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私は釣りを始めたころから、釣りを快適にするアイテムをいろいろと購入してきました。そんななかで、「買ってよかった」と感じるモノを今回はご紹介したいと思います。
私は釣りを始めたのが40歳になってからでしたので、かなりお金が厳しい状況でした。そのため、安物買いの銭失いをしないようにかなり厳選し、予算を立て、家族に了承を得られる環境づくりを行い、快適道具を増やしていきました。また同時に、購入資金のために余計なものをリサイクル店へ売りに行ったりと、上手くお金に換えながら廃棄するといった工夫も行ってきました。
そんな工夫も踏まえて、釣りの快適アイテムをご紹介しましょう。
快適にする道具には2種類ある
釣りそのものに必要な道具
釣りをするには、実際に海や川などのフィールドへ出掛けること、そして竿やリールといった釣り道具が必要です。当たり前のことですが、初心者のうちは全体像がつかみづらく、ついついYouTubeなどの「おすすめの道具紹介」といったものを見て道具を買ってしまう方も多いことでしょう。しかし、まずは自分がどこのフィールドへ行き、どんな釣りをするのかを決めたうえで、どのような道具が必要かを調査することが大切です。
たとえば、アジやイワシを釣るのに必要なものは、最低でも竿とリール、サビキなどの仕掛、エサを入れるバケツなどです。そのほかにも実際には必要な物がありますが、釣りの道具はねらう魚種によって専用のものが多くあり、こだわり始めたらアレもコレも先の見えない世界へとはまってしまいがち…。ですので、まずは自分が何の魚を釣りたいのかを設定することから始めてみてください。
釣りの最中を快適に過ごすための道具
何の魚を釣りたいのか設定すると、釣りに行く場所(フィールド)なども自ずと決まります。また、釣りは狩猟に少々似ている趣味ですから、場所によっては自然の猛威を直に受ける場所であることも多々あります。
先ほどのアジやイワシであれば、堤防釣りが一般的です。堤防は遮るものがほとんどない環境ですから、風や雨や日差しをもろに受けることになります。そこで、釣りの最中を快適に過ごすための道具が必要となってきます。たとえば、手袋や服、帽子、電熱ヒーターが入っているベストなどですね。
今回の記事では、釣りそのものに必要な道具と、快適に過ごすための道具を紹介していきたいと思います。
とくに必要なフィッシングギア
道具は何でもよいワケではない!?
まず、竿にはこだわってください。なぜかというと、竿はリールから糸を出し、糸からの情報を振動で手や腕へ伝えるものです。ということは、ある意味自分の腕の延長ともいえるからです。
これは私の体験談になりますが、カマス釣りに初挑戦した際、周りが爆釣しているのにも関わらず、全く釣れなかったことがありました。その際、持って行った竿はシーバス用の竿で、MH(ミディアムヘビー:竿の硬さ)と少々固めのものでした。釣りに行った時期は冬であったためかカマスのアタリが全く分からず、どの深さにカマスがいて、どのように釣ればいいか、見当もつきませんでした。すぐ隣の若い人は毎投釣り上げ、堤防には多くの人たちが押し寄せ、カマスのお祭り騒ぎとなっていたのに…。
そして結局、その堤防で釣れないのは私1人となってしまっていました。私は釣れない原因が分からず、ルアーを変えて何度も投げましたが、焦りがミスを生み、ライントラブル、ルアーをなくすなど散々な目にあったのです。さらに自分の不甲斐なさに腹が立ち、釣りを辞めようかと落ち込んだのでした…。
その話を釣りの先輩に話したところ、「竿が悪いわ。感度が悪い竿だと、海の中見えへんやろ?」と言われ、私の頭の中は??? 状態。そこで、私が主にねらっている対象魚のことを伝え、その先輩に竿を選んでもらい買うことにしました。
釣りを快適にするには「竿」にこだわって
竿の購入候補は中古釣具店のインターネットサイト、インターネット上のフリーマーケット、インターネットオークションの3箇所でした。そして買う竿は、「アジなどの小物を釣る竿」「イカや少々大物でもさばける万能竿」「磯や砂浜でスズキやヒラメの大型魚種をねらう竿」の3本です。これにリールも必要になるので、戦々恐々でした。
先輩は永久保証が付いている会社のものを選び、今後のアフターサービスも含めて提案してくれました。そして、購入先の3箇所から3本それぞれを購入してみました。
