渓流フィッシング好き必見!釣行で使える革製品はコレ!

新しい生活様式の浸透にともない、人気が増しているアウトドア。なかでも人気絶好調なのは定番のキャンプだ。休日ともなれば、オートキャンプ場には多くのキャンパーが溢れかえっており、それぞれがこだわりのスタイルでキャンプを楽しんでいる。

こうしたなか、キャンプほどのファンがついていないものの、ここ数年で着々と新たなファンが増え続けているアクティビティがある。それは渓流フィッシング。メインフィールドは川の源流部や上流部。水流が強かったり、急な斜面で足場が悪かったり、熊の生息地と被っているなど危険と隣り合わせということもあり、その覚悟を持った者しかチャレンジできないアクティビティとしてコアなファン層がついている。
それらをかいくぐって到着したオアシスの中には美しいイワナやヤマメ、アマゴといった渓魚(渓流魚)たちが生息しており、これらを釣り上げれば普段めったに見る機会のない魚を直に眺めることができるご褒美が得られるのもこの釣りの魅力といえよう。

今回はこんな渓流フィッシングをさらに10倍楽しくするというアイテムについて紹介。釣果だけでなく、映えも格好も楽しみたい人必見!

こだわりが詰まった渓流フィッシングの道具たち

01_ ワレット

渓流フィッシングにハマった人は、この釣りをやり込むうちに異常なまでに道具にこだわるようになる人が圧倒的に多い。

たとえば、ロッドに関していうと、グリップの部分に天然木を模したものを使いたくなってしまう。
ランディングネットは魚と撮ったときに映えるよう、銘木(めいぼく)を材料としたモノを欲しくなってしまう。
ルアーに関しては、プラスチック製でなくバルサ材を使用したハンドメイド品を使いたくなってしまうなど…。

これらに共通しているのは、それぞれの道具が天然の材料をフィーチャーしており、自然へのリスペクトを宿しているということ。さらに、森や川といった大自然の中で渓魚を魅せるために一役買ってくれるというところも魅力のひとつだ。

実際、こうした道具と釣れた渓魚を並べて写真や動画を撮ると、自然と合間って映えは増し、渓魚を美しく照らし出してくれる。
このようなことからも、渓流フィッシングは道具も含めて楽しむ釣りとして嗜(たしな)まれており、釣りだけではなくモノ好きなアウトドアマンから大きな支持を得ていることが見て取ることができる。

今注目の人気革製品ブランド

02_ ビルダー浅利宗郎氏

そんななか、現在渓流フィッシングファンを中心に、今大きな注目を集めている革製品ブランドがある。それが秋田に本拠地を構えるjackall 103だ。

03_ 作業風景

ビルダーは秋田在住の浅利宗郎氏。バイクで使うウォレットを4万円も出して買ったところ、このレベルなら自分でも作れるのではないかと思ったことから、この道を目指したという経歴の持ち主。
通信教育と革製品を扱う実店舗での修行を経て独立した浅利氏は、もともと手先が器用だったこともありすぐに上達。そのクオリティとデザインが評判を呼び、地元秋田だけでなく、今や全国から注文がくるほどの人気ビルダーとなっている。

また、使用している革製品も定番の牛だけでなく熊のモノを扱うなど既存の常識に捉われず、今までになかったニーズを自ら作り出し、着々とファン層を増やしている今大注目の人物だ。

渓流フィッシングにぴったりの革製品

04_ ルアーリターン入れ

jackall 103が扱っている革製品は、キャンプ用品、釣り道具といったアウトドア用品、財布やキーホルダーなどの日用品、ペット用の首輪、バイク周りのもの、さらに猟銃用の散弾銃の実弾ベルトなど。なかでも釣り道具は、浅利氏自身が自然豊かな秋田県で生まれ育ち、これを趣味にしていることもあってとくに力を入れており、多くの製品を創作している。

ところで、自然の中で楽しむ渓流フィッシングと自然下で暮らす動物の皮から作られる革製品の間には親和性があるということもあってか、とても馴染み映えるため、ユーザーからの評価は高い。しかし、釣りで使うとなると水との相性の悪さが手伝って、今まではやや敬遠されがちなアイテムでもあった。
そうしたなか、jackall 103では革製品に丁寧に撥水加工を施すことによって、水の中でもある程度耐えられるように処置を行うことに。これにより、渓流フィッシング下においてもラフに使える革製品として評価を高めていった。

