応には少し時間がかかるとのことでした。こまめに連絡をもらえることで、とても丁寧さを感じます。

そして5日後、改めてシュラフの状態確認とともに、依頼内容や修理内容、修理期間、見積りについての連絡が入りました。依頼内容については、こちらが依頼していた箇所以外にも破れが見つかり、合わせて損傷部分をチェックしたうえで修理内容を提案してくれました。
修理の方法は、生地を当て縫製する「パッチ修理」もしくは「生地取替修理」となるとのことでした。また、破れの補修だけでなく、裂け目から出て減ってしまった分の羽毛補填も行ってくれ、修理期間はおよそ3~4週間。いよいよ気になるのは、その見積りです。

ドキドキの見積り回答
やはり一番気になっていたのは、修理の見積り金額です。届いた金額は合計で16830円。正直、もっとかかると思っていたので、その安さに驚かされました。
見積りの内訳は以下の通りです。
【修理のみの場合】
- ・破れ9箇所補修(羽毛補填あり) 15400円
- ・送料 990円
- ・代引き手数料 440円
- ・合計 16830円
思ったより安価だったため、せっかくなので合わせてクリーニングも依頼することにしました。追加した場合の見積りがこちらです。
【修理+クリーニング】
- ・破れ9箇所補修(羽毛補填あり) 15400円
- ・クリーニング 6600円
- ・送料 990円
- ・代引き手数料 440円
- ・合計 23430円
クリーニングを加えることで納期は約1~1ヵ月半ほどに延びましたが、とくに急いでいなかったため、そのままお願いすることにしました。
修理完了!シュラフが戻ってきた
修理依頼から1ヵ月半ほどで、NANGAから修理完了の連絡が届きました。作業が無事に終わり、これから発送するという内容のメールです。とても丁寧に対応してくれたイメージだったので、どんな状態で戻ってくるのか期待も高まっていました。
修理品の受け取りは代引きになります。到着予定日や支払い金額については、修理完了のメールで案内があり、今回の場合は見積金額と差異なく、支払いはクレジットカードにも対応していました。

さぁいよいよ開封です。目に入ってきたのは、想像以上に丁寧で美しい仕上がり。破れがあったことを忘れてしまうほど、細部まできちんと手が入れられていました。表地にはパッチ補修が施されていますが、違和感はまったくありません。裏地も近い生地が使われているとのことで、よく見なければ分からないレベル。丁寧な仕事ぶりと縫製技術の高さに感動しました。






シュラフを修理するという選択肢はアリ?
実はNANGAでは、寝袋に対する“永久保証”のアフターケア体制が用意されています。今回のような別注品も例外ではありません。国内ブランドであり、自社で製品を把握しているからこそ、修理やクリーニングといったメンテナンスを細やかに行える点も大きな強みです。
「長く使い続けてもらうこと」を前提としたモノ作りは、アウトドアギアを単なる消耗品ではなく“相棒”としてとらえる姿勢につながっています。修理して使い続けることで道具への愛着も深まり、手放せない存在になっていきます。

実際に依頼してみて感じたのは、仕上がりの丁寧さと引き換えに、ある程度の時間が必要だということ。今回の修理ではクリーニングも合わせてお願いしたため、手元に戻るまでに1ヵ月半ほどかかりました。使用したい時期が決まっている場合は、少し余裕をもってメンテナンスに出すのがおすすめです。
もちろん、比較的安価なシュラフを定期的に買い替えていく…という選び方も1つの正解です。使う頻度やスタイルによっては、その方が気軽で合理的な場合もあるでしょう。その一方で、性能やデザインに加えて、購入後のメンテナンス体制まで含めて選ぶという視点も、これからのギア選びの1つの基準になるのではないでしょうか。
買い替えるのではなく、直して長く使うという選択は、環境への配慮やサステナブルな価値観にも自然と結びついていきます。

以前、シュラフの増毛を依頼した際にも、その丁寧な対応に感動したことを思い出しました。戻ってきたシュラフには手書きの納品書が添えられており、そこにほっこりする人の温かさを感じた記憶があります。
現在は3代目社長のもとで事業規模が広がり、海外展開も進めているとのこと。納品書は手書きではなくなりましたが、丁寧な仕事ぶりや寝袋の永久保証といった姿勢は、今も変わらず受け継がれています。
今回あらためてメンテナンスを依頼したことで、NANGAへの信頼と愛着がまたひとつ深まり、これからも応援していきたいブランドの1つとなりました。

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レポーターREPORTER

キャンプ歴10年、関東在住のキャンプ好き。絶景に包まれながら、お酒を片手に料理する時間が至福。体験重視のスタイルで、現地で実際に感じた空気や違和感、感動を大切に綴っています。WEBで調べれば出てくる情報ではなく「行ってみないと分からないこと」にこだわり、自分なりの視点で伝えていきたいと思っています。Instagramでもキャンプの記録や風景を更新中です。
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@azoo_sotoasobi (URL: https://www.instagram.com/azoo_sotoasobi/)
