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3.釣れないときは大きくエリアを変更!!
前日の状況を考慮し、2日目は大きくエリアを変えることとしました。より潮通しがよくベイトの濃いエリアをねらおうというワケです。
朝一、水深のあるポイントから釣りを開始しました。予想通り潮通しもよく、ベイトもある程度確認できます。しかし、底付近・中層・表層と探ったもののイカからの反応は得られません。そこで、隣接するシャローエリアへ移動しました。
潮はやや動いている程度ですが、水中にはベイトが確認できます。水深は5m程度と浅く、底付近には岩などのシモリがあり、手前には急激なカケアガリ(ブレイク)もあります。底付近のシモリを中心に探り、手前のブレイクに引っかからないようにフォールさせていたときでした…。急激にフォールスピードが速くなりました。大きくロッドをアワせ巻き上げます。前日同様、独特の力強い引きを楽しみながら上げてみると、小型ですがねらい通りのアオリイカでした。
清水さんにも釣れた場所や状況を伝え、同じ場所で釣りをしてもらいました。小型のアオリイカは複数集まり群れで行動していることが多いので、1杯釣れると何杯か釣れることがあります。とくに夏イカにおいては個体数が少ないので、1杯釣れたタイミングがひじょうに大切です。
程なくして、先ほど私が釣りあげた場所でキャストしていた清水さんから「釣れた!!」と声が聞こえました。振り返るとロッドが曲がっており、竿先には生命感が溢れていました。
朝一の釣果も、清水さんの釣果も、通常では見落としがちなシャローエリアでの釣果。やはり夏イカはシャローエリアに固まりやすい傾向にあるといえます。とくにシャローエリアに回遊してきている個体は、エサを追いかけていることが多いので、イカがいれば釣れる確率が高いのです!!
しかしながら、日も高く昇りジリジリと照りつける時間帯になってからは、シャローエリアや潮通しのよいエリアを中心に探っても反応がありませんでした…。そこで、気分転換を兼ねて大きくポイントを移動することにしました。
移動したポイントはディープエリアに隣接した急激なカケアガリがあるポイントです。カケアガリの壁付近を中心に探り、手前のエギが見える場所まで寄せてくると、後ろからアオリイカがチェイスしてきました。すぐにエギをその場でフォールさせると、勢いよくエギを抱いて持っていってくれました! 日中でもイカがいれば好反応。これも夏イカの特徴ですね。
しかしこの1杯を最後にイカからの反応はなく、気温も高くなったので納竿としました。
最後に、夏の釣りにおいて注意してほしい事項も挙げさせてもらいます。
- 1.水分は多めに準備し、こまめに補給しましょう!!
- 2.日焼け止めを塗るなど、日焼け対策をしましょう!!
- 3.帽子や日光を遮れるアイテムを活用しましょう!!
- 4.体調不良を感じたら、即座に釣りをやめましょう!!
当たり前ですが、これらは夏の釣りにおいて大事です。気温が高く体力を奪われやすい夏。無理をせず安全に楽しんでください。
今回の重要ワンポイント
- ●夏はシャローを探れ!
- ●潮通しのよいエリアを選択して!
- ●プラスα、変化も見逃さない
- ●釣れないときは大きくエリアを変更しよう!!
17回目の今回は、夏のエギングにおいて場所の選択や釣り方など、実際の釣行に沿っておさえておきたいポイントを解説しました。
時期的に個体数が少なく釣れる確率が低い夏ですが、イカがいれば釣れるのも事実です!! 普段は見落としがちのシャローエリア+潮通しのよい場所を選択することで、テンポの速い効率的な釣りを展開することができます。
しかしながら、釣りをするのも身体が第一!! 日焼け対策や水分補給をしっかりと行い、体調管理を万全にしたうえで夏イカエギングに挑戦してくださいね。
レポーターREPORTER
3歳のころから父親に海釣りに連れていかれ、気が付けば釣りに夢中に。中学生になると、自らの足で近所の野池や海に行くようになった。好きな釣りはショアのソルトルアー(とくにエギングとライトゲーム)。また、釣り以外にもアウトドア好きで、冬はスノーボード、夏はキャンプと根っからのソトアソビスト。行動力とフットワークの軽さは社内一のはず?(笑)
現在は釣具メーカー・ハヤブサにて開発課メンバーとして勤務し、日夜商品開発に奮闘中。