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疲れたらアンカーを下ろしてじっくり探る
こうして2時間ほど釣れ続いたところで群れがバラけ、風も強くなってきました。そこで休憩も兼ねてアンカーを下ろし、船を固定した状態で釣りをすることに。アンカーは写真のような器具で固定。ロープは水深よりも長めに出しておくと船がしっかり止まります。

釣り方は落としてシャクルだけ
アタリがなくても誘い続けるべし!
釣り方自体に特別なテクニックは必要なく、底または反応がある水深まで落とした仕掛を軽くシャクルだけ。シャクリは竿を大きくあおるのではなく、小さく小突くように誘うのがコツ。シャクリとシャクリの間には一瞬の「間」を置き、ワカサギがハリに食い付くタイミングを与えてあげることも大切です。
群れの中に仕掛が入ればすぐに「ブルブルッ」とアタリが出るので、軽くアワセてゆっくり巻き上げましょう。食いがよいときは巻いている途中に2尾、3尾と掛かり、ずっしりと重くなることもよくあります。ベテランのなかには、ワカサギが鈴なりになるのを待ってリールを巻き始める人もいます。
逆に食いが渋くなかなかアタリが出ないときは、諦めて竿を止めてしまう人もいますが、こんなときこそ小まめにシャクリ続けることが大事。仕掛が動いていれば食いの渋いワカサギも思わず口を使ってしまうし、それを見て周辺の群れが集まってくることもあるからです。

マスが多ければムーチングのチャンス
また、芦ノ湖のワカサギ釣りでもうひとつ特徴的なのがマスやブラックバスの存在です。彼らがいるとワカサギが逃げ回って群れが散るばかりか、ハリに掛かったワカサギを仕掛ごと持っていかれることもしばしば。とくに、多点掛け(一度にたくさんのワカサギを掛けること)をねらって仕掛を放置しているときは要注意です。そんなときはこのマスをねらって、ムーチング(ワカサギを使ったエサ釣り)にチャレンジするのもおススメ。エサにするワカサギは生きていればベターですが、死んでいても問題ありません。

揚げ物、マリネ、甘露煮etc
食べるのもワカサギ釣りの楽しみ
残念ながらこの日、ムーチングはできませんでしたが、ワカサギは後半再びよい反応が出始めて入れ食いモードに。納竿前の1時間で一気に数を伸ばして251尾で終了。湾内の手漕ぎボートでこれだけ釣れれば大満足です。

帰宅後は新鮮なワカサギ料理でビールをいただくのも楽しみのひとつ。唐揚げ、てんぷら、フライといった揚げ物はもちろん、たくさん釣れたときはマリネや甘露煮にしておくとしばらく楽しめます。10cm足らずの魚体ながら釣趣にあふれ、釣るのも食べるのも止まらないワカサギ。11月以降は浅場のカラバリに加え、エサを使った深場の釣りで大型をねらうのも一興です。湖上から眺める紅葉とともに、ぜひご堪能ください。

芦ノ湖フィッシングセンター /網元おおば
住所:〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根162-18
TEL:080-8123-4835(ボートの予約・問合せ)
HP:https://www.ashinoko-fc.co.jp/

芦之湖漁業協同組合
住所:〒250-0521 神奈川県足柄下郡箱根町箱根184-1 芦ノ湖水産センター2F
TEL:0460-83-7361
HP:https://www.ashinoko-gyokyou.com/
1日券
<店売り>
大人 1500円
身体障害者 750円
中学生以下 無料
<現場券>
大人 3000円
身体障害者 1500円
中学生以下 無料
レポーターREPORTER
1960年東京都出身。釣り媒体の編集・ライティングを経て現在はフリーランスで活動するライター。得意な釣りは、淡水・海水のルアーゲームをはじめとした身近なライトゲーム全般。間口が広く奥の深い釣りがとくに好き。「釣りは釣れなくても楽しい」がモットー。