こんにちは!
先日、「実は周りには言えませんが、かわちゃんの隠れファンです」と言われました。
「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。なんで言えへんねん!!
実は深~い暗~い海の底にも、隠れた人気者がいます。それはメンダコ! 最近は深海ブームでたくさんの人に認知されましたが、まだまだ知らないことがたくさん!
今回はそんなメンダコの知られざる秘密をお話します。
深海の人気者メンダコ
水深200~1000mの深い海に棲む変わったタコ。タコなのに墨袋を持っていないので、墨は吐けません。
あと耳に見えるこの部分(イラスト参照)はヒレなんです。小さいのでこのヒレで泳げませんが、方向転換や姿勢を保つのに使ったりするそうです。
そんな人気者メンダコの秘密は……?
強烈に臭い
めっっちゃくさい!!
漁師さんは網にあげてる最中にニオイで分かるそうで、他の魚にニオイがつかないようすぐに外して逃すんですって。
シンナーに似た独特な生臭さ、それだけではありません。
食べるとまずい
食べた人いわく、誰かが噛んだあとのガム味だそうです…。
ニオイはシンナー、食感は誰かが噛んだあとのガム。もしくは部位によって異常にしょっぱい海水味。
……審査員満場一致でマズイ!!!
そして極め付けは!?
弱い…
めっちゃ弱いんです。
光や音に敏感な、とても繊細な子。少し前まではメンダコの飼育は数日といわれ、沼津港深海水族館ですら、最長飼育日数は50日ちょっとなんだそう(2020年現在)
タコなのに墨袋もない。UFOのようにフワフワただようメンダコ。
臭いしマズイし弱い…けど可愛らしいからまぁいいか! 人間はギャップに弱い生き物ですね。
ではまたー!
レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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