カッコイイ管理釣り場のススメ No.4
奥多摩フィッシングセンター
手軽なテンカラフィッシングにチャレンジ!

アーバンがダメならカントリーだ! とばかりにスタートしてみた管理釣り場の紹介シリーズですが、意外と好評をいただいているようで嬉しい限り。4回目となる今回は初めての場所、そしていつもとは違うことにチャレンジしながら遊んでみた奥多摩フィッシングセンターです。東京都にこんなにのびのびとアウトドアを楽しめる場所があるなんて知らなかった!

エサ釣り、ルアー、フライ
種類やレベルを問わず誰でも遊べる釣り場

奥多摩フィッシングセンターは川を堰き止めていくつかのエリアに分けてあり、基本的には流れのある場所で釣りをするフィールド。そのほかにも家族連れでも楽しみやすい釣り堀エリアなどもあり、エサ・ルアー・フライ、そして初心者からベテランまで楽しめるひじょうに懐の深い歴史ある管理釣り場。全長1000mにも及ぶ釣り場のスケール感は、普段ポンドメインで釣りをしている自分には驚きでした。

01_Field
多摩川の上流をそのまま管理釣り場として使用しています

今回はテンカラフィッシングオンリーで

同行したくれた友人がフライマンでいろいろと教えてくれるということもあり、テンカラフィッシング縛りで初めての場所にトライ。テンカラとは日本古来の毛バリを用いた釣りで、リールを使わずに延べ竿を使います。昔はテンカラ漁師がいたぐらいに盛んで奥の深い釣りですが、シンプルな道具で楽しめるため誰にでもチャレンジしやすいという一面も持っています。なので普段はルアーメインなんですが、今回はより気軽に誰でも楽しむことができる「仲間と過ごすのんびりな休日の釣り」スタイルで。

02_Tenkara
延べ竿一本勝負は新鮮

用意した道具

03_Tackle
釣りに使う道具は基本これだけ

基本は延べ竿、糸、毛バリがあれば楽しめるテンカラフィッシング。テンカラ専用ロッドではないので少し短めではありますが扱いやすいHuercoNB300-3Zに、メインラインはパタゴニアが販売しているシンプルフライフィッシングを使用しました。その他にリーダーと毛バリをいくつか友人から拝借して釣りスタート。ずっと使いたかったフライボックスを活躍させることができただけでも大満足(笑)。これは今はもう閉業してしまったロンドンの古い釣具屋さんで手に入れたものなんです。先はあんまり長くないけどまた一緒にフライやろうなと話したのが10年ぐらい前、今は店主消息不明…。

スタートフィッシング

話が逸れましたが実釣開始! 魚を見つけては何度も毛バリを撃ち込んでは移動を繰り返す形で、まずは魚が群れていそうな場所を探します。初めはドライフライと呼ばれる水面に浮く毛バリを川の流れで自然に流す方法を試しましたが反応がないので、管理釣り場ならこれが固いという通称「コメ」を使って中層からボトムを探っていきます。
使い方はかんたんで、そのまま自然に流れに任せるもよし、ルアーでリールを巻くようにスーッと竿をスライドさせて引っ張ってみたり、いろいろと試してみます。流しては回収を繰り返しているだけでも結構気持ちがよいというか、風の強さを除けば暖かくてのんびりとした最高の休日。癒されます。

04_Field2

待望のキャッチ

05_Fishing
最後のランディングがテクニカル!

なかなか反応がないので移動しよう歩いたときに「ぶるぶるっ」と手元にアタリを感じたのがヒントになりました。
この日はどうやらゆっくりと引いてくるパターンが有効な様子。さらに先輩に基本的な流し方を教わり、コンスタントに魚からの反応が返ってくるようになりました。掛けた後のファイトのぎこちなさといいますか、リールがないので魚を寄せてくるときは最終的にラインを手繰り寄せる形になるため何度かランディングで失敗してしまいましたが、無事にニジマスのキャッチに成功。普段なら驚かないようなサイズのニジマスについついガッツポーズ。初心者になれることの贅沢を存分に味わいました。

