念願の初上陸!アジングの聖地『祝島』の魅力

00_ IMG_5034.JPG 祝島の漁港風景

ハヤブサスタッフの橋本です。
ライトゲームを中心に、エギング、ショアジギングなどの「ショアゲーム」が大好きな私。そんな私にとって、実は今までずっと行きたくて仕方がなかった島があります。それは、“アジングの聖地”ともいわれる山口県の「祝島」です。

会社の先輩が毎年のように祝島へ遠征しているのですが、毎度別の用事と被ってしまい行けずじまいでした…。しかしついに! 念願の祝島に足を運ぶチャンスに恵まれたので、その釣行の様子と島の魅力をお伝えしたいと思います。

アジングの聖地!『祝島』

祝島は、山口県の南の沖合に浮かぶ小さな離島で、人口は約500人。室津から定期船が運航しており、1日3本ある定期船で渡ります。瀬戸内海でも屈指の漁場である周防灘と、太平洋の海流が入る伊予灘の境に位置し魚影が抜群に濃く、多くのアングラーが足を運ぶ夢のフィールドなのです。

なかでも特に「アジング」といわれる釣りジャンルにおいて、「聖地」とまで呼ばれるこの祝島。尺クラスが釣れるのは当たり前で、40cmオーバーや50cmオーバーの「ギガアジ」を釣ることも夢ではありません。そんな、いつかは行ってみたいとずっと思っていたこの島に、ついにアジング釣行で上陸! メンバーは会社の先輩や同僚の総勢6名で挑みます。

01_IMG_5066.JPG 賑やかな定期船の船内
定期船による祝島までの道のりは約1時間。メンバー全員テンションMAX!

夢のフィールドへ向けていざ出発!

夜中3時。私の住んでいる兵庫県小野市を出発します。道のりは約4時間。船が発着する室津に着くころには、午前7時を過ぎていました。
祝島での寝泊まりはキャンプを予定していたため、この室津周辺で買い出しをします。夜は通称“料理長”と呼ばれる先輩が料理をふるまってくれるため、お昼ご飯を適当に買う程度にとどめ、船の発着所へ。

発着所ではにこやかな笑顔が素敵な老夫婦が受付をされていました。周りには商店らしきお店が一つあるだけの港は、なんとものんびりした心地いい空気が流れています。しかし、さすがは聖地。次から次へと釣り人が来られます。何度も来ている先輩に聞くと、昔はここまで釣り人はいなかったとのこと。早朝の便で先に島に上陸している人もいるそうで、果たして場所が空いているかどうか、いささか不安が募ります…。

船に乗り込むと、高速船のことだけあってあっという間に祝島に到着! 船着き場の堤防で釣りをしている人もチラホラ見えます。高まり溢れんばかりの期待を抱きつつ、いざ上陸です!

02_IMG_5076.JPG 最近新しくなったフェリーとその発着場
以前と船着き場も変わったらしく、より釣り場に近くなりました

ノスタルジック溢れる離島の情緒

島に降り立ってまず最初に感じたことは、なんとも街の景色が情緒に溢れていることでした。
急勾配の斜面に立つ民家、迷路のように複雑に入り組んだ街路には、苔むした石畳が敷かれています。そして、野良猫たちは人に怯える様子もなく、道の真ん中で日向ぼっこをしているのです。

03_ IMG_5037.JPG  街並み_1
04_ IMG_5033.JPG  街並み_2
初めて訪れたのに、なぜか懐かしさを感じる街並み

私にとって、これほど散策してみたいと思った街並みは他になく、この島で生活している自分の姿を妄想すらしてしまいました(笑)。

祝島ではレンタル自転車がありますが、1日¥300で乗り放題という驚異的な価格です。さらに、料金の支払いは無人の置き場所にある料金箱に入れるだけという、なんとも都会では考えられないシステムが採用されています。もちろん自転車を早速レンタルし、われわれは島内をサイクリングで散策。もうずっと散策していたいくらい景観がよくて、これでもかというくらいノスタルジーに浸ることができました。
釣り以外にも魅力たっぷりの祝島に、到着してすぐに虜となってしまったのでした。

05_ IMG_5065.JPG 早速レンタルサイクルでGO!
06_ IMG_5036.JPG ノスタルジックな路地
数年ぶりに自転車に乗り、再びテンションMAXに(笑)!

いきなりの大ナブラ!ビッグチャンスは突然に!

ほどよく散策も終了し、まずはベースキャンプを作るため、堤防のすぐそばで荷物を固めます。
すると、近くでものすごいナブラが! 広範囲の大ナブラだったため、すぐそばにいた地元のおじさんも大興奮! 私はテント設営になど目もくれず、驚くようなスピードでタックルを組み立て、速攻キャスト! ふと隣を見ると、みんなも同じように一斉にナブラめがけてキャストしていました(笑)。

07_ IMG_5073.JPG 一斉にナブラめがけてキャスト
このときのタックルを組み立てる速さは、おそらく日本一だったと思います(笑)

しかし、ジグをひたすらシャクっても全くアタリがありません。そうこうしているうちに、ナブラは遠くにいってしまいました…。ところが、突然メンバーにヒット! ナブラが消えたので、ボトムまでジグを落としてゆっくり誘っているとヒットしたそうです。上がってきた魚は、グッドコンディションのハマチ! ナブラを起こしていた魚の正体はハマチだったのですね。

ところで、この日持ってきたタックルは3タックル。ショアジギング、エギング、アジングと豪華3本立てです。しかし! メインはあくまでアジング。夕マヅメのゴールデンタイムまで、テントでお昼寝をしたり、エギングをしたり、それぞれ思い思いの時間を過ごします。

08_IMG_5074.JPG 青空とテント
天候にも恵まれた今回の釣行。青い空にテントがひときわ映えます