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タテ釣りの釣り方ステップ

それでは実際にベイトを誘って大物を釣り上げる一連の流れをご紹介します。
(1)ベイトを付ける
船長からベイトが回遊している水深の指定があるので、リールのカウンターとラインのマーカーを確認しながらレンジ調整します。そのあと、仕掛をゆっくりとフォールさせながら誘いを入れます。電動リールの場合、速度の目安は3。親指でスプールを押さえてサミングしながら落としていくようにしましょう。
もし、群れが回遊するレンジを通過した場合は、もう一度巻き直してから再度フォールで誘います。ここでベイトがハリに掛かれば竿先がプルプルと震えるので、フォールを止めて様子を見ます。すると、何尾かまとめて掛かってくるはずです。竿にベイトの重みを感じれば準備OKです。

(2)レンジを調整して大物をねらう
ベイトが掛かったら、外れないようゆっくりとサミングしながらレンジを調整します。底物をねらう場合はボトムまで落としたあと、根掛しないよう1mほど巻き上げてアタリを待ちます。
もしフォール中にベイトが暴れるなら、大型魚に追われている合図。すぐに止めて様子を見ると、ブリやカツオなど青物が食ってくることがあります。常に竿先の動きに注意して釣りを楽しんでください。

(3)アタリがあったら焦らずに飲み込んでからフッキング
レンジをキープしていると、前アタリとして竿先が小刻みに振動します。これはベイトが大物から逃げている証拠。直後に捕食されて竿先が絞り込まれます。ただし、使用しているハリの号数は大物の口と比較すると小さく、かんたんに抜けるので速掛は厳禁。エサが胃袋に到達するまでしっかり飲み込ませてからフッキングしてください。

ボトム付近でヒットした場合は根に潜られる可能性があるので、フルドラグで素早く手巻きで引き上げます。中層まで浮かせたら、ハリが外れないよう少しドラグを緩めてファイトを開始します。何が釣れるか直前まで分からないので、期待に胸を膨らませながら大物をキャッチしてください。
伊勢湾的矢沖での秋の釣行

先日の釣行では「魚勘丸」さんにお世話になり、9月上旬に伊勢湾の的矢沖でタテ釣りを楽しんできました。しかし当日は、前日の台風の影響で沖合のベイトとなるイワシが散ってしまった様子。掛かりが悪い状況だったので、湾内でアジを20尾ほどキープしてから沖合に向かいました。
ポイントの水深は51m。オモリは50号を使用して、ボトム付近を回遊するベイトのアジを掛けて大物のアタリを待ちます。すると、着底直後に竿先が大きく曲がってヒット。いきなり良型のカサゴをキャッチすることができました。

しかしそのあとは、思うような反応を得られなかったので浅場に移動。キープしておいたアジを泳がせると、フォール中に青物がアタックしてきました。はやる気持ちを抑えて、完全に飲み込んだタイミングでフッキングするとヒット。40cmのツバスをキャッチすることができました。

それからはクーラーボックスが満タンになるまで入れ食いが続いたため、最後にもう一度沖に出ました。
竿先を何度か振ってベイトを掛けると、鈍く曲がる竿先に重みを感じました。あまり生命感はなかったのですが確実に何か付いている様子。ゆっくりと持ち上げて聞きアワセをしてみると、途端に激しく曲がる竿。大物が掛かっていると確信したので一気に海底から巻き上げます! 最後に特大のマトウダイをキャッチし、気持ちよく納竿となりました。

今回は、大物をねらうことができる「タテ釣り」についてお届けしましたが、いかがだったでしょうか?

タテ釣りであれば、普段堤防では釣れないような青物や根魚などをターゲットに、豪快なファイトを楽しむことができます。ただし、仕掛選びからベイトの誘い方、フッキングのテクニックは釣り人の腕次第。さらにレンジ調整や釣具の種類など大物を釣り上げるために工夫するポイントは多く、奥深い釣りといえるでしょう。もちろん釣れる魚はどれもフィッシュイーターなので、大きな高級魚ばかり。とてもロマンあふれる釣りですよ。機会があればタテ釣りで大物をねらってみてはいかがでしょうか。
今回の釣行の模様はYouTubeにもアップしているので、ぜひチェックしてみてください。
【タテ釣り】クーラー満タン確約!?人気漁船魚勘丸で爆釣を満喫してみた
YouTube「釣り師 HAZE KING」
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レポーターREPORTER

東海エリアを中心に活動する釣りユーチューバー HAZEKINGです。エリアトラウト、ハゼ釣り、海釣り、ロックフィッシュなど釣りジャンルは全部! 今も自身の新ジャンルを開拓しています。初めて魚を釣ったときの感動をみなさんと共有するためSNSをスタートし、HEATでは1人でも多くの方に釣りの魅力を伝え、「よし、明日釣りに行こう!」と思ってもらえるような記事を執筆したいと思います。
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