05_ キーホルダー

最近ではこうした撥水性や耐久性はもとより、秀逸なデザインが評判を呼び、渓流フィッシングフリークのほか、釣りYouTuberにも熱狂的なファンがついてきており、ネットやSNS上でもよく見かけるブランドへと成長している。

渓流フィッシングにオススメの製品

浅利氏自身の経験から生み出された製品は、そのどれもが釣行時に必要となるもの、さらに自然下で映えることを意識して作られたものばかり。
今回は渓流フィッシングフリークのひとりでもある私イチオシの製品について紹介しよう。

ランディングネットホルダー

渓流フィッシングでは欠かせない魚を入れるランディングネットを収めるホルダー。腰ベルトに付けて使用する。柄の部分にボタンを付けることによってしっかりとロック。ヌメ革銘木を使用したネットの組み合わせは、それだけで渓流好きを主張してくれる。

06_ ランディングネットホルダー

ルアーウォレット

カービングによって作り上げたルアーウォレットケースは、もはや芸術品の域。プラスチックケースもいいが、どうせ自然の中で楽しむのならオンリーワンのハンドメイドにこだわりたい。また、全部で前後22個のルアーを格納できる収納力も魅力だ。

07_ ルアーウォレット

プライヤーケース

魚からハリを外すときなどに使用するプライヤーの専用ケース。こちらも腰ベルトに付けて使用する。使うときにバッグから取り出すことなくすばやく出すことができるので、魚を弱らせないためにも使いたい。

08_ プライヤーケース

遊漁券ケース

渓流で釣りを楽しむには、遊魚券が必要となる。地域管轄の漁業協同組合が、遊魚券で得た資金をもとに、魚を管理、保護、放流してくれているからだ。そのため、渓流の釣り人は遊魚券を事前購入する必要がある。

この遊魚券、デジタルチケットが増えてきているものの、まだまだ紙の券が残っており、これを格納するために作られたのがこちらの遊魚券ケースというわけ。

09_ 遊漁券ケース

川での釣行時、漁業の監視員から遊魚券の提示を求められた場合、こちらを見せなければならないが、買った遊魚券はカバンに入れておくと無くしたり、川に落として濡れて見えなくなるなどのトラブルがあとを絶たない。
そんなときにこちらの遊魚券ケースに券を入れ、カバンなどにくっつけておき、常に見える状態にしておけばいざというときにもスムーズに対応することができるので安心だ。

10_ 遊漁券ケース使用例

熊鈴

山深い渓流に入っていくとき、気を付けなければいけないのが。釣行時、常に音を出すことによって人間の存在を知らしめ、回避することが求められる。
そんなときに携帯しておくのが熊鈴。こちらの熊鈴は鈴を3連にしておくことによって、大きな音を出すように設計。これにより、熊とのバッティングを避けられる工夫を施している。

また、こちらの熊鈴、実は熊の革を使って作ったもの。これならきっと熊が近寄らず、バッティングしないお守り代わりとなるかも。

11_ 熊鈴

OD缶入れ・メスティン取っ手カバー

釣り道具ではないが、jackall 103ではこうした魅せるキャンプ道具も作っている。

こちらはシングルバーナーなどには欠かせないOD缶のケースと、メスティンの取っ手に被せて、熱さを避けるためのカバー
人と違う、モノにもこだわりたいキャンパーにオススメだ。

12_ OD缶ケースとメスティン取っ手カバー

渓流フィッシングを楽しむために、銘木を使ったネットや革製品などは必ずしも必要ないかもしれない。しかし、どうせ自然の中で趣味を嗜むのであれば、自然由来のアイテムを使って、なりきって楽しみたいもの。今までそれほど普及していなかった渓流の革製品だが、これらを身につければ、より一層楽しみも増すはず。

こだわりを持って趣味を楽しみたい人やこれから渓流フィッシングを趣味にしてみたい人はぜひチェックをしてみて欲しい。

レポーターREPORTER

中山 圭
プロフィール:中山 圭
神奈川県横浜市在住
出版社での広告営業を経て2019年に独立。現在はサイト運営(低糖質生活:https://www.teitoushitsu-life.jp/をはじめとするIT関連事業およびアウトドアサイトの専属ライターをしている。最近、自身が糖質を多く摂れない身体になったことから、低糖質生活を慣行。そのなかで魚が低糖質であることを知り、キャッチ&リリース派からイート派にチェンジ。それとともに、包丁さばきが様になってきたことを密かに喜んでいる。