リーマンアングラー・イノォの「釣りたい、楽しみたい、伝えたい!」 初夏から夏におススメ! 大都会を流れる川で
昼夜を問わずお手軽に楽しめる釣り物2選!
No.1 テナガエビ編

これからが旬となるファミリーフィッシング! 釣って楽しい、食べて美味しいテナガエビ(手長エビ)釣り!

釣り方のコツとおススメアイテムは?

テナガエビ

まずは、狙いどころです。シーズン中のテナガエビは陰になるところが住み家であり隠れ家でもあります。そうとわかれば簡単! 日中であれば日陰となる穴を狙ってみましょう。
たとえばテトラポッド(消波ブロック)やゴロタ石、水中に沈むストラクチャーなどが代表的なポイントです。思わぬ穴から「スーパービックがっ!」なんてこともあります…。よい穴を見つけると何度でも釣れることがありますので、時間をおいて狙うのも有効です。

ハリの掛かっている口元1
ハリの掛かっている口元2

次はアタリについて…。
テナガエビ釣りにおいては「速アワセは禁物!」です。なぜならば、テナガエビは安全なところへエサを持っていき捕食するからです。では、アワセるタイミングは? ってことになりますよね。テナガエビがエサに近づき引っ張れば…ウキが沈んだり、横に動いたりしますが、これは安全なところへエサを運んでいる途中ということです。そのあと口もとへ運んで捕食! となり、捕食している間はウキの動きが止まります。ここがアワセのタイミング! 少し糸のテンションを張ってきいてみて「ビビッ!ビビッ!」となればフッキング完了! 引きを感じながら一気に抜き上げてください。素晴らしいロングアームのテナガエビが見れるかもしれませんよ。

テナガエビ抱卵のメス

そして、もう1つ気を付けたいことは、抱卵のメスや個体が小さいテナガエビは捕食も遅く、大きなオスよりも時間がかかりますので少し長めに待ってきいてみるとよいと思います。

釣果をあげるコツは、歩きながらできるだけ多くの穴や障害物の陰を狙ってみてください。なお、テトラポッドやゴロタ石は足元が悪いので十分注意してくださいね!

テトラポッド
ゴロタ石

スペアのハリがなくなったときに、ぜひおススメしたいのが『湖翔ワカサギ 瞬貫わかさぎ 細地袖型 追加用下鈎』です。ワカサギ仕掛や小物仕掛用チチワ付糸付きバリで、ハリス止めに固定するだけでかんたんにセットができ、とても便利ですよ! 全長5cmと絶妙な長さはハリ掛かりもよく、意外に知られていないシークレットアイテムです。こちらも「驚異の貫通性能を誇る」フッ素コーティングフックが採用されていますので、ぜひお試しください。

テナガエビの仕掛
仕掛とテナガエビ

ヘッドライトでサイトフィッシング! 夜間に楽しむテナガエビ釣り!

夜の風景
テトラポッドの穴

テナガエビは夜行性であり、夜間になれば活発に動き出し、住み家や隠れ家を出て目に見える石の上に、なんてことも多くあります。私が初めてテナガエビ釣りに行ったのも夜間の釣りでした。持ってきたヘッドライトは手元や道を照らすものと思っていたのですが…なんと水面下を照らして使うための道具ということでびっくり! ヘッドライトのおかげでテナガエビは丸見え! しかも逃げないのです。より大きなサイズを狙うことも可能でワクワク感も得られます。そして、1番楽しいと思えたのがエサを取って 「捕食するまでの観察」もでき「こうやって釣るんだ!」と学べた記憶があります。当然、大きなオスや個体の小さいメスなど捕食に至るまでの時間はさまざまですが、これからテナガエビ釣りを始める方は、ぜひ夜間に観察してみてください。「なるほど、こうやって捕食するんだね」と実感できるかもしれませんよ。

ところで私は以前こんな失敗がありました。テトラポッドに被さった落ち葉にハマってコケるといった失敗。軽傷だったため今は笑い話ですが、くれぐれもご注意ください。安全な護岸でも障害物があれば、楽しめますよ!
(※夜間の釣りは一人で行わず、友人や同行者を誘って安全を確かめたうえ、楽しんでください)

では、テナガエビを自宅で料理してみましょう!

テナガエビの素揚げ

テナガエビ(手長エビ)の代表的な料理といえば、シンプルかつ素材の味を堪能するには最適なのが 「素揚げ」ですね。料理はいたって簡単! まず大事なのが、しっかりとした下処理です。持ち帰ったテナガエビを綺麗な真水で2から3日かけて泥抜きをすることです。しっかりと1日ずつマメに水の交換をして、エアーポンプで酸素を送り生かしておきましょう。その後、鍋などに移して「お酒」で締め泥臭さをなくせば下処理完了です。そして油で「カラッ!」と揚げれば、素揚げの完成です。ぜひ、自分で釣ったテナガエビを堪能してみてください。香ばしくて美味しいですよ!
なんといってもお酒のアテにはサイコーです! 呑み過ぎには、くれぐれも、ご注意くださいね(笑)。

テナガエビのエビチリ

さらに、こんな料理も! テナガエビの「エビチリ」です。
お酒で締めたテナガエビを塩、コショウで味付けし、小麦粉をまぶしてフライパンで炒めます。市販されているエビチリの素に玉ねぎを入れて再度炒めたものを盛りつければ、簡単にテナガエビのエビチリが完成!

意外といろいろな料理に使えるテナガエビ! 次回はまた、違った料理にチャレンジしてみたいです。

 

井上さん釣果

いろいろなことを書いていると私もテナガエビ釣りに出かけたくなってきました(笑)。今シーズンもたくさんテナガエビ釣りを楽しむつもりです。ちなみに、釣りや食を楽しむ以外にも、お子さんがいる方は、子供と一緒に出かけて作文や自由研究などにいかすのもおススメです。ぜひ、夏休みの思い出づくりに出かけてみてはいかがでしょうか!

 

レポーターREPORTER

井上 隆史
プロフィール:井上 隆史
休みの日も家でのんびり過ごせない昭和のアラフォー世代。人なつっこい笑顔と誰とでも仲良くなれる性格とは裏腹に、ライトソルトをメインにワカサギ釣りまでこなすマルチなハヤブサフィールドスタッフでもある。『イノォさん』の愛称で親しまれ、関西圏を中心に週末の釣りを存分に楽しむ生粋のサラリーマンアングラーだ。