美味しいタコをいただくために…
ルールを守って楽しむ明石のタコ釣り!

タコ好きアングラーにとってはひじょうに楽しみなタコ釣りシーズンがやってきましたが、明石(兵庫県)ブランドのタコは年々漁獲量が減ってきているそうです…。とくにここ2、3年は素人感覚でも「このままではダメなんでは?」と思わずにはいられない不漁っぷり。
資源を守りいつまでも美味しいタコが食べられるように、行政と明石市漁業組合連合会がルールを設け、「タコを守り・育てる」活動に尽力されています。

今回は私たち釣り人も気をつけなければならないタコ釣りのルールと、美味しいタコのオススメ料理をご紹介しましょう。

使う仕掛にご注意

2023年より新たにルールとなったのはこちらの2点

新ルールその1:つけるエギは2つまで

遊漁船でのタコ釣り。周りは釣れているのに自分は…なんてとき、ついつい周りより目立たせたくてエギの数を増やしてみたくなりますが、ここは男らしく(?)2本のみで勝負しましょう。
エギが増えるとその分、根掛かりの可能性も高くなり、根掛かりしてロストしたエギは必ず誰かに迷惑をかけてしまいます…。

03_ 根掛かりしたタコエギ
海底から回収された仕掛はこんなにたくさん…。 出典:神戸新聞NEXT

色や組み合わせを変えたり、集寄グッズを工夫してタコと知恵比べを楽しむくらいの余裕が欲しいものです。

新ルールその2:全笠タイプの仕掛は禁止

04_ タコ釣果3

スッテ愛好家の私としてはひじょうに残念ですが、今年から(360度にハリがついている)全笠タイプの仕掛、スッテは禁止となりました。ハリが180度以内の仕掛を用意するか、プライヤーやニッパーでお手持ちの仕掛のハリを切る、曲げるなどして、ハリを180度以内に収まるよう加工しましょう。
手を加えた仕掛には、きっと愛着も湧くことでしょう。

小さいサイズはリリースを

これは常識かもしれませんが、小さいタコちゃんは、できるだけ釣ったポイント近くでリリースしてあげてくださいね。以前漁港でみんな一斉にちびタコちゃんをリリースしていたら、それを待っていた海鳥たちが、リリースされた弱ったちびタコちゃんを美味しそうに食べていたので…。
といったワケで、元気なうちに釣れたポイントで海に返してあげてくださいね。目安は100g。頭の部分がタマゴより小さいと思ったら即リリースです。

釣れると嬉しくて持って帰りたくなりますが、私は船長さんに「これはリリース?」って聞くようにしています。海の上では船長さんの指示は絶対! なので。

マイボートでの釣行も注意

「遊漁船じゃなくてマイボートで釣るからルールは関係ないや!」なんてことはありません。マイボートでは釣る時間、ポイントなどさらにいろいろな制約がありますので、釣りに行かれる前に必ず明石市漁業組合連合会や水産庁のHPでルールをチェックしておきましょう。
みんなの海です。みんなで守りましょうね。

05_ 釣りシーン
遊漁船からもマイボートからも、タコ釣りのルールはしっかりチェック!

タコのオススメ料理

さあ、釣れたタコは美味しくお料理していただきましょう。塩をたっぷりかけてよく洗い、ぬめりが取れたら茹でていきます。茹でて冷凍しておくといろんなお料理に使いやすく、どうやって食べるか悩んでしまいますね。
ま、私の場合は釣る前からメニューが決まっていたりしますが(笑)。

06_ 釣りたてのマダコ
まずは塩をたっぷりかけてよく洗い、ぬめりを取る下処理から

和えるだけのカンタン料理

07_ タコとトマトとアボカドのサラダ
今回はこれが食べたくて釣りに行きました

タコとトマトとアボカドのサラダ

茹でたタコをぶつ切りにして、適当な大きさに切ったアボカド、トマト、キュウリも入れて、調味料で和えるだけのカンタン料理。

【材料】

  • ・オリーブオイル 大さじ1
  • ・しょうゆ 小さじ2
  • ・レモン汁 お好みで
  • ・粗挽きブラックペッパー 少々
  • ・わさび チューブで3㎝くらい

08_ タコのキムチ和え
白菜キムチを和えるだけのカンタン料理

タコのキムチ和え

紹介するほどでもないお料理ですが、市販の白菜キムチに和えるだけですっごく美味しいんです。お試しあれ!

とにかく美味しいお刺身

09_ タコの刺身

大きいタコだと皮をむいてお刺身にしますが、小玉~中玉のタコの場合は、茹でてお刺身にします。
茹でたものをお刺身と呼んでいいのか悩むところですが、ただ茹でるだけでもご馳走なんです。ほんと美味しい! 昔はお醤油をつけて食べていましたが、今わが家で好評なのは、ごま油と塩。柔らかい食感を残したいので茹ですぎないように気をつけています。

10_ タコ釣果4 

いかがでしたでしょうか。釣って楽しい、食べて美味しいタコ釣り。今回は明石のタコ釣り新ルールと、かんたんなお料理をご紹介してみました。今から夏までの期間に、ぜひ船から大ダコねらってみてください。船によってはサイズを競う大会を開催していたりするので、友人とエントリーして楽しむのもオススメです。
タウリンたっぷりのタコを食べて、これからくる暑い夏を乗り切りましょう。


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レポーターREPORTER

松田 実樹
プロフィール:松田 実樹
兵庫県在住
「美味しいお魚を食べたい」という動機で釣りを始めた関西の食いしん坊系アングラー。もともとはパン作り、お絵描き、手芸が趣味の超インドア派だったが、ハヤブサレディ隼華として3年間活動中にさまざまな釣りの楽しさを知り、もうインドア派に戻るに戻れず…。週末ごとに海に足を運んでいる。
インスタグラム:
@m1angler_miki (URL: https://www.instagram.com/m1angler_miki/)