購入後数日経って、竿とリールが届いたので準備を整え、早速、実釣に繰り出してみました。そして、釣れなかった長い道のりを思い返しながら、海へルアーを投げてみてビックリ! 手に伝わってくる情報量が多く、海の中の様子が頭の中に描き出されていくようだったのです!! 海流の強さ、魚のアタリ、底に着いた瞬間の感触から底の状態、などなどです。
同時に、曲げやすい竿だったので投げやすく、身体への負担が少なく、以前より長く釣りができるようにもなりました。さらに、海中の情報が入ってくるので、「潮が流れていないからここに投げても意味ないな…」などの判断が付くようにもなりました。まさに「釣り意識の改革」といっても過言ではありませんでした。
とはいえ、これで釣りが上手くなって、子を持つ父として尊厳を保てたわけではありません(笑)。あいも変わらず、釣りはなかなか難しいものですね。
このような経験を経て、「竿」にはそれなりにこだわる、もしくは釣りモノに合わせて選ぶ必要があると実感したわけです。
エサを混ぜたり釣った魚を生かせる「水汲みバケツ」
一方、水汲みバケツは何かと重宝する道具ですので、持っておくとよいでしょう。できればEVA素材で、折りたたみ式のフィルターネットがついていれば最高ですね。
使用用途としては、「魚を釣った際に生かしておくため」「釣った魚を絞める際の一時保管のため」「コマセを混ぜる容器として」、さらに「竿置き用の三脚の重石(おもし)代りとして」多用途に使えます。足場のよい堤防で釣りをするには必須アイテムといえるでしょう。
また、家族で釣りに行くと子どもが釣った魚を見たがるので、透明なタイプのものを用意しておくと後々便利です。ただし一つ注意をしておかなければならないことは、バケツにつないでいるロープの金具が錆びて、水を汲んだ瞬間にバケツが落ちてしまう…といったことが起きやすいことです。10回使用したら1回点検するなど、定期的にチェックすることをおすすめします。
快適に過ごすためのフィッシングウェア
先ほどお話ししましたが、釣りを行う場所は自然の影響を受ける屋外です。そのため、日差しや防風だけでなく寒さ対策など、身体を守るものが必要です。そのなかで、私が「あってよかった」と思えるものを紹介していきます。
夏場の暑さを回避するには「帽子」が必須
夏場の暑さを回避するには「帽子」が必須です。槍木産業の「涼かちゃん」という帽子は、農作業用ですがひじょうに涼しくおすすめです。普通の帽子ではなく、裏地に遮光ネット用のアルミ蒸着生地を縫い付けているので、遮熱効果に優れています。また、背中側の首の日焼け防止として、布の生地が付いているのもおすすめポイントです。
一般的に、アルミ蒸着生地は洗濯するとアルミが剝がれてしまうのですが、この商品は高頻度で洗濯しない限り剥がれが見られません(洗濯ネットに入れて洗ってください)。唯一欠点があるとすれば、少々お高いというところでしょうか。アルミ蒸着生地という機能素材を使用しているためか、なかなか値段が下がらないようです。可能であれば、農業関係の展示会などで購入することをおすすめします。値引きされているときがありますよ。
私は毎年、真夏の釣り船に乗る際には、必ずこの帽子を持って行くようにしています。真夏の釣り船はほとんど日差しを遮る場所がなく、しかも海面からの照り返しもあり、地獄のような暑さを味わうことになります。しかし、この帽子を持っていくようになってからは、暑さでバテることが少なくなりました。
(ほかの要因でバテることはありますが)
冬には「電熱ヒーターベスト」があると楽
冬には「電熱ヒーターベスト」があると楽ですよ。冬の釣りは魚の活性が低いためか、ひじょうにゆっくりとした誘いを行うことが多くなります。そうなると、必然的に動いて寒さをしのぐことができなくなり、寒さで集中力を奪われることが多々あります。とくに冬場は木枯らしが強く、防寒だけでは対応しきれない寒さが襲ってきます。
私は1月あたりの厳寒期に、カマスが夕マヅメから釣れることがあるので、夜釣りに行くことが多くなります。その際、電熱ヒーターベストがあれば寒さに苦しむことなく集中して釣り続けることができるのです。とくに気に入っているポイントとして、首周りにヒーターがあること。首から入ってくる冷気に対応できるので、長時間釣りをし続けられます。首回りにネックウォーマーを着用すればさらに温かく、下半身もヒータータイプを着用すればより万全なハズです!
