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ちょっと久しぶりになってしまったカッコイイ管理釣り場のススメ。徐々に秋が深まってくる今ぐらいからが管理釣り場シーズンということで、早速オススメの管理釣り場にお邪魔したいと思っていたのですが今回は少しだけ「その先」をお見せしたいと思います。きっと”管釣り”に何度か足を運んでいるうちに、いつか本当の川で釣りをしてみたいなぁなんて思う方もいると思うのです。ただいきなり渓流釣りにチャレンジするのもなかなかハードルが高いのでは? と不安もあるはず。
そこで今回はオススメの管理釣り場「ステップアップ編」として、自然の渓流フィールドに魚を放流しC&R(キャッチ&リリース)区間を設けた釣り場を紹介したいと思います。
魅力度ランキングは最下位だけど
渓流釣りは人気の栃木県
これまでも栃木にある管理釣り場をいくつも紹介してきましたが、栃木県は県外から年券(1年間有効の遊魚券)を買って釣りに訪れる人の数が日本で一番多い県でもあり、魅力的な釣り場がたくさんあるのですが、2020年の都道府県魅力度ランキングではなんと最下位に選ばれてしまった県でもあります…。日光は知ってるけど日光が栃木にあるとは知らない人も多かったりするようで上位にランクインするまでの道のりは険しそうですが、誰が言ったのか釣りの魅力度ランキングなら結構自信がありますよ! ということで今回白羽の矢を立てたのが箒川C&R区間です。
僕のなかではちょうど「管理釣り場と渓流釣りの間」という位置付けのフィールドで、渓流釣り場の多くが9月で禁漁期間に入るのですがこの箒川C&Rはこれからが最盛期。紅葉を楽しみながらトラウトフィッシングができる本州では珍しい場所でもあります。
温泉でも有名な那須塩原
小さいころテレビから流れる「ホテルニュー塩原~♪」の歌声を聞くたびに塩原温泉ってどこにあるんだろう? って思っていたのですが(このCMを知らない人が意外と多いことに最近気づいた)、塩原温泉は栃木県のまさに箒川の川沿いにある温泉郷で、美しい渓谷を眺めながら温泉に浸かれる人気の観光地。そしてちょうどその温泉郷のあるエリアに設けられているのが箒川C&Rです。
今回は初めて釣りに訪れた方への参考になるように、遊魚券を買うところからご案内します。
箒川に着いたらまずは漁券を買う必要があるのですが、初めての方にオススメしたい漁券売り場は「しおばら千二百年物語」。なんとテラス席ならウェーダー着用のままランチやコーヒーも楽しめる釣り人にとても優しいお店なのです。この日は安定の寝坊をしっかりとキメて、券を買ったのは10時ぐらいのゆっくりスタート。
しおばら千二百年物語
住所:〒329-2921 栃木県那須塩原市塩原17
TEL:0287-32-2337
HP:http://shiobara1200.com/
アクセスもよくエントリーもかんたん!
なのにロケーションは壮大
箒川の川沿いは紅葉狩りや山歩きを楽しむ人たちが無料で使えるパーキングがいくつもあり、そこから徒歩で川にエントリーできる場所も分かりやすいため渓流初心者でも安心。しかもすぐ脇に国道が走っているとは思えないほど箒川の渓相(けいそう)は素晴らしく、これからの季節は美しい紅葉と透明で青く輝く川とのコントラストがとても綺麗です。
渓流釣りというと何キロも山を歩き、大きな岩のある渓流をズンズンと進んでいく釣りというイメージがあると思いますが(むしろそれが好きでやっている)、誰でもいきなりそんな山の中に釣りに行ったわけではないでしょう。ひとまず釣れるかどうかは別にして、美しい山に囲まれた釣り場で竿を振るという楽しみを体験してもらえたら嬉しいです。しかも箒川C&Rが通常の渓流と決定的に違うことは、そこに確実に魚がいること。目が慣れてくると至るところに驚くようなサイズの魚が見えるはず。
スタートフィッシング
まずは福渡橋の少し上流にある無料観光駐車場に車を停めて釣りスタート。このもう少し先にある七つ岩という場所から下流がC&R区間になります。この駐車場のすぐ下も魚の溜まる淵がいくつもあるので、道路沿いを下流に向かって少し歩き、川に降りる階段からエントリーしてみてください。
序盤で流れの中からミノーに食いつく魚がいましたがうまく掛けることができず、そのまま釣り上がる形で大岩と深い淵があるポイントに到着。ボトムを攻められるダート系のルアーにチェンジすると完全にスイッチの入ったレインボーが猛追してきてそのままバイト。先行者がいても魚はたくさん居ますし、必ず誰かが落としている「穴」があるはずなのでいろいろなルアーを試しながら丁寧に釣っていけば結果が出ると思います。
ポイント移動がてら千二百年物語でランチ
一緒に釣りをした友人が1バラし、そのあと僕も1バラしで上流エリアを終えて、お腹も空いたので先ほど券を買ったしおばら千二百年物語へ戻りランチ。ペット同伴で座ることのできるテラス席ならウェーダー姿のままで食事ができるのでとても便利。お客さんが多そうなときは、なんとなくウェーダーを脱いで普通に入店しています。意外と物々しい格好ですからね(笑)。