マイボートを手に入れて感じた、
遊漁船との違いや個々の魅力・注意点とは?

釣りにおいて「非日常」を味わいたくて憧れのマイボートを手に入れた私…。実際にマイボートを所有し楽しんでみて感じた、マイボートと遊漁船(乗合船)のそれぞれの魅力や、一長一短感じたポイントについてお届けしたいと思います。

まずは遊漁船のメリット

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あくまで私の印象ではありますが、いきなりマイボートを持つ人はあまりいないと思います。初めは経験豊富なプロの船長のアドバイスを聞いてノウハウを身に付けたのち、マイボートに移行する形が一番だと私は感じています。メリットはやはり、船長が釣れる場所に案内してくれるというのが一番のポイントではないでしょうか。
それでは遊漁船のメリットをご紹介します。

船長オススメのポイントで釣りができる

メリットは海を熟知した船長のオススメのポイントに連れて行ってもらえることです。初心者の方でも釣れる確率は格段に高くなります。やったことがない釣りについては、遊漁船でノウハウを磨くことができます。

夜明けすぐから出港ができる

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遊漁船のほとんどが港に停泊しているので、夜明けから出船する場合が多いと思います。朝は魚の活性がものすごく高いので、チャンスタイムに釣りができるといった具合。なので、比較的魚に出会える確率も上がります。

いろいろな人が乗船しているので勉強になる

遊漁船の場合フリーで釣りをするのとは違い、いろいろな人が乗船しています。船長の的確なアドバイスもそうですが、常連さんのアドバイスも聞けるのはありがたいこと。さまざまな知識が身に付きます。
釣り初心者の方であれば、エサの付け方やキャストの仕方など、いろいろと教えてもらえるケースが多く、助かりますね。

遊漁船でのデメリット

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時間やお隣さんなど、乗合の都合に合わせる必要がある

一方、遊漁船ならではの制約としては、時間に左右されることと隣にどんな人がくるか選べない…ということです。船釣り未経験者さんや初心者さんにとっては一番気になるところではないでしょうか。

仕立て船(貸し切り)や仲間たちと乗らない限り、乗合の場合、隣の人は知らない人です。どんな人が来るか分からないので、人見知りの方は少し緊張するかもしれません。とくにオマツリした際などは気を遣いますね。私は基本誰とでも話せるタイプですので(笑)、逆にどんな人が来るかワクワクします。
また、出船時間や帰港時間も基本的に決まっているので、時間の制約があるのも特徴です。

費用がやや割高…、そして都合は選べない

乗合船の場合、基本1日1万円前後といったところではないでしょうか。オカッパリをメインにされている方には少し高いと感じてしまうかもしれません。また、天候が悪くても料金は変わりませんし、よほどの場合でない限り(天候の急変や事故など)時間は決まっているので、自分都合で港に帰ることもできません。

乗合の場合、釣りモノが決められている

乗合船の場合、基本的に釣りモノが決められています。これは、乗船しているみなさんが釣りモノ・釣り方を合わせてトラブルなくスムーズに釣りを楽しむためです。ですので、移動中に突如発見したナブラ(小魚が追われて水面でバシャバシャしている場面)や鳥山を見かけても、急には勝手に違う釣りをするわけにはいきません(私はルアーやジグをキャストしたいという衝動に駆られてしまいます(笑))。
乗合船では決められた釣りモノ・釣り方以外は禁止です。それが逆に少々残念なことも…。

一方マイボートは

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時間を気にせず出港できる

マイボートの場合、マリーナの時間制限はあるものの「午後からの出船」「(午後から予定があるので)午前中だけ」といった具合にフレキシブルに対応できます。また、「天気が悪いから…」「潮が悪く魚が食わないから…」など、自分の判断で帰港もできます。自由が利くのは利点ではないでしょうか。

自分のペースで釣りかができる

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そして釣りモノは自由です。サビキ釣りから大物釣りまで、タックルさえあれば何でもできます。また、のんびりと釣りを楽しんでもヨシ、好きな場所で釣りをするのもヨシです。マイボートでしか味わえない「自由な時間」という魅力を体感することができます。

気の合う仲間と釣りができる

マイボートでは、気の合う仲間や友人・知人と船上で楽しめます。当然会話も弾み、必要以上に気をつかうこともありません。仲間たちと同じ趣味を楽しむ時間は最高で、まさにプライスレスな思い出となります。

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マイボートのデメリット

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責任は全て船長の自分

とはいえ、楽しいばかりではありません…。ゲストの方やほかの人(ほかの船)に迷惑をかけないよう、気を配ることも多くあります。ただ釣りをするだけにはいかないのです。責任は全て船長にあります。
また、プロではありませんので、遊漁船のようには釣果を上げられないのも事実です。

初期投資に費用がかかる…
出船するまでの道のりは長い

マイボート(2馬力を除く)を持つにはまず免許が必要です。免許を取るには費用がかかるうえ、時間もそれなりに必要です。すぐに釣りに行けるわけではありません。
また、免許を取得してからもボートの購入に際して検査、登録、保管場所などいろいろと費用がかかります。係留費用は23ftで年間30万以上はしてしまいます。

船が大きくないので天候に左右されやすい

そして最後に、マイボートはそれほど大きくないので遊漁船よりも天候に左右され、出船できる確率は低いことが挙げられます。また、波の影響を受け揺れも大きいので酔いやすい方には少々キツイかも…(乗船前30分くらいには酔い止めを飲んでおきましょう)。前日の睡眠もものすごく大事です。

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遊漁船もマイボートもそれぞれにメリット・デメリットがあります。自分の釣りスタイルにどちらが合っているのか…? マイボートを楽しんでいる私としては「マイボートをオススメ!」したいのはやまやまですが(笑)、当記事を参考に、船釣りスタイルを検討してみてはいかがでしょうか?


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レポーターREPORTER

岸本 真彦
プロフィール:岸本 真彦
主にルアーフィッシングをメインに、仲間とワイワイフィッシングを楽しむのが大好き。釣り人との交流や情報交換を大切にがモットー。
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@saizokh (URL: https://www.instagram.com/saizokh/)