(私はこの冬、着用しなかったので後悔しました…)
ただし、欠点が2つあります。
モバイルバッテリーを使用するのですが、モバイルバッテリーが重く、動きが制限されることがあります。モバイルバッテリーの重さで、バッテリーを入れてある側にベストが傾くのです。そこで、移動する際はモバイルバッテリーを取り外しバッグなどに入れておき、移動しない場合にモバイルバッテリーをつなげて使用するといった工夫がよい気がします。その方が稼働時間も少なくて済みますよ。
また、もう1点は洗えないことです。ヒーター部分が洗濯した際に故障することがあるそうで、汚れはタオルなどで拭き取る必要があります。とくに海へ釣行したあとには、ファスナー部分を濡れたタオルなどで拭いておくことが重要です。もし怠ってしまうと、最悪ファスナーが固着してしまうことがあります。
レインウェアは「防水透湿性能」に優れたものがおすすめ
釣りをしているとき、雨に降られることは多々あります。雨天では足元が滑りやすいうえ、レインウェアを着ているので動きも制限されます。また、レインウェアの中は自分の汗や湿気で濡れやすく、結局着替える羽目になることも…。そこで、防水しつつ、少しでもウェア内の湿気を逃がしてくれる透湿性能に優れたレインウェアを買うことをおすすめします。
最近はレインウェアもオシャレなものが増えてきたので、普段使いにも使用できますよ。
ちなみに、いろいろと嫌な雨ですが、釣りにとっては実はメリットもあるのです。まず、雨のため釣り人が少ないこと、そして、常に水面が雨で打たれているので魚の警戒心が薄くなり、釣りやすい状況になることです。温かい雨の日などに、しっかりとレインウェアで濡れない対策をしたうえで、雨の日の釣りも試してみてください。
購入するには通販がおすすめ
Amazonプライムのサービスはかなりお得!
新品で釣具を購入する際、(あくまで個人的にですが)Amazonはおすすめです。
たとえば、釣り糸やショックリーダーなどを購入するのに便利ですね。使用する糸の太さはリールによっても、釣る魚によっても変わりますので、事前に釣り糸の太さなどを調べておき買う商品を選んだ状態にしておいて、まとめてAmazonで購入するといった具合です。しっかり吟味したうえで間違えることなく購入できるので便利です。また、可能であればAmazonプライムに入っておくこともおすすめします。Amazonプライムに加入しておけば送料が無料になり、翌日には届くものもありますよ。
ついでの話としてAmazonプライムに加入することで、Amazonプライムビデオを見ることができ、さらにAmazonミュージックまで使用できます。それが月額600円なのですから、釣具の購入など頻繁に利用するなら、コストパフォーマンスが高いサービスといえますね。
(注意点としては、プライムビデオやミュージックを利用するには、自宅にインターネットを引いており、Wi-Fi環境のある方が前提です)
中古釣具店やメルカリなどからの購入もおすすめ
先に紹介した必要な道具などはなかなか高価なので、中古釣具店でのインターネット購入もおすすめ。専門店であれば安心して購入しやすいです。専門性の高い商品であれば、購入を検討している商品の相談をしてみるのもいいと思います。商品の発送案内などもあり、安心して待っていられますよ。
一方、フリーマーケットやオークションは中古釣具店よりも安く、掘り出し物が多く出品されています。しかし、品物の質に関しては個人の認識によるものなので、そちらを考慮したうえで購入する必要があります。
もし次に私が竿やリールといった高価な商品を買うことがあれば、中古釣具店で購入することでしょう。チェーン店であれば全国から取り寄せられますし、安心もほしいですからね。また今回、竿を購入後リールも購入しましたが、先輩が安い中古釣具店で探してくれたこともあり、新品より3割ほど安く購入できました。
40代から趣味を持とうとすると、どうしてもお金と時間に制約があり、なかなか続けることが難しいのが現実…。とくに趣味に充てるお金を捻出するには、過剰にかけている保険料や通信費、付き合いの飲み会といったものを減らさないと、なかなかお小遣いは増えませんね。できるだけ自分が楽しいと思える時間を増やし、仕事を充実させるようにも(多少)努力することで、私は「釣り」という趣味を楽しめるようになってきました。
ご紹介したように必要な道具にはこだわり、準備し、少しでも節約しながら購入できれば釣りを楽しめます。まずは必要な物からそろえてみましょう! 竿やリールと水汲みバケツ、そして快適に過ごすためのウェアから準備してみませんか?
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レポーターREPORTER
40代になってから、SNSの情報や釣り好きの上司、友人の影響で魚釣りの虜になってしまったサラリーマンアングラー。今や、休みになれば竿を振らなければ気がすまなくなってしまったほど。そして、料理する楽しさも覚え、すっかり釣り大好き、料理好き人間に変貌してしまった1人。とはいえ、釣果が伴わないことがもっぱらの悩み…。自宅から海が近い環境を活かし、日々釣りも料理も研究中!