今年もいよいよ夏本番がやってきましたね! いつも遊漁船に乗ってオフショアでの釣りがメインの私ですが、毎年夏の始まりのこの時期はショアからのキス釣りに夢中になります。「行きたいときにすぐ行けて、帰りたいときにすぐ帰れる」自由気ままなキス釣りに出掛けた、鹿児島の素敵なサーフと有意義な時間、そしてキス料理についてお届けしたいと思います。
そうだ!キス釣りに行こう!何を持って行く?
いつも週末は子どもの部活(ラグビー)の試合や送迎で忙しいのですが、先日の日曜日、ポ~ンと急に丸1日オフになりました。せっかくなので釣りに行きたいと思ったのですが、「どうしよう…遊漁船も日曜日はどこも満船だ…」。そんなワケで、「そうだ! 1人で気ままにキス釣りに行こう!」と前日の夜に決定。それから急遽準備を始めました。
ところでみなさんは、キス釣りに何を持っていきますか? 私のキス釣りはなんせ荷物が少ないので準備がとても楽チンです! とりあえずは、小さめのクーラーボックスと小さめのタックルボックスだけです。
クーラーボックスには、大きめの保冷剤数個と自分の飲み物を少し凍らせて入れます。そしてジッパー付き保存袋(大)も数枚。タックルボックスの中には、エサとなるゴカイを入れる木の箱と仕掛とオモリだけ。これだけならタックルボックスはいらないと思う量ですが、竿立て(ロッドホルダー)が付いているので持って行くようにしています。仕掛にエサを付けるときなど、竿を立てておくとひじょうに便利で手返しの時間も短縮できます。
※砂浜を歩く場合はなるべく荷物は少なめが理想的です
日本一長い砂丘で釣りをする
さあ準備はできた! できれば朝早い方がよいので、翌日6時過ぎに家を出て鹿児島県日置市にある「吹上浜」に向かいました。
自宅から約1時間で行ける吹上浜は、「日本三大砂丘」の1つで、砂丘の長さはなんと日本一!! 北はいちき串木野市から、その南の日置市、南さつま市まで47km続いています。「日本の渚百選」にも選ばれていて、白浜と黒松が織りなす白浜青松の景色は、日本の原風景と呼べる美しさといわれています。
ちなみに毎年5月には近くの会場で「吹上浜砂の祭典」が開催され、県内外からたくさんの方々が訪れ、来場者の目を楽しませています。私も行ったことがありますが、それはそれは「スゴイ!」のひと言! イメージとしては、北海道の雪まつりの砂バージョンみたいな感じです。
ぜひみなさんも一度訪れてみてください。きっと感動しますよ。
吹上浜
住所:鹿児島県南さつま市
HP:https://kanko-minamisatsuma.jp/
そんな素晴らしい吹上浜ですが、とにかく海岸線が長いので釣りをする場所は選び放題。サーフでブリをねらうアングラーをよく見かけます。ひたすら浜が長く広いので、場所を選べば圧倒的な孤独感を満喫することもできますし、風に吹かれながら何もしないで海を見るという贅沢もありますね。私はとにかく駐車場からあまり離れていない、アクセスのよい場所をいつも選んでいます。
そうそう、キス釣りに行くのに忘れてはならないのがエサのゴカイですよね。昨年までは早朝釣具店に立ち寄りゴカイを購入していたのですが、なんと! 私が釣りをするポイントの近くに「ゴカイの自動販売機」が設置されたのです!! 初めて見たときにはほんと驚きました(笑)。
ゴカイ30gを550円で購入でき、生きているゴカイがプラスチックのケースに入って新聞紙に包まれて出てきます(笑)。初めて見たときは衝撃でした。
そんなエサを忘れずに釣り場へ持って行きますが、エサは地面の暑さに弱いので、木箱に移してなるべく鮮度を保つようにしています。また、エサを仕掛に付けるときに滑らないように、石灰の粉を指に付けてゴカイをつかむとしっかりつかめますよ。
心地よいアタリに短い時間を堪能!
立派な3年ギスも!
エサを買ったらさっそく釣り開始です。今回はハヤブサの投げ仕掛(3本バリ)とテンビンを使用しました。
6~7月は産卵のために浅場にくるというキス。そんなに遠投しなくても、砂浜から近い場所でキスが釣れるので女性にも優しいですね。ちょいと投げてみると~1投目からプルプルっとアタリが!! これは大漁の予感です!! (このときはそう思いました(笑))
キス釣りはキャスト後、そのままゆっくりと巻きながら釣る方もいれば、アタリと同時に激しくアワセる方もいます。いろいろな釣り方がありますが、私はオモリが着底したらゆ~っくりと、そのまま巻かずに自分の身体を左の方向にひねり竿ごと引きずります。そうすると小さなアタリがプルプルッとよく分かるのです。身体を左に反転したらちょっと巻いて真正面を向き(正面に向き直し)、また同じように左へゆっくり反転させます。誰に教わったわけではないのですが、いつの間にか自分でキスの釣り方を会得していました(笑)。
そして釣れたのは~、
まぁまぁのサイズで嬉しいです。ジッパー付き保存袋に入れてクーラーボックスにインし、引き続き投げます。プルプルッとアタリがあってもエサだけ取られたり、フグが釣れたりするなかで、ダブルで釣れたり、立派な3年ギスも釣れました。
キスは1年で10cm、2年で18cm、3年で21cm程度に成長するらしいので、20cm以上あるものを「3年ギス」と呼ぶそうです。自宅に持ち帰って測ったらちょうど21cm。間違いなく3年ギスでした。
だんだんと日が昇ってくるとアタリがなくなってきました。周りにいた釣り人も少なくなってきたので、私も撤収することに。2時間ほどでしたが1人で集中できて、とても楽しい時間を過ごせました。
帰り道はお腹が空いたので、国道3号線沿いにある立ち食いそば屋さんに寄り道を。美味しい天ぷらそばを食べて一息ついてから、帰路に就いたのでした。
釣れたキスをお刺身で
自宅に戻ったその夜はキスの天ぷらを食べたかったのですが、残念ながら数が少なかったので「お刺身」でいただくことに。冷蔵庫にあったサーモンの燻製刺身と一緒にお皿に盛ってみました。
ちなみにキスやアジのウロコは小さいので、ペットボトルのキャップでこするとかんたんにキレイに取れおすすめです! キスの刺身はとても上品な優しい味で美味しかったですよ!
夏から秋まで長いスパンで釣れるキス。しかも行きたいときにすぐ行ける手軽さ。女性も子どもも楽しめるキス釣りは、釣る楽しさだけではなく天ぷらや刺身といった食べる楽しみもありますね。さすが、「海の女王」や「砂浜の女王」と呼ばれるだけはあります。
今年はあと何回行こうかな? 9月の落ちギスねらいもいいですよね! みなさんも気軽にフラっと海辺に行って、プルプルッとキスを釣ってみてはいかがでしょうか(笑)。
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