No.002 オニアジ・ルリハタ・ゴギ 教えてかわちゃん!珍しい魚釣っちゃった

世の中にはまだまだ知らない魚がたくさんいる!!
普段釣りを楽しんでいると、「これ何!?」というお魚が釣れてしまうことはしばしば…。もちろん正体が分からない魚は、ひょっとしたら危険かもしれないので素手で触るのは厳禁ですが、それにしてもその正体は気になるところ…。
そんな「珍しい魚」「不思議な魚」「面白い魚」について、スタッフやアングラーから集めた写真をもとに、お魚大好き「かわちゃん」こと川田一輝さんが大調査。お魚についてコメントしてくれますよ! ぜひ、ご覧くださ~い!!

なんか顔がちゃいますねーー!!

教えてかわちゃん オニアジ
オニアジ

釣った人:スタッフの香村さん
神戸の堤防でショアジギングをしている際に釣れました。見たことのない魚だったので調べてみるとオニアジという魚ではないか(?)と思われましたが、詳しくは分かりません…。

かわちゃんコメント:
あれ? エラ蓋の黒斑はマアジと一緒なのに…なんか顔が違う??
そう、この子はオニアジといいます。
釣り場で見分けるポイントとしては目と口の距離が近い、胸ビレがぐーんと湾曲してる、何よりゼイゴやゼンゴと呼ばれる稜鱗(りょうりん)が体を覆うほど大きいのが特徴です。

大きくなると70cmほどになる大型のアジ、神戸沖で釣れたことはないので出会えるなんて羨ましいです~!

綺麗なバラには棘がある…なおさかな!

教えてかわちゃん ルリハタ
ルリハタ
ルリハタ釣果

釣った人:ライターの萩原さん
約3年前に南伊勢町の渡船屋「たにぐち」さんにてスーパーライトジギングで釣ったルリハタです。かなり奇抜なカラーでビックリしたのを覚えています。引きあじもよかったです。
ネットで調べたら美味と書いてはありましたが、皮の粘膜のヌメリに毒があり皮も硬いということですぐリリースしました~。

かわちゃんコメント:
ルリハター!! このおさかなは釣り人かつ、アクアリウム大好きな僕にはよだれモンでございます!!
実は水族館や観賞魚の世界でも人気でレアなおさかな。とても綺麗なんですが、岩礁帯にいるのでなかなか網にかからないんです。

特徴的なのはピンチのときに出す「ヌメリ」。キハッソクやヌノサラシなどと同じようにグラミスチンと呼ばれる粘液毒を出すのです。なので同じ水槽に入れておいた小魚が全滅してしまうことも…!?

ゴギって The SAKANA って意味だそうです

教えてかわちゃん ゴギ
ゴギ1
ゴギ2

釣った人:スタッフの鷲見さん
会社の先輩と渓流釣行した際に釣り上げました。イワナに似ていますが「ゴギ」と呼ばれる中国地方にしか生息していない「幻の魚」だそうです。珍しいのとサイズ感(尺近くありました)も相まって、めちゃくちゃ嬉しかったことを覚えています!

かわちゃんコメント:
中国地方4県(島根・岡山・広島・山口)にだけ生息するゴギは、当時朝鮮半島からやってきた製鉄技術者が韓国語で「魚」を意味する言葉を名づけたといわれているそうです。
そんなゴギの見分け方は「頭の方まで白い模様があるかどうか」なんですって…へぇ~!

というのも、山と渓谷社から出ている「日本の淡水魚」という本を引っ張り出してきました! 出会ったことのないさかなは自信がないので本や魚類学者さんに写真送って伺ったりと、まだまだ勉強中です。

百聞は一見にしかず。ルアーフィッシング好きなのでネイティブのトラウトに会う旅もやりたいなぁ!

出典:
藤田朝彦著 武内啓明著 川瀬成吾著 細谷和海編 内山りゅう写真 (2019) 『山渓ハンディ図鑑 増補改訂 日本の淡水魚』 山と渓谷社.

 

今回もまたまた珍しいお魚たちでしたね。
それでは、また次回も珍しいお魚の情報が入手でき次第、みなさんにお届けしますのでお楽しみに~!

 

レポーターREPORTER

さかなのおにいさん かわちゃん
プロフィール:さかなのおにいさん かわちゃん
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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