ツリホウ×HEATコラボ企画 堤防から具材を調達!
釣り人だけが食べられる絶品おでんを作ってみた
【実釣レポート】

記事提供:ウミーベ㈱【ツリホウ】

おでんの具材「タコ串」用のタコを狙う

12_茹でダコ

ショアジギングでエソとマハタを確保した後は、おでんの定番具材であるタコを狙う。
中でも堤防から狙えるマダコは、数あるタコの中でも最も味がよく最高級といわれる種だ。
そんなマダコを使った「タコ串」入りおでんを食べられるのは、まさに釣り人の特権であるといえるだろう。

タコ釣りのタックル

13_タコ釣りタックル

タコ釣りでは海底に張り付くタコを引き剥がす必要があるため、手持ちのロッドの中でも一番強固なものを使用することをおすすめする。
専用ロッドも発売されているが、持っていない場合はショアジギングロッドやオフショアジギングロッドなどを流用しよう。

14_タコエギとタコジグ
堤防タコジグ 「ラバだま カチカチ ステンレスフック」 サイズ:全3サイズ 10~30号 カラー:全4色
タコ専用エギ 「タコフラ」 サイズ:3.5号 カラー:全6色

タコはイカ用のエギでも釣れるが、専門に狙う際はタコ専用のルアーを使用するのが望ましい。
タコ専用ルアーはカンナ部分に大きな針を使用しており、タコの硬い腕にもしっかりとフッキングし、さらにバレにくいという特徴を持つ。
今回はハヤブサから発売されている、足元を狙うのに適した「ラバだま カチカチ ステンレスフック」と、キャストして探るのに適した「タコフラ」を使い分けて狙っていく。

タコの釣り方

15_釣りシーン

まずは壁に張り付いたタコを狙うべく、「ラバだま」を使用して堤防の足元を丁寧に探っていく。
堤防にはタコの大好物であるカニや貝が多く生息しており、それらを狙って壁に張り付いていることがよくある。
また漁協の前など、漁業者によって定期的に魚が破棄されている場所も狙い目だ。

16_釣りシーン

足元を一通り探るもアタリがなかったため、次は「タコフラ」を使用して広範囲を探る。
キャストして探る際のアクションはゆっくりとしたズル引きを基本に、時折シェイキングを交えながら誘っていこう。

念願のマダコがヒット

17_釣りシーンマダコがヒット

軽くキャストして探っていると、足元の回収寸前で根掛りとは明らかに違う引っかかりを感じる。
力を込めてアワセを入れると、ロッドにズッシリとした重みが乗った。
掛かった瞬間からタコと確信し、張り付かれないよう一気に抜きあげる。

18_釣果マダコ

力を込めてリールを巻くと、600gほどのマダコが浮上。
冬の日中の貴重な一杯を手にし、思わず笑みがこぼれる。
冬場のタコは数釣りこそ難しいものの、身が締まっており夏よりもはるかに美味だ。

19_マダコ

今回は運よく日中に釣りあげることができたが、本来であればタコが活発にエサを探し回る夜の方が釣れる可能性が高い。
また冬場は深い場所でじっとしていることも多いため、水深が10m以上ある堤防から狙うことをおすすめする。

タコの絞め方

20_タコを絞める

タコの絞め方は頭部の穴から皮をひっくり返し、むき出しになった内蔵を取り出してしまえばOKだ。
1kg未満のタコであれば、この方法が一番手っ取り早くタコを絞められるだろう。

21_タコを絞める

一方で1kgを超えるような大型のタコの場合、強力な吸盤で腕に張り付かれて怪我をする恐れがある。
そのため大型のタコは無理に頭をひっくり返さず、イカ同様に目と目の間の急所にナイフを差し込んで絞めよう。
タコは激しく暴れるため絞めにくいが、帰ってから美味しく食べるためにも活絞めは欠かせない作業ということを覚えておいてほしい。
※釣り場の管轄地区の漁協より認可を得て取材を実施しています。

おでん用食材の確保完了

22_今回のおでん用食材

今回の釣行では、堤防からのルアー釣りのみで最高の食材を確保できた。
予定外の高級魚まで釣れてしまったため、期待以上のおでんが出来上がりそうだ。

23_出汁をとる

おでんの核となる出汁は、昆布に加えてマハタの骨と頭を活用する。
超高級魚から出る出汁は旨味がたっぷりで、他では味わえないほど濃厚だ。

24_さつま揚げ

続いてエソをすり身にし、卵、豆腐、ごぼう、人参などを混ぜ合わせ自家製さつま揚げを作る。
揚げたての自家製さつま揚げは、おでんに入れる前にそのまま食べても絶品だ。

25_タコ串

タコは茹で上げた後に竹串に刺し、タコ串の準備をすすめる。
マダコの足一本をそのまま使用した贅沢なタコ串を味わえるのは、まさに釣り人の特権だ。

これぞ釣り人の特権!絶品おでんの完成

26_おでんの完成

マハタからとった旨味たっぷりの出汁に、大根やこんにゃくなどの定番具材を投入。
そして今回のメインである釣った魚で作ったさつま揚げとタコ串を投入して煮込んでいく。
それぞれの具材に濃厚な魚の旨味が染み込んでおり、普段なかなか味わうことができない絶品おでんが完成した。

普段釣りをしない人にも食べてもらった

27_よっぴ
よっぴ

魚の出汁がとても濃厚で美味しかったです!

エソのさつま揚げはとってもフワフワで味が染みていて、私が知っているさつま揚げとは全然違うものでした!
タコはもう本当に柔らかくて味も濃厚で感動しました!!人生で食べたタコの中で一番美味しかったです!!!
釣った魚でこんな美味しいおでんが食べられるなんて、釣りって本当に最高の趣味ですね!

おでんの食材を釣りに行こう!

28_おでん

おでんの食材となる魚は、いつも何気なく釣りをしている堤防にも数多く生息している。
今回のように釣った後の楽しみが増えれば、普段の釣りがもっとワクワクすること間違いないだろう。
本記事を読んで興味を持った方は、海から調達した具材を使った絶品おでんを作ってみよう。
「おでんの作り方編」ではかんたんなレシピを公開しているので、釣った魚で絶品おでんを作ってみてほしい。