「旨いもん見つけた!」第43回は九州営業所長・芝直幸さん。今回は魚種多彩で魚影も抜群の玄界灘に近い福岡県北九州市と佐賀県鳥栖市の料理店をクローズアップ。5月末~6月、オフショアはSLJ(スーパーライトジギング)が佳境入り。マダイやヤズ(関西でいうツバス・ハマチクラス)、ハタなどロックフィッシュはもちろんイサキがメタルジグに猛アタックしてくる楽しい季節だ。
(※一日も早い新型コロナ感染症の終息を待って、いつの日か釣行が可能になったら、ぜひとも訪れてみたい)
メゴチ唐揚げに旬のお造りに初めて食べたアナゴ活け造り……
「近海産鮮魚料理」旬のとろ箱 四季丸
四季丸はもともと北九州市は門司大里港から出船している遊漁船で、舵を握る岩本博行船長が長年の夢だった鮮魚料理主体の居酒屋を2018年10月、北九州市小倉区に「旬のとろ箱 四季丸」としてオープンしたもの。豊富なメニューはどれも新鮮かつリーズナブルと地元でも評判になっているという。ちなみに遊漁船のほうの四季丸はマダイに特化し一つテンヤに関しては北九州エリアでパイオニア的な存在だ。
芝さんによれば「店に入るとすぐにイケスが設置されてまして、四季折々の魚が泳いでいます」とのこと。沖でも陸でも常に魚と向き合う岩本船長自らの目利きで仕入れる魚は響灘。周防灘、玄界灘など、ほとんどが九州近海産。すべて美味しいものばかりだという。
そんな新鮮な魚に魅せられて芝さんが入店時に必ず注文するのが「メゴチ唐揚げ」「旬の煮付け」「旬のお造り」だそう。季節や海況により入荷される魚が変化するのも楽しみのひとつ。
さらに「僕がびっくりしたのがアナゴ活け造りです。関西でも兵庫県明石あたりではアナゴの刺身が食べられるお店はあるのですが実は初めて食べました。コリコリした歯ごたえと想定外の身の甘さにびっくりしたんです」と芝さんは興奮気味に語る。
また遊漁船・四季丸で釣ったマダイなどを持ち込んで料理(有料)してもらうことが可能。訪れるたびに「旨い魚に美味しいお酒がたまりません!」と、ついつい食べ過ぎてしまうそうだが、さらに「釣る楽しみ」を加えることで「う~ん! 四季丸! 最強です!」と唸る芝さんなのだった。
旬のとろ箱 四季丸
住所:福岡県北九州市小倉北区馬借1丁目13-12
HP:https://www.facebook.com/pages/category/Bar/旬のとろ箱-四季丸-192039178111649/
アットホームで落ち着いた雰囲気が最高!
「創作メニュー」小粋料理 盥
2店目は佐賀県鳥栖市のハヤブサ九州営業所から徒歩わずか15分の距離にある創作居酒屋「小粋料理 盥(たらい)」だ。芝さんによれば「お若い夫婦で営まれてまして落ち着いたムードの店内とアットホームな雰囲気がいいんです」と、仕事を終えてから1人で食事に向かうこともしばしば。
店名は「お店の人気メニューのひとつである長崎五島名物、湯だめうどんの盥(たらい)に由来しているそうです」と芝さん。料理はすべて美味しく「特におすすめは旬のお造り盛り合わせですが、魚料理以外でもゴーヤチャンプルー、店名の由来にもなっている湯だめうどんがお気に入りです」とのこと。種類多く取りそろえられた日本酒も魅力だそう。
佐賀でゴーヤチャンプルーは意外だが、ほかに豆腐チャンプルーやアオサ天婦羅など沖縄料理も多く、甘エビ天ぷら、ピーナッツもやし天ぷらなど、風変わりなメニューも豊富なのが特徴。単身赴任中の芝さんにとって実に心安らぐお店なのだろう。
小粋料理 盥(たらい)
住所:佐賀県鳥栖市本鳥栖町704-10
HP:なし