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日本列島は各地で梅雨入り宣言が出され、本格的に夏が近づいてきました。そして近年、夏に最も盛り上がりを見せる釣りが、主にケンサキイカをねらった「イカメタル」。
美味しいケンサキイカが初心者でもカンタンに、ときには数10杯も釣れるとあって、日本海側をはじめ全国で大人気の釣りなのです。
基本的には日暮れとともに出船し、涼しい時間帯に夜焚きでねらうというイメージの強いイカメタルですが、今回はなんと真逆で、夜明けともに出船する「デイイカメタル」に挑戦してきました。
そんなデイイカメタルの様子と、美味しい食べ方もあわせてレポートいたします!
イカの聖地!
玄海・呼子でデイイカメタル
訪れた舞台はなんと、全国的にも名高いイカの聖地である佐賀県唐津市は玄海・呼子エリア!
私もこの3月に九州に引っ越してから、行ってみたいなぁ…とずっと思っていたところでした。それが運よく、念願かなって聖地でのイカメタルに挑戦させていただいく機会を得たというワケです。
出船は5時半。日の出とともに沖に出ますが、この日のポイントはなんと港を出て10分! すでに多数のプレジャーボートや遊漁船で賑わっています。
デイのイカメタルといってもねらい方はとくに変わらないのですが、夜焚きと違うことが一つ。それは、「ライトで寄せることができないので基本的にベタ底でしか釣れない」ということ。夜のイカメタルでも日が落ちるまでは集魚灯を焚かずベタ底の回遊待ちですが、デイイカメタルはまさにそのベタ底の釣りなのです。
そして期待を込めての1投目、オモリグが好きな私は早速オモリグで。
底から5mまでのタナをネチネチ攻めていると、穂先がニュッと引っ張られるアタリ! しっかりアワセて待望の1杯目をGETです。
1杯目を釣り上げ安心し、ふと反対側をみると、同行していた彼女にもHIT! 人生で2回目のイカメタルということで、とても楽しみだったとのこと。
6時前から開始して、ものの1時間で2人で20杯ほど。さすがは聖地といったところか、魚影の濃さも段違い。コンスタントにアタリが出続ける状況にテンションも上がりっぱなしです(笑)。
デイイカメタルはアンカーで船を固定させることが多い夜焚きと違い、パラシュートやスパンカーを使用しイカのポイントを流していく釣り。群れに当たれば連発するので、そのタイミングで手返しよく釣るのが釣果を伸ばすコツになります。その場合、素早く底を取ることができる30号ほどの重めのオモリを使ったオモリグがおススメです。
釣り人の特権「沖漬け」を作る!
この日は8時半ごろにアタリがなくなり、そのあと魚もねらいましたが追加はできずに納竿。ケンサキイカは2人合わせて50杯越えの好釣果でした!
しかし、地元の方が言うには普段と比べるとそんなにいい日ではなかったとのこと。玄海・呼子のポテンシャルの高さを実感した釣行となりました。
ところで、とっても美味しいケンサキイカですが、釣りに行かないとなかなか作れないイカ料理があります。それが「イカの沖漬け」です。
漬物と聞くと難しそうなイメージなのですが、作り方は超カンタン!! チャック付き袋に濃縮タイプのめんつゆ、さらにニンニクや豆板醤などの辛味調味料をお好みで入れて準備しておき、釣れたイカを生きたまま入れるだけ!
持ち帰って食べるころには身にしっかり味が染み込み、絶品の沖漬けができ上がっているというワケです。
十分すぎる釣果を得た私たちにとって、自宅に戻ってからの美味しい料理が待ち遠しくてたまりません!
どんな料理でも大丈夫、やっぱり美味しいケンサキイカ!
便利な保存法をご紹介!
今回釣ってきたケンサキイカですが、ひと手間加えて、あとでカンタンに食べやすい状態にして保存します。そのマル秘(?)な保存方法をご紹介。
それがコチラ!
- ①.ワタを抜き、胴体+ゲソの状態にする
- ②.ゲソを胴体の中に入れてしまう
- ③.1杯ずつラップで包み、チャック付き袋に入れて冷凍庫へ
釣りのあとで疲れているなら、次の朝に作業をしてもOK! ワタごと冷凍すると、ワタのニオイが身に移り生臭くなってしまいます。なので、保存する前にワタを抜いておくと、長期保存しても生臭さが残らず美味しくいただけるのです。
刺身、塩焼き…カンタンな料理が美味しいんです
さて、いったん冷凍保存して次の日。楽しみにしていたイカ料理を作ります!
ありがたいのは調理法がめちゃくちゃ楽なところ。これに尽きます。沖漬けは解凍して切るだけ。塩焼きも解凍して切って塩を振って焼くだけ。なんとウレシイ食材なのでしょうか…。
最後に、余裕があるなら天ぷらが超オススメ! 刺身だと食べにくい胴長30cmクラスの大型も、天ぷらだとパクパクいけてしまいます。
美味しいケンサキイカとお酒で一杯…。たくさん釣れれば一週間毎晩イカ生活、というのも夢ではありません。
これから夏の終わりにかけて各地で最盛期を迎えるイカメタル。すでに玄界灘エリアでは「今年は当たり年」との声が! 山陰地方や関西の日本海側も数は少ないですが良型が釣れだしています。
夏の夜、カンタンに美味しいイカが釣れる大人の夜遊び。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか!!
レポーターREPORTER
大阪出身、2020年度入社のハヤブサスタッフ。(現・九州営業所)
ライトゲームと船釣りをメインに、バス釣り、エリアトラウト、はたまた磯釣りまで、「美味しく食べるまでが釣り!」をモットーにエサ・ルアー問わずなんでも楽しむマルチアングラー。近畿大学水産学科で海の勉強をしながら釣具屋でアルバイトしていた経験や、持ち前のフットワークと気合を活かし、営業として全国を飛び回り釣行を重ねる…予定。
釣りのほかにも筋トレ、バスケ、スノボが大好きなスポーツマン。