お魚大好き「かわちゃん」こと川田一輝さんがお届けする、ほのぼのイラストコーナー!
第9弾となる今回は、何かと話題になる外来種の真実に迫ります。 では、どうぞ~!
外来種とは…、
もともとその地域にいなかったのに、人為的に他の地域から持ち込まれた生物のこと。
そのルーツはいつ? どこから?
We are エイリアンズ!
「池の水ぜんぶ抜く」でも話題の外来種。まずは外来種がなぜ問題か!? について。
- ・在来生物やそのエサを食べてしまう
- ・在来生物と交配し雑種をつくってしまう
- ・毒を持っていたり人を噛んだりしてしまう
このように悪者扱いされている外来種ですが、「いつどのように日本にやってきたのか」を今回はご紹介。
ブルーギル from 北米
1960年当時の皇太子 明仁親王が訪米の際、ブルーギル15尾をシカゴ市長から寄贈され日本に持ち帰ったのが最初。
当時は食用になるかも!? と期待大でしたが、成長が遅く養殖に適さなかったそうです。
韓国やイギリスでは生きた個体の持ち込みは禁止されているよ!
ウシガエル from 北米
体長15cm前後の大型のカエル。
「ブォーブォー」と牛みたいな鳴き声からウシガエルと命名。
皮を剥いた後ろ足が美味しいことから、食用ガエルとして養殖のため、1918年東京帝国大学の教授が持ち込んだ。
1950年から1970年にかけて、輸出用として年間数百tのウシガエルが養殖されたそうですが、今は実験動物としてのみ。日本では流通せず…。
アメリカザリガニ from アメリカ
…そんな養殖ウシガエルのエサのために連れてこられたのが、ザリガニ。
1927年神奈川県の食用ガエル養殖場に持ち込まれた20匹が最初。
ウシガエルと共に養殖池から逃げ出し、1960年頃には九州まで分布を広げた。
本当に外来種が悪いの?
ここまで読んでいただいたアナタは、
と感じてくれたかもしれませんが、意外とこれは身近な話だとも思うんです。
家で飼っていたグッピーが増えたから逃がしたり…、
予想以上に大きくなって飼えなくなったガーや海外ナマズを川に放したり……。
多摩川にアマゾンの外来種が増えて「タマゾン」と呼ばれているように、日本でも近年の温暖化によって越冬できる外来種が増えてきています。
生き物を飼うときは、大きくなった姿やその先も想像して可愛がってあげてね。
レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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