どうも! さかなのおにいさん かわちゃんこと川田一輝です。
部屋は釣具でごちゃごちゃ、今も足下にライフジャケットや帽子が転がってる中でこの記事を書いているくらい掃除が苦手です。
今回はそんな僕が憧れるさかな、別名「海の掃除屋さん」といわれるさかなをご紹介します!
綺麗好き!?ホンソメワケベラ
暖かい海の珊瑚礁や岩場に生息するホンソメワケベラ。
「ソメワケベラ」のなかでも細い種類のため本当は「ホソソメワケベラ」だったはずが、カタカナの読み違いによって「ホンソメワケベラ」になったという、なんだか不本意な名前のおさかな!
そんなホンソメワケベラは海の中で人気者! 理由は特技にありまして……。
別名「クリーナーフィッシュ」
ほかの魚に付いた寄生虫を食べることから別名「クリーナーフィッシュ」と呼ばれます。
「今からお掃除するよっ!」と、くねくねホンソメダンスを踊ると大きなサカナたちの方から寄ってきます。ときには待ちの列ができることもあるといわれているんです。
ダイビングをしていてもよく身体をつつきに集まってきます。その姿はとてもチャーミング!
ただし!ニセモノにはご注意を!
見た目がそっくり、この子はニセクロスジギンポ。このさかなはホンソメワケベラのふりをして掃除をする…のではなくウロコやヒレを食いちぎります。騙されるさかなも多数!!
見分け方は、泳ぎ方が違うのと口の位置が少し下向きについているところです。
そんなホンソメワケベラですが、実はこんなこともできるんです。
鏡を理解できる、かしこいおさかな!
実は、魚類が鏡に映る姿を自分だと理解できることが世界で初めて明らかになったさかななんです(これを鏡像自己認知といいます)。
大阪市立大学の研究グループによって、体にマジックでつけたマークを鏡で認知して砂で擦り落とそうとしました。人間やカラスなどにしかできないと思われてた認知能力が、実はさかなにもあった!
綺麗好きが度を超えて「賢いさかな」だとわかったホンソメワケベラのお話でした。
ますます尊敬しちゃう。
☆全力で伝える40館の推しどころ!
北海道から沖縄まで、全国の水族館の愛すべき「クセすご」な魅力をイラストで紹介!日本初の水族館の図鑑。
「全国クセすご水族館図鑑」(中央公論新社)
☆いろんな魚に会いながら楽しく食育!
水族館でお寿司が食べられたらなぁ、という空想から始まったエンターテイメント食育絵本。子どもがさかなを好きになる!
「すしぞくかん」(高陵社書店)
☆笑って学べる生き物の不思議!
大人も子どもも楽しめる、さかな4コマをまとめた書籍が発売されました。
「おもしろすぎる! 海の仲間たち ツッコミたくなる おさかな図鑑」(ワニブックス)
レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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