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第16回 真夏の船釣り、熱中症対策は万全に!

乗船前の対策

07_ 日焼け止めクリーム

日焼け防止のために帽子やウェアも大事ですが、日焼け止めクリームを露出部分に丁寧に塗り込んでおくことも大切です。暑い夏は船上で大量の汗をかき、何度もタオルで汗を拭くことが想定されるので、ウオータープルーフタイプの日焼け止めクリームであっても効果が薄れてしまいます…。船上でも何度か塗り直ししましょう。

次にウェアについて見ていきましょう。

 

(1)帽子

帽子にはハットタイプキャップタイプありますが、首の後ろ部分を保護してくれるという意味では、ハットタイプがオススメです。キャップタイプでもフェイスカバーやタオル(首巻)を併用すれば、まったく問題ありません。
なお、ハットタイプの場合、風でとばされることがないよう、必ずアゴ紐がついているものにしましょう。

08_ UVハット(FREEKNOT_Y3195)
09_ UVシェードハット(Y3186)
ハットタイプなら首の後ろ部分も保護してくれる。シェードが付いたタイプならなおよし
10_ ツイルLOWキャップ(Y3196)
11_ フェイスカバー(FREEKNOT_Y3226)
キャップタイプの場合、側面や首筋の直射日光が防げないため、フェイスカバーとの併用がオススメ

(2)サングラス(釣り用偏光サングラス)

とくに真夏は海面に太陽の光が反射してギラギラとしたまぶしさを感じますが、偏光サングラスがあれば緩和されますし、海中の様子もわかりやすくなります。また、なんと言っても紫外線をカットしてくれますので、目の日焼けや万一の怪我からも守ってくれます。

12_ 釣り用サングラス(レイバン)
13_ 眼鏡に装着タイプ(コールマン)
14_ 装着例
眼鏡に取り付けるだけのものもあります

(3)フィッシンググローブ

手は常に海水にさらされるため、日焼け止めクリームの効果も半減します。素手に日焼け止めクリームで日焼けを防止するよりも、魚をつかんだ際の怪我予防も兼ねてフィッシンググローブの着用をオススメします。

15_ ゲームグローブ3本カット(FREEKNOT_Y4175)

(4)ウェア

昔は真夏の船上で、素肌にタンクトップ、短パンにサンダルというスタイルの人も多かったのですが、最近はあまりみかけなくなりました。
直接日差しを肌に浴びない、それでいて涼しく快適に過ごせる合理的なスタイルが最近の基本です。速乾性が高く冷却機能のある長袖シャツと同素材のアンダータイツ、その上に防水性のある短パン、速乾性の高いTシャツというコーディネートがオススメです。

16_ ウェア1
17_ ウェア2

(5)足元

夏場以外は基本的にレインブーツを履きます(足元は濡れる可能性が高いため)。しかし、夏場は濡れる前提で涼しさを優先して、サンダルを履く方も多いようです。
個人的には滑って転びやすかったり、魚のトゲが刺さることの防止、重いものを足の上に落としてもケガをしないように、夏場でもレインブーツマリンシューズが無難と考えています。

  • ◎ レインブーツ
  • ○ 水陸両用シューズ(マリンシューズ)
  • △ バックストラップ付のサンダル
18_ マリンシューズ
夏場でもレインブーツやマリンシューズが無難。サンダルは物によって滑りやすかったり、思わぬケガに見舞われる可能性が…

乗船後の対策

19_ 夏の船釣りシーン

乗船後の熱中症対策として大切なことは、水分や塩分をこまめに補給することです。
水分補給するタイミングですが、1時間に1回というように規則的である必要はありません。のどが少しでも乾きしそうになったら、そのタイミングを逃さずに補給しましょう。体温が上昇し、気分が悪くなってからでは手遅れです。
私は毎週スポーツジムに通って結構ハードなスタジオレッスンに参加していますが、インストラクターさんが毎回必ず「水分を少しでも取りたくなったらすぐに取ってください。水分補給が遅れると熱中症になりますよ!」と注意喚起しています。人それぞれ、その日の体調や気温、湿度の高さなどにより補給タイミングは異なりますので、セルフコントロールを徹底しましょう。ただし、小さな子どもはセルフコントロールができないので、頻繁に声掛けして体調を確認したり、こまめに水分・塩分補給させてあげるのが大切です。

20_ 飲料を飲む
出典:写真AC

また、凍らせた飲み物を持参している場合は、顔や首にあてると気分もスッキリし、身体の熱を逃がしやすくなります。より効果的に体温を下げるには、凍らせた濡れたタオルを利用して身体の広い面積を冷やす方法が一番効果がありますね。タオルが冷たくなくなったら、再度、凍ったドリンクを巻いて冷やしておきましょう。そうすれば何度も使用できます。

それでも、乗船中に気分が悪くなってしまった場合には、すぐにキャビンなど、日が当たらない涼しい場所に移動して釣りは一旦休止しましょう。

 

いかがでしたか? 何といっても安全と健康が第一。暑い夏を快適に、そして熱中症対策や日焼け対策に怠りなく、真夏の船釣りをお楽しみください。

 

レポーターREPORTER

三宅 雄彦
プロフィール:三宅 雄彦
船釣り歴30年。ウイリー仕掛や短いビシ仕掛でのコマセシャクリを得意としたベテランアングラー。初心者向け釣り教室での講師経験も豊富で、わが子2人を5歳で船釣りデビューさせたほどの教え上手。全日本釣り団体協議会公認フィッシング・マスター。