手軽で確実に高級魚をゲット!!
快適な「海上釣堀」の楽しみ方

海上釣堀でのマナー

ほかの釣り人に大きな魚が掛かったら、すぐに仕掛を上げて取り込みが終わるまで待ちましょう。とくに青物(ブリやカンパチ)は生け簀の中を広範囲に泳ぎ回るので、仕掛を入れたままにしておくとオマツリの原因となり、釣り時間の浪費になってしまいます。
竿は必ず手で持っておくこと。仕掛は絶対に海中に入れたままにしてはいけません。たとえエサが付いていなくても魚に仕掛ごと持っていかれることがあるので要注意です。

また、近くの人に魚が掛かったら取り込みを手伝ってあげましょう。水面に魚が顔を出したら備え付けの玉網で救ってあげると喜ばれるはずですよ。ランディングが速やかであれば、自分の仕掛を入れる時間も長くなります。
ちなみに生け簀は狭いので、まずは周囲の方に挨拶をしておくのも忘れずに。

14_ タモ入れ

沼津のまるやさんで実釣

8月上旬にLちゃんほか数名を連れて、沼津にある「まるや」さんに釣行しました。Lちゃんは以前、小メジナ釣りを1回経験しただけという超初心者です。この日はとりあえず私の手持ちのタックルを用意しました。

15_ 乗船
朝の風景。船上では救命胴衣が配布されたあとに出船します

慣れない釣りに苦戦しながらも、満足の1尾をゲット!

タナ取りを説明し、冷凍エビを刺しての第1投、すぐにマダイが食ってきました。しかしながら釣り上げたのち、本人は自分で釣りバリを外そうと大苦戦。仕掛が絡んでしまいました…。その間に周囲では次々とマダイやワラサが釣れ続いています。

16_ エサ付け
慣れない手つきでキビナゴをセット

ようやくトラブル解消。気を取り直しキビナゴをセットして再び投入。しかし、モーニングタイム終了といったところでしょうか? なかなかウキが沈みません。

我慢すること約1時間強。マダイとそれに続いて青物の放流が始まりました。そこで仕掛はそのままに、とりあえず生きアジを付けて投入。どうやらこれがよかったようで、ワラサがヒットしました!

17_ 魚とのやり取り
Lちゃんにワラサがヒット

初めての大物に戸惑いながらも、竿を起こしてリールを巻く。再び竿を起こしてリールを巻く…。その間周囲のみなさんは仕掛を回収して温かく見守ってくれました。ようやく浮いてはきたものの、ポンピングに慣れていないためか、再び下方向に突っ込まれてしまいます。それでもなんとか粘って無事にランディング。再び周囲から温かい拍手があり大満足のようでした。

タナ取りをシビアに…ラストチャンス!!

そうしているうちに食い渋りタイムとなり、マダイ1尾を追加したもののなかなかアタリがきません。残り時間もわずかとなってきたので、再度シビアなタナ取りを。そして、付けエサには冷凍エビを「クックックサイゼ」に漬け込んだスペシャルバージョンを使用しました。最後のチャンスです。
納竿時間直前、周囲では撤収の準備が始まったそのタイミングで、わずかながらウキのトップが半分ほど沈みました! すかさずアワせて見事取り込んだのが、高級魚のシマアジ。これがこの日のラストヒットとなりました。

20_ シマアジ釣果
高級魚のシマアジに大満足

港に到着すると多くの釣果が出ていましたが、Lちゃんも初心者としては良好な結果だったようです。隣の生け簀で楽しまれていた親子連れのお客さんも大満足とだったようで、快くカメラ目線で応えてくれましたよ。

23_ 家族の釣果
隣の生け簀では親子連れが満喫していた

沼津海上つり堀まるや

住所:〒410-0242 静岡県沼津市西浦足保 足保漁港内
TEL:080-5118-8080
HP:https://maruya-maruya.com/

後日、Lちゃんが持ち帰ったマダイ、ワラサ、シマアジは大変美味で、翌日は家族も大喜びだったと感謝の連絡がありました。

高級魚を手軽にゲットできる海上釣堀は、管理が行き届いた設備で初心者でも楽しむことができます(乗船時・救命胴衣の貸し出しもあります)。また、ゲットした魚は、言うまでもなくその日に釣り上げたものなので鮮度が高く、家族や友人にも喜んでもらえること間違いなしです。釣れた魚を刺身や3枚におろしてもらうこともできます(要確認)。
これから快適なシーズンになるので、ぜひ、海上釣堀に出掛けてみてはいかがでしょう。


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レポーターREPORTER

長岡 寛
プロフィール:長岡 寛
1960年生まれ、東京都出身
北里大学水産学部(現・海洋生命科学部)を卒業後、大手釣りエサメーカーに入社し研究開発担当として数多くの新製品を手掛けた経歴を持つ。
定年退職後の現在は、「フィッシング彩」代表としてメジナ、クロダイ用の立ちウキ「彩ウキ」を製造・販売するほか、釣り関係の新聞・月刊誌などの執筆、大学や高校での講師としても活躍。代表著書に「釣りエサのひみつ(つり人社)」がある。
趣味はもちろん釣りだが、写真撮影、魚の組織標本作成、釣りに関連したアニメーション作成など多方面にわたる。さまざまな活動を通じて、ハードルの高い釣りのとっつきにくさやその先入観を拭い、できるだけ手軽に楽しんでもらうキッカケづくりができればと考えている。