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タチウオの電気ウキ釣りは、いかがでしょう!?

縦横があるタチウオ仕掛

タチウオ用の市販ウキ釣り仕掛を活用しよう。ハヤブサなら一刀両断シリーズの『一刀両断 太刀魚 ワイヤー1本鈎 速掛』『一刀両断 太刀魚 ワイヤー+ナイロン1本鈎』『一刀両断 太刀魚 ワイヤー段差鈎』『一刀両断 太刀魚 ワイヤー+ナイロン段差鈎』『一刀両断 太刀魚 ワイヤー水平2本鈎』『一刀両断 フラッシュ太刀魚 ワイヤー水平2本鈎』『一刀両断 太刀魚 ワイヤー貫通式』など、好みと状況に合わせて使用する。

大きく分けてエサを縦(垂直)にセットするものと、横(水平)にセットするものに分かれるが、基本的に細かくクイックリーにエサを動かすなら縦、大きく動かしてゆっくりフォールさせるなら抵抗が大きい横という誘い方による使い分け。フカセタイプのタックルで釣る場合は縦、大型電気ウキで遠投する場合は横がよいかもしれない。

ハヤブサの一刀両断シリーズには、シンプルな1本バリ式から垂直の段差式、水平2本バリ式、フラッシャー付き、貫通式とバリエーション豊富。好みの仕掛を選ぶことが可能。磯釣りファン、特にフカセファンには『一刀両断 太刀魚 ワイヤー1本鈎 速掛』『一刀両断 太刀魚 ワイヤー+ナイロン1本鈎』が使いやすいかも?
ケミホタル
タチウオ釣りに欠かせないのが『ケミホタル』などの発光体。ウキ釣りではハリから20~30cm上、オモリの上あたりにセットするのが標準。発光体のサイズは大きいもの(75=写真)ほど、発光が強く潮受けもよいが、状況によって50、25と小さくする場合もある

エサは共通!定番はキビナゴ

釣具店、エサ店で手に入る冷凍のキビナゴを使うのが一般的だが、サバやサンマの切り身でもOK。食い込みがよいのは圧倒的にキビナゴ。切り身は食い込みのよさはキビナゴに譲るもののエサもちがよく、ひとつのエサで複数のタチウオを釣ることも可能で、入れ食いの時に威力を発揮。

冷凍のキビナゴ
エサは冷凍のキビナゴが定番。釣行1回でワンパックあれば充分。鮮魚店で生のキビナゴが手に入るなら塩で締め、小分けして冷凍しておくと経済的
キビナゴをハリに刺す
キビナゴをハリに刺す
キビナゴをハリに刺す場合は目玉の前、背骨など比較的硬い部分を意識してハリを通したりハリ先を留めたりするのが基本。磯釣りファンなら1本バリが肌に合うかもしれない

釣り方の基本「誘い」が要!

どちらのタックルでも釣り方の基本は変わらない。まず深めのウキ下からスタート。夕マヅメの時合いは、釣り場にもよるがウキ止めからハリまで2~3ヒロで釣り始め、アタリが出だしたら徐々に浅くしていく。極端な場合、矢引きぐらいの超浅ダナで釣れることもある。時合いが過ぎ、アタリが遠のいてきたら再び深くしていき、アタリが出るタナを探す。

そして何より誘いが重要だ。ウキの流しっぱなしが一番よくない。潮が流れる場合は止めては流してを繰り返す。潮がほとんど流れない場合は時々、竿をあおってウキを動かしてやる。これでエサが海中で浮き沈みしタチウオにアピールするのだ。とにかくエサを動かしては止めてを繰り返す。これでアタリの出方がまったく違ってくる。

アタリが出たら遅アワセが鉄則。ウキ入れと同時にアワセを入れると空振りすることがほとんど。ウキが海中に引き込まれ、じっくり食い込ませてからアワセを入れる。このときに、ゆっくりラインを張り竿先で聞いてみるとよい。竿にグーンと重みが乗れば、すかさず大アワセ! 張らず緩めずのラインテンションでウキを流している場合は、いきなり手元にガツンとアタリが伝わることがあるが、この場合も一旦、瞬間的に送り込んでから合わせた方よいだろう。

タチウオが掛かったらポンピングせず、竿の角度を保ったままリーリングで寄せる。足下の海面に浮かせたら一気に波止の上に抜き上げてしまうこと。もたもた海面で遊ばせているとハリが外れることがあるので気を付けよう。

ウキ釣り夜
ルアーや引き釣りに比べ、のんびりムードのウキ釣りではあるが、仕掛の流しっぱなしはよろしくない。周囲の釣り人の迷惑になるし、竿を常に手にし頻繁にラインメンディング、誘いをかけることでアタリも倍増する

ざっと、こんな感じだが、磯釣りファンなら電気ウキ釣りの概要は分かっていただけたと思う。グレやチヌとはまた違った面白さがあるので、磯に行けないときは、近くの波止でぜひ!