06_Rainbow
このサイズがアベレージでしたが毎回大興奮

コツをつかんだら結構釣れた

不思議なもので、1度魚が掛かるまでのパターンを経験するとさっきまで釣れていなかった場所でも魚からのコンタクトが多数。午前中だけで20尾ぐらいは釣ったでしょうか? 釣れる魚は皆同じようなサイズのニジマスでしたが、毎回1尾とのやりとりの時間が長く楽しいファイト。からの、不器用な手繰り寄せランディングでエキサイティングな釣り(笑)。反応が悪くなったら毛バリの色を変えたりしながら遊んでいたらあっという間にお昼の時間がやってきました。気づいたらすごくお腹が空いているではないですか。

07_Keep
スカリの中で食べる分だけキープしておきます

釣った魚をその場で美味しくいただく

08_Cooking
いいニオイがしてきました(産卵シーンみたいになってしまった)

奥多摩フィッシングセンターのおすすめポイントの一つが、その場で、というか川べりで簡易的なBBQが可能なのでそこで釣った魚を焼いて食べられること。しかも受け付けにBBQセットを借りに行く際、お願いすれば魚の下ごしらえをして串に刺してもらえるんです。いやなんと至れり尽くせりなサービス!
(簡易コンロと網のレンタル、炭などの販売もあり、下ごしらえは1尾20円でやってもらえます。レンタル料金などの詳細はお問い合わせください)

正直普段渓流でマスを釣ってもほぼ食べることはないので、釣ったマスを食べたのは数年ぶり。さらに栃木の管理釣り場で持ち帰るときのニジマスは大型のヤシオマスが多いのですが、大抵その身は脂の乗ったオレンジ色をしていて、久しぶりにシンプルにいただく串刺し塩焼きのニジマスの身の白さに驚いてしまいました。ほどよく脂が乗っていて身のほぐれもよくとても美味しかった。

09_Eating

普段釣りをしない友人や家族とも楽しめるアウトドア

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今回先生役をお願いした先輩

というわけで1日のんびりと遊ばせてもらいましたが、いろいろなお客さんの姿も見かけ、まさに誰でも楽しめる釣り場だなと感じました。釣り堀エリアで小さいお子さんと遊んでいる家族もいれば、常連と思われる全身渋いフライフィッシングファッションに身を包んだ紳士がいたり、カップルで釣りをして魚を持ち帰るという人も多かったです。
これまで釣れる魚のクオリティや玄人好みの釣り場に行くことが多かった反面、ここまでさまざまな層の釣り人が一緒くたになった場所に行く機会はあまりなかったなぁと思います。BBQだけでなく釣竿のレンタルもあり、手ぶらでも楽しむことができる釣りは初心者の友人や家族を釣れて遊びに行くのにも最高のアウトドアアクティビティだと思います。ステイホームの合間にステイアウェイを保ちながらの外遊びにいかがでしょうか?

 


【川の管理釣り場】フエルコの延べ竿『HuercoNB300-3Z』でテンカラフィッシング – 奥多摩フィッシングセンター

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フィールド情報

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奥多摩漁業協同組合・
奥多摩フィッシングセンター

住所:〒198-0174 東京都青梅市御岳2丁目333
TEL:0428-78-8393
HP:http://www.okutama-fc.co.jp/

 

利用料金

<ルアー・フライ釣場>
1日券 3700円
1日券(女性・高校生以下) 3150円
午後券 2700円
午後券(女性・高校生以下) 2150円
※場内でバーベキューを行う場合、総人数の7割以上の遊漁券が必要

持ち帰り制限匹数 10匹
※注意:11匹目以降お持ち帰りいただく場合は、1匹あたり330円でお買い上げいただきます

ルアー釣り用貸し竿 3,000円
(保証料1000円:破損・紛失がない場合、保証料はロッド返却時に返金)

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レポーターREPORTER

ショータ・ジェンキンス
プロフィール:ショータ・ジェンキンス
栃木県在住。国内のトラウトフィッシングから海外の釣りまで、人生を豊かにするライフスタイルとしての釣りを日々模索し発信しているフィッシングピーターパン。PIKE STREET MARKETディレクター。ひと×コト×Sakana栃木PRアンバサダー。
サポートメーカー:Huerco、BIGFISH1983、Rマジックテスター。VARIVASフィールドモニター、Patagoniaプロセールスプログラム。
インスタグラム:
@shota_jenkins_konno (URL: https://www.instagram.com/shota_jenkins_konno/)
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