釣りカケル食!やっぱ魚食べたいねん 脂ノリノリ!ねらうは激ウマのバターサワラ
山口・岩国沖で秋のライトジギング
【前編】

サワラのナブラを追いかけろ!
本気の岩国沖ライトジギング

1-06_ 宮島・厳島神社
あの有名な厳島の隣を駆け抜け1時間ほど走り、岩国沖へ向かいます

明けて翌日、さあ、いよいよ本番。岩国沖でのライトジギングです。
お世話になったのは、大学時代から交流がある同級生アングラーのプレジャーボート。ここ最近、出船のたびにサワラの釣果があるとのことで、期待モリモリで5時半に出船しました。

イワシ探しの旅

この岩国沖ライトジギングの特徴は、なんといってもイワシの群れを見つけないと始まらないこと!! イワシを捕食するフィッシュイーターをねらう釣りなので、魚群探知機でイワシを見つけないと釣りになりません。
この日もイワシの群れを探したのですが、なんと出船から2時間近くもかかりました。それでも2時間くらいかかるのは珍しくないそうで、時には昼前まで全く群れが見つからないということもあるのだそう…。

ところで、この釣りのタックルですが、ロッドはスピニングのライトジギングロッド。アンダーハンドで軽くキャストするので少し硬めのものがおススメです。そしてラインは、PE1.2号前後に30lbのフロロカーボンを1ヒロほどリーダーに取ったものを使用します。ジグはタングステンの40gにリアフックのブレードチューン、これが鉄板です。
イワシを見つけてからの釣り方は、少しキャストしてボトムから表層までひたすら超高速巻き!! ボトムに溜まっているイワシの群れからジグを飛び出させ、食わせるというイメージが大切です。本当に本気で速巻きしないとアタリませんし、シャクっても食いません。リールが壊れるのでは? という勢いの高速巻きをするといった具合です。

この日の岩国沖は何かが違う?
乱舞するサワラのナブラ撃ち!!

さて、イワシの反応をやっと見つけた私たちですが、イマイチ食いがよくありません。
何かないかと船を走らせていると、船長が「ボイルしとる!」と騒ぎだしました。すぐに船を向かわせると、そこには飛び跳ねるサワラの群れと大鳥山が!!
ナブラに船が近づくと普通は魚が沈むのですが、悪天候が幸いしたのか、サワラのナブラは沈むどころか増える始末! この日最大のチャンスがまさに目の前に!! 船長の「はよ投げろーー!!!!」の声を合図にみんなでナブラ撃ちが始まりました。

キャストしてすぐに全力速巻き! 投げているルアーの周りで跳ねまくり、足元までチェイスしてくるサワラの群れ! でもすぐには食わない魚たち。難しい!
それでも無心で巻いていると、いきなり手元に「ゴンっ!!」という衝撃が伝わりました。ついに魚がHITですっ!
心地よく走り、かなりの重量感とともに上がってきたのは……、

1-07_ ハマチ釣果

何故かハマチ! ボイルしているのはサワラなのにっ!!

しかしこのタイミングで友人にサワラがHIT!! バレやすいので慎重にやり取りし、ついにネットイン! 何とか本命GETに、同船のみんなから大歓声が上がりました(笑)。

1-08_ サワラ釣果
この悪い顔がたまらなくカッコいい魚、サワラ!!
1-09_ ジャックアイ TG スイム
ヒットルアーは只今岩国沖で人気爆発中の「ジャックアイ TG スイム 40g」。各々好みでブレードとフックをチューニングしています
1-10_ クーラーボックス
鮮度を保つためすぐに血抜きし、潮氷の入ったクーラーボックスへ投入します。サワラは足のはやい魚(身が傷みやすい魚)のため、何より鮮度が大切! 血抜きは確実に行い、できればワタまで抜いて、曲がらないようにまっすぐクーラーボックスに入れておきましょう

 

その後ボイルがなくなっても、船中ではポロポロとサワラが上がります。しかし、なぜか私にはハマチばかり…。そんなこんなでアタリも減ってお昼時を迎えました。

あいにくこの日はずっと雨でひじょうに寒かったため、ようやく船上カップ麺で温まれます。

「生き返る……」

釣りの最中に食べるカップ麺ほど美味しいものは他に存在しないのではないか?と感じながら、ハマチ釣果を挽回すべく(ハマチでも嬉しいのですが今回の本命はサワラ)、終盤戦に思いを馳せました。

1-11_ ハマチ釣果
なぜか私に釣れるのはハマチばかり…
1-12_ 昼食はカップラーメン
冷えた身体に温かさが染み渡る船上カップ麺。生き返ります

終盤戦もナブラ祭り!
サワラは私に微笑んでくれるのかぃ?

1-13_ サゴシ・サワラ

さあ、時刻も14時を過ぎて終盤戦。イワシの反応を探っていた矢先、またもナブラを発見しました!
いい位置に船をつけキャストを繰り返すも私の竿にはアタリがありません…。その間も仲間たちはコンスタントにサワラやサゴシ(サワラの若魚)を釣り上げていきます。アタっても乗らず、チェイスはあっても食わず…。くじけそうになっていると、久々に「ゴン!」とアタリが!

「サワラキターーー!!」

そう思い、期待に胸を躍らせながら寄せてみると、上がってきたのはサゴシ…。

1-14_ サゴシ釣果

 

結局、日暮れまでボイルを追いかけ続けましたが私に釣れたのはサゴシのみ。悔しさを噛みしめながらの納竿となりました。

帰港後は身体が冷え切っていたので温泉につかり、広島市内でラーメンを食べて帰路に…。今回は残念ながらサワラは釣れませんでしたが、勉強することが多く、充実した広島遠征となったのでした~!

1-15_ 釣果
この日の最終釣果はこんな感じに! サゴシは7割ほどリリースしたので相当釣れたほうでしょう。ハマチも腹パンパンで美味しそうです♪

 

さて、今回は広島グルメと釣りの様子をお届けいたしました。
残念ながら、脂ノリノリの本命サワラを釣ることはできませんでしたが、美味しいご当地グルメを味わい、友人たちと存分に楽しめた今回。ナブラが出たときの興奮とオフショアゲームの醍醐味は伝わったでしょうか。とはいえ、本番はなんといっても釣れた魚の料理です♪ 噂の「バターサワラ」はどんなお味なのか…? 実は、優しい友人が分けてくれた貴重なサワラを持って帰ることができました!
というわけで、岩国沖のお魚料理満載の【後編】に続きます!!

 

レポーターREPORTER

永井 翔
プロフィール:永井 翔
大阪出身、2020年度入社のハヤブサスタッフ。(現・九州営業所)
ライトゲームと船釣りをメインに、バス釣り、エリアトラウト、はたまた磯釣りまで、「美味しく食べるまでが釣り!」をモットーにエサ・ルアー問わずなんでも楽しむマルチアングラー。近畿大学水産学科で海の勉強をしながら釣具屋でアルバイトしていた経験や、持ち前のフットワークと気合を活かし、営業として全国を飛び回り釣行を重ねる…予定。
釣りのほかにも筋トレ、バスケ、スノボが大好きなスポーツマン。