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春の気配も日に日に増す4月上旬、春告魚の活性も好調に推移しつつのラストスパートなタイミング。ライトゲームの王者である「メバルゲーム」において、今シーズンの締めを飾る魚体と出会うべく釣り場へと足を向けました。
今回は安定した釣果が魅力の淡路島に照準を定め、この企画の趣旨である「美味しい醤油」もとい、「美味しいぽん酢!」を求めてスタコラサッサと明石海峡大橋を渡ってみた次第であります。とりあえず、メバルの刺身は醤油も美味しいけど、ぽん酢も抜群に合うんだぜ? ということです、はい。
少々イレギュラーなノリですが、「ぽん酢ロードat淡路島のメバルゲーム」のはじまりです!
近郊メバルは仕上げのタイミング
私のホームグラウンドである大阪湾周辺では、通年5月いっぱいごろまでメバルゲームが楽しめるわけですが、エリアによって少しずつパターンが異なります。
今回足を運んでみたのは淡路島。秋から冬、そして春にかけて安定してメバルが楽しめるフィールドです。もちろん尺を超える魚体も過去に何度か手中に収めたことはあるものの、基本的には25cmを越えれば納得のラージサイズといったところです。
ちなみに大阪湾奥部になれば、バチを主食とするメバルが最盛期に突入し、釣れるサイズも一気に上がり始めます。こちらは例年、バチの湧き始めに合わせたゴールデンウィークあたりからがラージサイズのシーズンです。
まずは洋食の街・神戸を堪能
そんなワケで迎えた取材当日。しかーし、風が強い、強すぎる(笑)! ここ数日ずっと風が強い日が続いていた最中の取材日。三寒四温と春の嵐、その合間の釣行となるわけですが、ま、春の天気とはそんなものだ! と言ってしまえばそれまで。でも、ライトゲームにとって風は大敵なんです…。とりあえず「腹が減っては戦さができぬ」とばかりに、美味しい洋食ランチをのんびり食べながらゲームプランを組み立てていくことにしました。
スマホで天気予報をくまなくチェックするも、見るだけテンションが下がるので…もう見ないことにしました(笑)。とりあえずは現場に赴き、風の様子と魚っ気の有無をチェックしつつ、ぽん酢を求めて走るのみです。
強風退散の祈り虚しく…
メバルゲームの本番はやはり夕マヅメからナイトゲームが基本となるわけですが、ストラクチャー周辺、主に藻場や岩礁帯では、日中でも物陰でエサを待ち構えている個体は存在します。または流れが速く潮通しのよい場所や、水深の深い場所あたりでも釣果が期待できます。しかし当日に赴いた淡路島のエリアでは、風向き的に思い描くポイントは軒並みアウトな感じでした…。
風裏となる場所といっても、いざ現場に立つと風が吹いています。予報と違う方向から風が吹いてきています(笑)。風が巻いているのか予報が外れているのか…、とりあえずはぽん酢店までの道のりにあるポイントの下見を兼ねて、北淡から洲本市まで南下していきました。
今回の下見の条件は大きく分けて2つ、「風向き」と「藻の生育具合」。日が暮れたタイミングで食わせられそうなピンポイントの確認です。洲本市までの道のりを経て、無事に厳しい状況になるであろうことだけは確認完了! 目的地の「たかはしぽん酢」さんに到着しました。
極上ぽん酢と時を超えた出逢い
実はこのたかはしさん、以前は釣具屋を経営しており、「フィッシングたかはし」といえば約40年間も淡路島を代表する釣具店でありました。私も若かりしころにとてもお世話になった名店なのです。そして今回、2015年に閉店されてから約10年近くぶり(?)くらいに久々にお店に訪問するわけで、内心少しワクワク、ドキドキしながらの訪問です。
自動ドアをくぐり店内へ。すると、見覚えのある方がカウンターにいらっしゃいました。「こんにちはー。あのー、アタシのことを覚えてらっしゃいます?」と、第一声を発しました。すると、「あー! あの! カレーを小さいスプーンで食べてた、イカ釣りのあのヒロポン!」と、私でも忘れていた昔のエピソードがいきなり飛び出しました(笑)。
当時フィッシングたかはしさんは店内に飲食スペースもあって、釣り終わりによくカレーやピラフなどを食べてワイワイとよき時間を過ごさせていただいたのです。当時そのカレーをテーブルに運んでくれていた「マユミ」さんが、今回カウンターで明るくお迎えしてくれました。
一瞬であのころへタイムスリップした懐かしい気持ちに包まれました。もうそこからは怒涛のトークタイムで、こだわりのぽん酢以前にアレコレと尽きることのない話題でしばし時を忘れることに…。もちろん、ぽん酢の美味しさは当時から知っていたので、スーパーで見かけたらよく購入していましたよ。
今回初めて本店で購入することとなり、私自身、感謝感激なワケでございます。スタンダードなこだわりの「すだちぽん酢」から「三杯酢」、そしてさらにこだわりの「極上すだちぽん酢」に「極上三杯酢」。今回のターゲットに合うのは間違いないお味。ふぐ刺し同様、もみじおろしなんか添えちゃったりして、メバルの刺身をより美味しくいただける確信と湧き出るヨダレを抑えるのに苦労しました(笑)。
ということで、あっという間に夕刻近くに時は流れ、そろそろ釣りモードスイッチを入れなければならないタイミングがやってきました。