「七里御浜」で冬にアオリイカが釣れる??
難しくない!サーフエギングのメリットとコツ

気温も下がり、魚も人も活性が少し下がるこの時期、みなさんはどのような釣りを楽しんでいるでしょうか。私が住んでいる三重県の南部では、今シーズンは青物の回遊が少なく、なかなか釣果に恵まれていません…。しかし一方で、今シーズン「当たり年」といわれるくらいアオリイカの釣果が多く聞こえてきます。

冬のエギングは秋ほどかんたんに釣れるものではないうえに、寒くて少し敬遠されがちですが、実はそんな難しい時期のエギングで、意外にも私がホームとしている「七里御浜」が今一番アツいポイントになっています。私もその好調にあやかり、年末年始に3日間で500gから1kg程度のアオリイカを7杯キャッチすることができました。
そこで今回は、そんな好調なサーフエギングについてのアレコレをご紹介したいと思います。

なぜ、冬のエギングは難しい?

03_ アオリイカ3

秋に孵化(ふか)した多くのアオリイカが春に向けてどんどんと成長を続けていくこの時期、アオリイカのサイズは上がるものの、より警戒心が強くなり、秋のようにかんたんには釣らせてもらえません。

また一般的に、水温の変化に敏感なアオリイカは、水温が下がってくると水温が安定している深場へと移動することが多くなります。そのため、ショアからアオリイカをねらうエギングで少しでも釣れる確率を上げるには、回遊してくる場所やタイミングなどを選んで釣行に臨む必要があるのです。
しかし、冬のアオリイカポイントとしてよいとされる深場と浅場が隣接するような場所や、潮通しがよくアオリイカの回遊が期待できそうな場所などは誰もがねらう場所です。時には入りたいポイントに入れず不完全燃焼なんてこともあり得ます。

秋のイメージが強いサーフエギング、実は冬もイイ!

そんな難しくて敬遠されがちな冬のエギングですが、私が普段ショアジギングなどを楽しんでいる「七里御浜」は冬にアオリイカをねらうための好条件がそろっており、実は、冬でもアオリイカをねらいやすいエリアなのです。

06_ サーフ
20km以上もある日本一長い砂利浜の七里御浜

七里御浜のサーフエギング

サーフエギングというと、七里御浜では秋の数釣りシーズンに穴場的ポイントとして紹介されがちですが、当エリアの場合は、

  • ①比較的水温が高い地域であること
  • ②外洋に面しており全体的に潮通しがよいこと
  • ③手前から深くなっている急深サーフであること

などの要件がそろっているため、冬でもアオリイカがエサを求めて波打ち際付近まで回遊してきます。その活性の高いアオリイカをねらっていくのが七里御浜でのサーフエギングというわけです。

そして、そのような要件を満たしているからこそ、七里御浜のサーフエギングは良型のアオリイカが期待できるということや必ずしも遠投は必要ないということ、広大なフィールドのあらゆる場所でチャンスがあるということなども特徴です。

07_ 七里御浜のサーフ
広大なサーフのあらゆる場所にチャンスがある七里御浜

サーフエギングのメリット

七里御浜でのサーフエギングにはさまざまなメリットがあります。

まずは、混雑とは無縁で、アクセスがしやすいという点です。
フィールドが広大なサーフですので釣りができないということはまずあり得ません。また、堤防や磯で先行者がいれば移動しなくてはならないこともあり、ポイント移動だけでも大きな時間ロスになります。その点、サーフであればポイントの移動も短時間でできるのは大きなメリットです
さらに、基本的には暗い時間帯の釣りになるため、磯など慣れていないと危険を伴うような場所と違い、アクセスしやすいのもいい点です。

08_ アオリイカ釣果1

そのほかにも、サーフは基本的に根掛かりのリスクが極めて少なく、水深やボトムの地形把握が必要なポイントなどとは違いエギをロストしにくいことや、岸際まで寄ってくるアオリイカは捕食が目的であるため、回遊にさえ当たれば難しいことをしなくても釣れてくれるという点が挙げられます。

そしてなにより、アオリイカは日中でも夜でもシャローに差してくる高活性の個体を、ランガンで拾っていく方が圧倒的に釣果に繋がります。冬の寒い中、ひたすら限られた範囲で回遊待ちをしなければならない堤防や磯などと違って、サーフはランガンし放題、キャストし放題であり、メンタル的にもポジティブ。釣果に繋がりやすいと考えています。