知って得する!川田一輝のお魚あれこれ No.132サンマの美味しさのヒミツは「3つの短い」?

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どうも! 知らぬ間に冬になっていて焦ってる、「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。

今年、秋ってありました!?
暑いなぁ~と思いながら10月になり、そろそろ冬服を出してこないとと思ってるうちに冬になってました。今年は台風も少なかったですし、なんか季節ひとつ飛び越えたような気がしますね。
という言い訳をしながら、今日のさかなはめっっちゃ秋のさかなです。なぜこのタイミングに!?

サンマの美味しさのヒミツご紹介します

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はい! サンマです!!
今年2021年は銚子漁港でもサンマの水揚げが遅かったようですね。

北太平洋に広く分布するダツ目のさかなサンマ。ダツ目なので実はメダカとも同じ仲間だったりします。共通点は卵に毛が生えていて海藻に絡みつくようになっていること。

そして、ほかの魚に比べても脂肪が多く、塩焼きは日本の秋の味覚の代表です。最近はサンマの刺身も人気!
脂のノリが最高に美味しいんですが、なぜサンマはこんなに美味しいのか。それは「3つの短い」が関係していたようです。順番に説明していきましょう!

旬が短い!

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お店によっては生サンマの販売期間は9~10月のおよそ1ヵ月だけ! 短い!!
もちろん灰干しや冷凍などで1年間通して食べることはできますが、新鮮なお刺身を食べるには漁期の関係で1ヵ月ほどしかないんです。

(出典:山内鮮魚店HP

サンマがオホーツク海にいる7月ごろから漁は始まりますが、根室から襟裳岬沖あたりに南下する9~11月が脂が乗って美味しいともいわれています。

続いて2つ目の短いは…?

腸が短い!!

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実はサンマには胃がありません!

「無胃魚」といい、メダカやコイも胃がありません。直行する腸がそのまま肛門へと繋がっています。腸が短いため、食べたエサは20~30分ほどで消化されてプリッと排出。うんちが少ないから内臓(はらわた)も美味しく食べられるんですね~!

そして3つ目は…?

寿命が短い!!!

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寿命は1~2年! マイワシが8年、マサバが10年といわれているので、比べてもとても短命です。
その短期間で35cmほどまで大きくなるので、プランクトンやエビ・小魚などのエサをたくさん食べます。だから脂を蓄えていて美味しいのかもしれません。

 

サンマの美味しさのヒミツ、わかってもらえましたでしょうか?
ちなみに美味しいサンマの見分け方も3つご紹介すると、

  • ①.目が綺麗で濁っていないもの
  • ②.背中が盛り上がって脂肪が乗っている小顔なもの
  • ③.口先がほんのり黄色いもの

この3つを見分けるポイントにしてください。

サンマには、血液をサラサラにするといわれる不飽和脂肪酸EPA、体内の悪玉コレステロールを減らし、脳細胞を活性化させ頭の回転をよくする効果が期待できるDHAが豊富に含まれてます。
美味しいサンマを食べて、元気に釣りや仕事・勉強を頑張ってくださいね~! じゃあね!

 

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レポーターREPORTER

川田 一輝
プロフィール:川田 一輝
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態や海の大切さをイラストや歌で伝え、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビの釣り番組や水族館でさかなを解説したり、ラジオDJ・声優としても活躍中。
初の書籍「ツッコミたくなる おさかな図鑑」は重版。SNSのフォロワー数合計50000人以上(2021年現在)
ツイッター:https://twitter.com/honmachi169
インスタグラム:@kawayanfishing (https://www.instagram.com/kawayanfishing/)