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天然アユを確保!いよいよ調理開始!
さて今回は、釣った天然アユを使った「アユと大葉の和えパスタ」を作っていきます。
アユの香りをパスタにもしっかりと残したいので、新鮮なうちに氷水で締めていきます。ところが…いざ締めようと取り出すと、アユが大暴れ(汗)。なんとかアユの動きを止めつつ、締めることに成功しました。

ちなみに、今回の材料はこちらです。
【調理器具】
- ・カセットコンロ
- ・フライパン
- ・トレイ
- ・トング
- ・箸
- ・包丁
- ・まな板
- ・食器類
【食材】(2人分)
- ・アユ 5尾ほど
- ・パスタ 2束
- ・大葉 適量
- ・柑橘類(今回はライムを使用)
- ・塩
- ・コショウ
- ・鷹の爪(輪切り)
- ・オリーブオイル

香りと彩りを仕込む、アユの下ごしらえ
さて、さっそくアユを下処理していきます。藻類を食べるアユは、昆虫や川虫を食べるアマゴやイワナなどの渓流魚とは違い、腹ワタを出す必要がありません。釣ったあとの下処理が少ない魚としても知られていますが、今回はパスタ用ということで背開きにしていきました。
少し手間ではありますが、背開きにすることで火の通りも早く、調理時間を短くすることができます。


頭を落とし、背開きにしていくのですが…これがなかなか難しい! ヌメリが多く、とにかく滑りました(笑)。そしてアユが小さいのでさばくのにも一苦労。これまた苦戦しながらも、なんとか背開きが完成。

このタイミングで大葉とライムを切っておきます。大葉はパスタに絡めたときに食感も味わいたいので少し大きめにきざみました。
そして今回は、夏らしいサッパリ感も出したかったので柑橘類を添えてみました。ライムのほかにカボスやスダチなどでもよいでしょう。こちらは輪切りにしておきます。

香ばしく焼いて、旨味を閉じ込める
さて、具材がそろったら背開きにしたアユをフライパンで焼いていきます。フライパンにはオリーブオイルを多めに入れて、鷹の爪とともに熱しておきます。
フライパンが熱くなったところでアユを投入。薄っすらと塩コショウを振って、両面に焼き色がつくまで焼いていきます。このときアユが焦げつかないように火加減などを調整し、注意しながら焼いていきましょう。


あれだけ焦がさないようにと言っておきながら…はい、ちょっと焦がしました(笑)。フライパンにくっ付いてしまったので残念ながら背開きの姿を保てていませんが、なんとか焼き上げることができました。
(あとからきざむので細かいことは気にしません!)


アユが焼けたところで形がギリギリ残っているものはトッピング用に確保、それ以外は和える用にざっくりときざみます。今回はアユも小さく骨まで食べられそうだったので、そのまま一緒にざく切りにしました。

アユの背開きからここまで、想像以上に時間がかかってしまいましたが、いよいよパスタを茹でていきます!
パスタを茹でて、アユの風味とともに!
今回用意したのは「早ゆでパスタ」。2分ほどで茹で上がるので、外でサクッと作る釣りキャン飯にはピッタリだと思います。また、本来であれば別の鍋でお湯を沸かしてパスタを茹でるワケですが、私(あくまでも自己流です)はアユを焼いていたフライパンに少量の水を加えて茹でていきます。こうすることでアユの旨味や香りをそのまま残せるんじゃないかなと…(笑)。若干ワイルドな感じですが、フライパン1つで調理も進められるのでオススメです。


パスタが柔らかくなったら少量の塩を加えて下味を付けます。パスタの硬さ具合を確認しながら茹でていくのですが、自分好みの硬さになる少し手前で、きざんだアユと大葉を投入します。少し硬めの状態で具材とパスタ、茹で汁をフライパンの中で和えていくイメージです。


茹で汁がなくなりはじめ、具材がパスタとしっかり絡んだら完成です! 熱々のうちにお皿へと盛り付けます。トッピングのアユとライムを載せたら…特製「アユと大葉の和えパスタ」の出来上がり! さぁ~、食べますよ~!


釣りたてアユを贅沢に使ったパスタが完成!
そのお味は…?

苦労して(?)作ったパスタのお味はどうでしょうか。さっそく食べてみます。ざく切りしたアユと一緒にパクリ。
「うん、美味しい! アユもちゃんと感じられる!」
ぶっつけ本番、初めて作ったパスタでしたが、なんとか成功といった感じです! なんといってもアユが美味しい! 香ばしさの中にしっかりとアユの爽やかな香りが感じられました。また、大葉とも相性抜群です。大葉はちゃんと食感が残せており、香りが強いかと思いきや、アユとのバランスもバッチリでした。

お次は味変で輪切りにしたライムも絞ってみます。
「めっちゃ爽やか! 柑橘系はやっぱり合う!」
ライムを絞るとまた違った味に変化します。夏らしくサッパリとした味わいになりました。
想像以上の出来栄えに大満足! ついさっきまで目の前の川で泳いでいたアユを美味しくいただくことができホッと一息。改めてアユという魚の美味しさを実感しつつ、自然の恵みに感謝です!

さて今回は釣りキャン飯として、天然アユを使ったパスタを作ってみました! 釣りたてのアユから調理を開始したワケですが、難しいながらも楽しんで作り、最後は美味しく食べることができました! そして、アユの美味しさも再認識! まだまだいろいろな食べ方があると思うので、また次の釣りキャン飯で試してみたいと思います。
アユは1年で短い一生を終える魚ですが、季節が進むごとに味わいや香りが変わっていきます。そういった変化が楽しめるのもアユの魅力です。ぜひ、みなさんも来年の夏はアユを釣るところからスタートして、アユを使った釣りキャン飯を作ってみてはいかがでしょうか?
レポーターREPORTER

1998年岐阜県生まれ /岐阜県在住
「海なし県」育ちということもあり河川で釣りを覚え、渓流ルアーフィッシングや鮎の友釣りをメインに釣りを楽しむ。釣具メーカー・ハヤブサに勤務し、最近は堤防・磯釣り・船釣り、SWルアーフィッシングなどに触れながら、日々勉強中。