長年釣りをしていると当たり前のことでも、釣りを始めて間もない人にとっては「目から鱗!」「そうだったのか!」という、ちょっとしたノウハウをお届けするのがこのコーナー。釣果に直接かかわることではないけれど、アナタの釣りが快適になるかもしれない!? ほんのちょっとの工夫とアイデア。
今回は釣りの行き帰りに気になるマイカーのラゲッジスペースを濡れや汚れからカンタンに守る方法。
荷物を積み込む前に
かんたんに濡れや汚れを落としておこう
海や川など大自然で遊ぶ魚釣りに濡れや汚れは付きものだ。ロッド、リールにタックルバッグ、クーラー、バッカン、そしてウェア……、めいっぱい釣りを楽しんだあと、ありとあらゆるものに濡れや汚れが付着している。とくに海釣りは荷物が直接海水を被らなくても1日海辺で潮風を受けただけでベタベタになってしまう。さらにエサ釣りではエサの汚れが気になるし、サビキ釣りなどマキエを使用する釣りでは強烈なニオイも……。
帰路、マイカーに積み込む前、簡易的に汚れや濡れを拭き取ったとしても、そのまま車に積み込むのは気が引ける。しっかり閉めていたはずのクーラーボックスの水抜き栓が緩んでいて、溶けた氷水と一緒に魚やエサのニオイも漏れだして……。ラゲッジスペースに一旦、強烈なニオイが染みついてしまうと、ニオイはかんたんに取れない。車のドアを開けるたびに「ウッ、臭っ!」と想像するだけで……。
そこでレポーターが実践しているラゲッジスペースのかんたんな防水&防汚対策を公開しよう。レポーターはオキアミをエサに使用する磯釣りが大好きなので、とくに車内にできるだけ水、汚れ、ニオイを持ち込まないように気を付けている。
帰路、車に荷物を積み込む際の前段階として、エサで汚れたバッカンは海水(洗い場があれば真水)で、きれいに洗うのはもちろん、クーラーボックスやロッドケースは濡れタオルなどでサッと拭いておく。潮やエサでベタ付くウェアやライジャケなどは大きいナイロン袋に入れ、しっかり閉じて車内に。
大きめのブルーシートで
荷物全体をパッケージング!
重宝するのはタープ。いわゆるブルーシートだ。ブルーシートとはポリエチレンなどの合成樹脂製のシートのことで、その多くが青い色をしているので、そう呼ばれている。ホームセンターなどでかんたんに手に入れることができ、それほど高価ではないので利用価値は大きい。
マイカーのラゲッジスペースに対し、かなり大きめのサイズを選ぶのがミソ。また四隅や周囲にハトメ(布や紙などに空けた穴が破れないように補強するためのリング状のパーツ)付きの穴があるものが便利だ。
レポーターのミニバンの場合、ラゲッジスペース全体を包み込める大きさのものをチョイス。ハトメ穴とS字フックを利用し、リアシートのヘッドレスト部、3列目シート用のアシストグリップ(取手)に引っ掛けてブルーシートが立体的にズレないようにしている。こうしておけばラゲッジスペース底部分だけでなく前後左右サイドも濡れや汚れから保護することができる。大きめのシートなら積み込んだ荷物全体を包み込むようにできるので、さらに安心だ。
これだけでは心許ない場合……たとえばエサを入れたバッカンやフェルト底の磯ブーツなどは特大サイズのバッカンなどに入れておけばなお安心。雨の日のレインウェアなどズブ濡れのものも放り込んでしまう。
エビやアジを生かすバケツは
水漏れ二重対策を!
エビ撒き釣りで使用する生きエビやノマセ釣り用の生きアジにエアポンプを効かせ運搬する場合、道中の車の揺れで容器からの水漏れが心配。レポーターが青物のノマセ釣りに行く際は、アジ生かしバケツを、さらに大型のライブウェルバッカンに入れ、水漏れ防止の二重対策をとっている。きっちりフタを閉じておけば、まずこれでラゲッジスペースを濡らしてしまうことはない。
以上、あくまでレポーター個人の防水&防汚対策の例なので「まだまだ不充分!」「もっとよいアイデアがあるぞ」というご意見はごもっとも。大切なマイカー内部が濡れても汚れても平気……という人は少ないと思うので、それぞれのフィッシングスタイルに合わせて工夫してほしい。