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まだまだ暑い日が続いていますが、みなさんはどのようにソトアソビを楽しんでいますか?
さて、ソトアソビにピッタリな釣りの現場でのキャンプ飯、略して「釣りキャン飯」を紹介する当企画。「釣ったらその場で即料理」をコンセプトに釣りと料理を楽しむわけですが、今回も「釣った魚を新鮮なうちに、しかもその場で味わいたい!」というロマンを叶えるべく、真夏の日本海に行ってきました!
果たしてどんな釣りキャン飯になるのか…ご期待ください(笑)!
今回の料理は「アジのなめろう丼」!
夏らしい爽やかな「丼」を作りたい!
今回のターゲットは、サビキ釣りでねらえる美味しい魚…そう、「アジ」です! 初夏から秋にかけて防波堤で釣れる、釣って楽しい、食べて美味しい人気ターゲット!
アジは「味」が語源といわれるほど美味しい魚。お刺身はもちろんのこと、塩焼き、フライなどが定番料理ですね! 今回はそんなアジを使った「アジのなめろう丼」を作りたい! ということで、食材を確保すべく出掛けたというワケです!
食材集めは堤防サビキ釣り!
しかし…想定外のサイズに大苦戦!?
この日の天気は晴れ予報。朝からギラギラと太陽が照りつけていました。道中に釣りで必要なエサを購入し、美味しい食材を集めるべく日本海のとある防波堤へと向かいました。
ポイントに到着すると、日本海らしい青々とした海が広がっています。予報では北東風が吹くとのことでしたが、ほぼベタ凪状態。海の底まで透けて見えるほどの透明度です。
「で、アジは…?」
足下を覗き込むと、海底に魚が見えます! が、アジではない…。アジは回遊魚であるうえに、釣りやすいのは早朝や夕方、夜といった時間帯です。「完全に日が昇りきってしまった…」という若干の不安を抱きつつ、急いで準備を進めました。
この日使うのは、のべ竿でサビキ釣りを楽しめるハヤブサの「かんたんのべ竿用 下カゴサビキセット 5本鈎」。こちらの仕掛はリールが不要、魚の引きをダイレクトに楽しめるのべ竿専用仕掛です。
のべ竿サビキは準備がかんたんです。竿の穂先部分に付いた「リリアン」に道糸を結ぶだけでセッティング完了。すぐにサビキ釣りをスタートできます!
さぁ、準備完了!
まずは足下からサビキを落としてねらっていくのですが、サビキ釣りには「サビキ仕掛」のほかにエサとなる「アミエビ」が必要です。アミエビは集魚効果がひじょうに高く、ターゲットを集めるためになくてはならないアイテム。そんなアミエビをエサカゴ(サビキカゴ)に詰めてスタートしました!
サビキカゴを海底まで沈めて竿を大きくあおります。サビキ釣りはこの竿をあおる動作、「さびく」という言葉が由来になっているといわれています。カゴの中に詰めたアミエビを海中に放出することで魚を集め、ヒットまで持ち込むのです。
アジがいればすぐに集まってくるはず……が、ここで若干の不安が的中しました。
「アジがいない!」
このままでは企画倒れになり兼ねません。困りました…。
そこで、ポイントをずらしながらエサをどんどん撒いていくことにしました。恐らく日が昇って気温が高くなったことで、アジは深場に移動したのだと思われます。きっと足下から少し離れたところにいるはずです。そう信じて釣りを続けていると…、
「アジきました!!」
待望のアジが掛かりました! ここまで長かった…。ところが、喜んだのも束の間。釣れてきたのは、超マイクロサイズの豆アジでした。サイズは10㎝以下…(笑)。
それでもせっかく回遊してきたアジを逃すわけにもいかず、サビキ釣りマシーンと化して、どんどんと手返しよく釣っていきました!
釣り人はあきらめが悪い!?
奥の手は良型ねらいの「飛ばしサビキ」
さて、本命のアジには出会えたものの想定外のサイズに大苦戦。ということで、作戦を変更することにしました!
お次は沖の潮通しのよいポイントを「飛ばしサビキ」でねらい、良型アジを釣る作戦です。飛ばしサビキであれば、仕掛を投げ入れることで遠くのポイントを広範囲に探ることが可能になります。
数投すると、ウキがポコポコと浮き沈みしました。アタリです! 魚がハリから外れないようにゆっくり仕掛を巻いてきますが……、
「ん~~サイズが上がりませんね~」
残念ながら釣れてくるサイズは変わらず。もう少しサイズアップしてくれるだけでいいのに…。万事休すか!?
とここで、隣で竿を出していたHEAT編集スタッフのDさんの竿が大きくしなりました。明らかに豆アジではなさそうです!
「グレじゃない?」
なんとサビキに食いついてきたのはコッパグレ。サイズは20cmは超えており、防波堤から釣れるサイズとしては申し分ないサイズです! すると私にとあるレシピが舞い降りてきました…(笑)。
「レシピ変更です! グレを使いましょう!」
といったワケで何とか食材集めは完了。果たしてどんな料理になるでしょうか…!