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アユルアー釣りは、縄張りに侵入する外敵を追い払おうとするアユの習性を利用した「アユの友釣り」から派生したルアー釣りです。数釣りが楽しめる釣りであるため、釣果に差が出やすい釣りでもあります。「今よりさらに釣果をのばしたい!」といった方向けに、今回は仕掛や場所の選び方、はたまたタイミングといった、ちょっとした工夫をご紹介します。
場所やタイミングがハマれば入れ食いもありますよ!
アユの釣れるポイントは季節や天候、時間帯で変わる
よい石を探す
アユは大きく成長するにつれて縄張りを持つようになり、そこに侵入してくる外敵を追い払おうとアタックしてきます。この習性を上手く利用したのが「友釣り」です。アユがいるポイントを見つける最初の手立ては、アユの縄張りの目印となり得る石を見つけることがまずは重要となります。よい石は一般的には黒い石で、砂や泥が溜まらない流れのよい場所にあります。
また、歩きながら水中を観察しているとキラキラと光るアユが見えるので、その近辺をねらうのもアリ。たくさん釣れるよい場所であれば、一度釣れなくなっても時間を空けて入るとまた釣れることも多いです。よいポイント(石)をたくさん覚えておくことが、大漁への近道だと思います。
よく晴れた日が釣れる
トラウトなどは曇りや雨など、悪天候の方が魚の警戒心が薄くなって釣れる場合がありますが、アユに関してはその逆。快晴の日の方が魚が盛んに動き、釣果はよいようです。また、水の濁りに関してはクリアがベストです。
しかし、水が濁ると石は見つけ難いものの意外と魚は掛かります。友釣りであれば、おとりアユがやや濁りを嫌うようですので、濁っている場合はルアーアユ釣り(アユイング)の方が有利かもしれません。
午前・午後と集中的に釣れる時間帯がある
海釣りだと「潮の上げ下げ」、トラウトであれば「朝夕のマズメ」といった具合に、魚が釣れやすい時間帯がありますが、アユに関しては当てはまりません。
日が出で水温が上がり始める午前9時~10時くらいと、(真夏の場合)午後4時~5時の涼しくなる時間帯にアユはよく釣れます。
季節によって魚の着き場が変わる
アユ釣りの時期は6月~9月と短い期間ですが、その間に魚の着き場は変わっていきます。
シーズン始めは流れの緩やかな場所を好みますが、梅雨明けごろから流れの強い場所へ、そしてシーズン終盤は下流に下り始めて、あまり縄張りを持たなくなっていきます。このころのメスのアユは抱卵しとても美味です。
ルアーアユ釣りの仕掛とハリは3タイプ
自分の好みで選んでみよう!
さてここからは仕掛とハリの話です。
ルアーアユ釣りでは、ルアーの後ろ(ルアーのお尻あたり)からハリの付いた仕掛をぶら下げ使用します。縄張り内に侵入したルアーにアユが体当たりすると、仕掛が掛かるという仕組みです。
そんなルアーアユ釣りの仕掛にもいろいろなタイプがあって悩ましいところ。どの仕掛にも一長一短があるので、自分に合ったスタイルで楽しんでください。
管付きチラシバリ
ハリを等間隔に2・3本止め、間にビーズをはさみ自由に動かせる仕掛です。比較的かんたんに作れるのと、値段が安いのがメリットです。ハリの本数はその日の魚の活性で2本か3本かを使い分けるといいと思います。ハリが常に下を向いているのでハリ先が曲がりやすく、ときどき確認が必要です。
3本チラシ
前述の仕掛のハリが固定されたタイプです。ハリが上向きにも付いているので魚が掛かる確率は高いのが特徴。ルアーをキャストしたときにハリが糸絡みしやすいので注意が必要です。
3本イカリバリ
普段からルアー釣りをしている方には馴染みのあるタイプのハリですね。ハリが複数あるので、紹介した仕掛のなかで魚が掛かったあとに一番バレにくいと思います。ハリが重くなるので根掛かりに注意が必要です。またお値段は少々お高くなります。
ルールとマナーを守って安全に楽しい釣りを!
さて、川で釣りを楽しむためにはそれなりにルールがあります。どこでも自由に釣りができるわけでもなく、また、ほかの釣り人や自分の家族に迷惑をかけるわけにもいきません。
魚がたくさん釣れても、周りの釣り人とトラブルになっては気分もよくないですよね。さらに、ケガや事故にあっては本末転倒。川で釣りを楽しむためのルールやマナーを守り、安全に釣りを楽しむのが大切です。
漁協の規則を確認する
ルアーアユ釣りはまだ新しいジャンルなので、釣りを認めていない漁協もたくさんあります。また、漁協によってはエリアを限定して釣り可能としているところもあります。さらには、釣りが可能であっても仕掛の長さを指定している場合もあるので、釣行の際は各漁協の規則(レギュレーション)を確認のうえ釣行するようにしましょう。
釣りのマナーを守る
釣り場で先行者がいたら挨拶をしましょう。もし逆の立場で、あとから来た釣り人に無言で入ってこられると、なんとなくよい気分にはなりませんよね。また、釣り場が混み合ってくれば周囲が釣り人だらけになることもあります。お互いにスペースをほどよく確保し、気持ちよく釣りを楽しめるようにしましょう。
たとえば友釣りの方が下流にいた場合、釣り人の上流側にもおとりアユを泳がせるので、釣り人の周囲20mくらいはルアーをキャストしないのが望ましいです。また、ルアーの着水音を好ましく思わない方もいるので、キャストはサイドキャストで行うなどなるべく音を立てない気配りも必要かもしれません。
川の変化を常に意識する
川の状況関しては、釣行前にお目当ての河川の情報をネット調べていくと間違いはないと思います。国土交通省「川の防災情報」やヤフー「天気・災害」が便利だと思います。川は上流で大雨が降ると一気に増水して大変危険ですので、天気予報はその場所だけでなく上流部も念入りに確認するようにしましょう。
最近はゲリラ豪雨も多く、予測不能の場合も出てきているので、天候が怪しい場合は勇気ある撤退が必須です。
また、思わぬ転倒による入水の危険はぬぐえないので、水のレジャーである以上、救命胴衣(ライフジャケット)は必携です。
長々と書いてはみましたが、まだまだ私もルアーアユ釣りを模索中の身、毎回の釣行でいろいろな発見があります。そんな発見とともに、ルアーアユ釣りの楽しさや喜びをみなさんと共有できれば嬉しいことです。地元利根川でも、昨年に比べ今年は一気にルアーアユ釣りの方が増えました。これが一時のブームで終わらず根付いていってほしいものですね。
ちなみに個人的にですが、近いうちに友釣りにも挑戦するつもりです。いろんな形でアユ釣りを楽しみたいと思っています!
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