INDEX
- ● フッキー的!バチコンでの困りごととその解決方法!
- (1)仕掛が絡む
- (2)バイトがないとき 【その1:バイトが分かりづらい?】
- (3)バイトがないとき 【その2:フォールスピードを変化】
- (4)バイトがないとき 【その3:横の動きも大事】
- (5)バイトがないとき 【その4:暗部もねらい目】
- (6)バイトがないとき 【その5:アタリの分かりやすい重さは?】
- (7)バイトがないとき 【その6:ときにはジグ単も!】
- (8)サバやタチウオに仕掛が切られる
- ● オススメの持ち帰り方!!
- (1)【釣り開始前】海水の氷水「潮氷」を作る
- (2)脳締め
- (3)血抜き
- (4)潮氷に投入
- (5)魚が冷えたらジッパー付き保存袋などに入れる
- (6)【釣り終了後】袋詰めした魚をさらに濡れた新聞紙やタオルで包む
オススメの持ち帰り方!!
さて突然ですが、みなさんどっちの魚がおいしそうですか?
断然、下の魚ですよね!! 魚体もキレイで目も白く濁っておらず美味しそうです!! 一方、上の魚は脳締めと血抜きはしたものの、帰宅するまで氷水の中で冷やしただけの魚です。
ちなみに、釣れた時間は同じなので鮮度は一緒です。持ち帰り方次第でこれだけ違います。どうせなら下のような見た目もキレイで美味しそうな魚を持ち帰りたいですよね。
新鮮な状態で持ち帰るには、これから紹介する6つのかんたんな処理を行うだけです。
そのうち2つは、釣りを始める前と釣りが終わってからの1回だけなので、実際に魚が釣れるたびに行う処理は4つだけです。
魚は釣った直後から弱り、傷んでしまいますので、できるだけ早く冷やすことが重要ですが、実は冷やしすぎもNG!! 「小さい魚だったから何もしなかった」や「氷締めだけ」「サバ折りして血抜きして冷やす」など、さまざまな持ち帰り方がありますが、今回はオススメな持ち帰り方をご紹介します。
(1)【釣り開始前】海水の氷水「潮氷」を作る
釣具店などで氷を購入後、氷を割ります。自宅の冷蔵庫で作った氷は溶けやすいので、釣具店で購入した氷がオススメです!!
氷を小さく割り過ぎると氷が溶けやすいので、私はテニスボールより少し大きいくらいのサイズになるように割っています。クーラーに氷を入れ、そこに海水を汲んで入れます。なぜ海水なのかというと、真水の氷水よりも海水の氷水が冷えることと、真水では魚の浸透圧の問題で身が水っぽくなるためオススメしません。(※海水魚の場合)
海水の量も多すぎると氷がすぐ溶けてしまうので、氷の1/3~1/2が浸かるくらいの量にします。
(2)脳締め
魚の脳は魚の頬にあるライン上で、なおかつ魚体の中心が交わる位置にあります。そこにナイフが入ると、一時的なバタつきはありますがすぐに動かなくなります。
魚体の真上からナイフを入れるより、少し頬側のこめかみ部分の柔らかいところからナイフを入れると締めやすいです。
(3)血抜き
そのあと、エラからナイフを入れ、魚の背骨の下側にある動脈を切ります。
水を汲んだバケツに魚を入れ、何度か魚体揺さぶって血を抜きます。しばらくバケツで血抜きするとエラの真っ赤な色が薄くなっていると思います。
魚の心臓にナイフを入れてしまうと、血が抜けないので注意しましょう。心臓は胸ビレの内側あたりにあります。
(4)潮氷に投入
血が抜けたら潮氷に投入します。しっかり冷えるように浸けこみましょう。
(5)魚が冷えたらジッパー付き保存袋などに入れる
釣りの合間に冷えた魚をジッパー付き保存袋などに入れます。
釣りをしていると氷は溶け、海水で作った氷水は塩分濃度が下がり、どんどん真水の氷水に近付きます。その氷水に魚が直接触れ続けると、味・見た目ともに悪くなるのでジッパー付き保存袋などに入れましょう。そして、そのままクーラー内で保管。
(6)【釣り終了後】袋詰めした魚をさらに濡れた新聞紙やタオルで包む
釣った魚は早く冷やした方がいいのですが、実は冷やし過ぎもNG!!
釣り終了後、クーラーのドレン(水抜き栓)を開け、氷はクーラーに残したまま排水します。港から帰宅するまでに時間が掛からない方はあまり気にしなくでもよいかもしれませんが、ここでもうひと手間!
帰宅するまでに時間が掛かる方は、魚が入ったジッパー付き保存袋をさらに濡らした新聞紙やタオルで包みましょう。かんたんで構いません!! そうすることで角張った氷の跡が魚体に付くことを防げますし、冷え過ぎて目が白く濁ってしまう…なんてこともなく持ち帰ることができます。帰宅後の魚の見た目が全然違いますよ!!
このあとさらに、究極の血抜き&神経締めで有名な「津本式」の処置をして熟成させてもよしですが、私は美味しいお酒と一緒にすぐ食べたい派です(笑)。
今回はオフショアのアジ釣り「バチコンのすゝめ」の後編ということで、どのエリアでも起こり得る困りごとや渋い時間帯を打開するワンポイントアドバイスをお伝えしました。
どの釣りでもそうですが、釣れているときは釣り方や仕掛は正解である証拠です!! そして釣れていないときは、状況に合わせてタックルや仕掛を変更することは重要なものの、未然にサバやタチウオの猛攻による仕掛のダメージを防ぐことや、ライントラブルを防ぐことも同じくらい重要です。釣れている、いないに関わらず、仕掛を組みなおす時間はもったいないですから…。
また、美味しい魚がたくさん釣れたら、新鮮に見た目もよく持ち帰って味わいたいですね。今回紹介させていただいた処理方法は、アジだけでなくいろんな魚にも有効ですので、ぜひ試してみてください!!
というわけで、ぜひこれを機会にバチコンにチャレンジしてみませんか? そして、バチコンからオフショアデビューして、タイラバやイカメタル、青物ジギングなどのさまざまなオフショアの釣りに興味を持っていただけると嬉しいです!
みなさんがよい釣果に恵まれますように!!
レポーターREPORTER
1985年長崎県出身 /熊本県在住
物心ついたころから釣りが好きで、ライトゲームを中心にロックフィッシュやヒラスズキ、オフショアのヒラマサやマグロといったビッグゲームを得意とする。九州をメインに山陰・四国などを釣り歩き、ここ数年は鮎釣りにもハマり勉強中。「楽しくなきゃ釣りじゃない!!」がモットーのルアーブランド・reins商品開発および営業を担当。
インスタグラム:
@y.o.u.u.u.u.u (URL: https://www.instagram.com/y.o.u.u.u.u.u/)