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世の中にはまだまだ知らない魚がたくさんいる!!
普段釣りを楽しんでいると、「これ何!?」というお魚が釣れてしまうことはしばしば…。もちろん正体が分からない魚は、ひょっとしたら危険かもしれないので素手で触るのは厳禁ですが、それにしてもその正体は気になるところ…。
そんな「珍しい魚」「不思議な魚」「面白い魚」について、スタッフやアングラーから集めた写真をもとに、お魚大好き「かわちゃん」こと川田一輝さんが大調査。お魚についてコメントしてくれますよ！ ぜひ、ご覧くださ～い!!
お、お化けイカ～～！！！
釣った人：ライター溝部さんのお祖父さん？
戦死した祖父の写真、恐らく戦前の写真になるかと思います。カメラマンが祖父だと思うので写真に写っているのは誰か不明ですが、「南米でのイカ」と添えられていました。
かわちゃんコメント：
とても歴史を感じる貴重なお写真、見せていただきありがとうございます！
おそらくこの「南米のイカ」はアメリカオオアカイカじゃないでしょうか。
アメリカオオアカイカは、南米フンボルト海流 （ペルー海流） の主に深海に棲息します。
水族館でお馴染みのフンボルトペンギンが棲息するあたりですね。
別名ジャンボ・スクイッド！ 大きいものは筒状の胴体部分だけで2m近くまで成長するそうです。体重も40～50kgとなると、エギングでかかったらどうなるんでしょうね？
ちなみに味はそこそこで、スーパーで安い冷凍イカとして売られてることもあるそうですよ！
「化魚」の正体は…!?
釣った人：ライター溝部さんのお祖父さん？
こちらも同じく祖父の写真、「トコペリーでの化魚」と写真に添えられていました。
珍しい魚の写真とは違うかもしれませんが、いつの時代も海にはロマンがあるなーと思いを馳せました。
かわちゃんコメント：
うぅ～マンボウ!!
マンボウの仲間はマンボウ、ウシマンボウ、カクレマンボウ（マンボウ科にはヤリマンボウやクサビフグも！）と現在3種類います。
大きくなったら3m越え！ 世界最大の硬骨魚の一つと呼ばれています。
少し変わっているのは魚なのに尾ビレと腹ビレを持っていません。その代わり背ビレと尻ビレが発達しています。ちなみにフグの仲間なんですよ！
スズキはスズキでも…？
釣った人：スタッフの荒川さん
ルアー釣りで釣りました。冬場、満潮の時間帯。風速15mのなかクリア系のルアーでねらいました。ヒラスズキは綺麗で自分のなかでも思い入れのある一番好きな魚です。
かわちゃんコメント：
各スズキ（スズキ目スズキ科）の見分け方は、ヒラスズキは顔が小さく目が大きい、スズキ（俗称：マルスズキ）は目が小さく湾内にいるものは茶色っぽい、タイリクスズキはボディに黒い点々がある、ことでざっと見分けられます。
もっと正確に見たい方は、背ビレの軟条の数を見るとヒラスズキは15～16本に比べ、マルスズキは12～14本と違ったりするので、見分けにくい方は参考にしてみてください！
お目目がチャーミングなさかな！
釣った人：スタッフの荒川さん
アジングの最中に釣れました。10月中旬漁港でエギングをしていたのですが表層をライズしている魚がいました。何がライズしているのかと思い、すかさずジグヘッドにワームをつけて投げましたが、アタリはあるのになかなかノリません…。
何投かしているとヒット。初めてみる魚だったのでびっくりしました！
かわちゃんコメント：
これは…ハタンポ（スズキ目ハタンポ科）の仲間ですね！
ミナミハタンポかツマグロハタンポか、背ビレや側線が見えないのではっきり分かりませんがウロコが大きいのでミナミハタンポかなぁ？
以前伊豆の方から「アジより美味い！」と聞いたことがあります。そのあとに続くのは「食べるところ少ないけどな！」だったのでいつか僕も食べてみたいおさかなです。
僕もまだまださかなのことは勉強中！
ぜひいろいろなさかなを見せて教えてください～！
初回の今回はいかがでしたか？
それでは、また次回も珍しいお魚の情報が入手でき次第、みなさんにお届けしますのでお楽しみに～！
レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑（ワニブックス）」「全国クセすご水族館図鑑（中央公論新社）」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
ツイッター：https://twitter.com/sakana_bro
インスタグラム：@kawayanfishing （https://www.instagram.com/kawayanfishing/）
Youtube：さかなのおにいさん かわちゃんねる
公式HP：https://sakana-bro.com
