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釣り道具において「仕掛」は、ロッドやリール、ルアーほど脚光を浴びるわけではないが、魚に直接触れるアイテムとして、また、仕掛の良し悪しによって釣果が左右されるなど重要なアイテムだ。そんな仕掛を扱うメーカーならではのプチ知識を、開発担当者に聞いてみる当企画。「これ知ってたらお得」「釣果アップにつながる」「釣りが快適になる」…といったアイデアを紹介しよう。
今回「仕掛の収納術」を教えてくれたのは、前回同様、長年仕掛開発に携わる田中さんだ。
【仕掛の収納】最もシンプル、手軽さ1番!
クーラーボックスに収納する
堤防でサビキ釣りやチョイ投げ釣りをしている最中、休憩を兼ねて釣り場を移動する、または、船でのエサ釣りが終了して車に荷物を載せて帰るなど、一旦「仕掛を外して移動」する際に、最もシンプルな収納術。ある意味、シンプルであり、雑(?)な方法だが、一番確実な方法が「クーラーボックスに入れてしまう」方法。これなら仕掛がいろんなところに絡む心配がない!
田中さんいわく、「一見雑ですが(笑)、移動の際に引っ掛かったり、ハリが刺さったりする心配がない確実な方法ですね」とのこと。コツは、単にクーラーボックスに入れるのではなく、クーラーボックス内のほかの荷物と絡まないように敷物を敷き、仕掛をふんわり置くのだそうだ。
それでは、教えてもらった手順(シンプル過ぎていらない?)を見ていこう!
収納術の手順
ミソは「ふんわり」仕掛を置くこと。小さく丸めたり、ギュっと押し込まないことで、次に取り出すときに絡みにくいそうだ。また、敷物にはできるだけツルっとした引っ掛かりの少ない素材を用いるとよいそう。タオルなどはNGとのこと。
確実に収納でき、移動時に引っ掛からない方法として覚えておこう!
【仕掛の収納】1本1本丁寧が確実!
EVA仕掛巻きに収納する
一方、仕掛屋さんらしく便利アイテムを活用して丁寧に、そして確実に収納する方法が「EVA仕掛巻きに収納する」方法だ。
釣具店でも、今やネットでも購入できる便利アイテムであるEVA素材の仕掛巻きは、実にさまざまな形状やサイズがあり、仕掛のハリ本数に応じて選びやすい。なかでも田中さん的には「普段、紙台紙に仕掛を掛けている慣れもあって、長方形のものが仕舞いやすいですね。1本1本掛けていく煩わしさはありますが、次に使用する際に取り出しやすいんです」とのこと。また、ハリス(枝)の長さに合わせて仕掛巻きを幾つか持っていると重宝するそうだ。
それでは、教えてもらった手順を見ていこう!
収納術の手順
ミソは幹糸とハリス(枝)の結び目を仕掛巻きの前(表)側に出して留めること。こうすることで次に取り外すときに引っ掛からずスムーズだそうだ。そのためにも、仕掛巻きの長さが長いものから短いものまで、仕掛のハリスサイズに応じたサイズを持っておくと便利だそうだ。しかも、ハリスを曲げることなく収納できれば、ハリスにクセも付きづらい。
少々面倒かもしれないが、消耗品とはいえ大切な仕掛を持ち運ぶ方法として覚えておこう!