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夏休みシーズンに突入した7月下旬。各地で海水浴やアウトドアが盛り上がっていますね。そんななか、海の恵みを日々いただきながら暮らす私たちにとって面白い企画が開催されました。その名も「こどもわーくin神戸2023」という一連のイベント。
日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として一般社団法人地域みらい創造センターが主催し、アクトインディ株式会社が神戸市との連携事業として企画監修するもの。神戸近郊で活躍する企業と協力し、主に小学生を対象に海でのお仕事を体験してもらうという企画です。海に囲まれた島国・日本に住む私たちにとって欠かせない海のお仕事を体験してもらうことで、海の大切さや抱える問題を知ってもらおうというワケなんです。
今回は、そんな「こどもわーくin神戸2023」に参画した、釣具メーカー「ハヤブサ」のプログラムに密着。その模様をお届けします。
text&photo: HEAT編集
海のお仕事体験「こどもわーくin神戸2023」とは?
前述したように、日々私たちに恵みを与えてくれている海を、より身近に感じ知るために、海の仕事を実際に体験することができる当イベント。日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環で、「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社の企画監修のもと、進められている企画です。
アクトインディ株式会社は、なかでも港町であり海洋人材の育成に取り組む神戸市との連携事業の一つとして、海のお仕事体験「こどもわーくin神戸2023」を開催。海にまつわる各事業者と連携し、神戸の海をテーマに小学生向けのリアルなお仕事体験プログラムを開催しています。
参加した子どもたちに、海のお仕事を通じて多くの学びや気づきを体験してもらう目的です。
まずは魚の生態や釣り具についての授業から
『サビキ仕掛シェアNo.1の「ハヤブサ」でオリジナル商品を開発しよう!』と銘打って開催されたハヤブサのプログラムでは、釣り具の仕掛作りにチャレンジ! 参加した子どもたちにモノづくりの難しさと、自らが作った仕掛で本当に魚が釣れるのか? を体験してもらいました。
釣りを知るには魚のことを知らないと…
午後から開催された当プログラムは、釣りの現場に近い「神戸市立平磯海づり公園」に隣接する、「垂水体育館」の多目的室を借りてスタートしました。」
早速、お仕事である「仕掛作り」の現場体験かと思いきや…、まずは魚や釣り具の授業から開始。釣りのお仕事を知るためには、魚の生態や釣り具の仕組みから知ってもらわないと…というワケです。
まだまだ始まったばかりで、参加した子どもたちもやや緊張気味。軽い座学でウォーミングアップ的な滑り出しです。
神戸市立平磯海づり公園
住所:〒655-0892 兵庫県神戸市垂水区平磯1丁目1-66
TEL:078-753-3973
HP:https://kobeumiduri.jp/
神戸市立垂水体育館
住所:〒655-0892 兵庫県神戸市垂水区平磯1丁目1-56
TEL:078-751-0500
HP:https://tarumi-gym.jp/
特別ゲスト「さかなのおにいさん」登場!
なんと! 今回のプログラムでは、魚にも釣りにも詳しい「さかなのおにいさん かわちゃん」こと川田一輝さんが登場!! 日ごろから魚のイラストを数多く描き、釣り番組ほかのメディアで活躍する川田さんは、まさに今回のプログラムにピッタリ。特別ゲストとして司会進行の役を買って出てくれたのです。
そんな川田さんが投げかける「おさかなクイズ」で、徐々に子どもたちの目にも輝きと集中力が増してきました。「タコの足は8本ですが、タコの脳はいくつあるでしょう?」なんて難しい質問に、子どもたちは悩みながらも手を挙げて回答。得意な釣りや釣り道具、大好きな魚の話も織り交ぜながら、まずは魚のことについて学習していきました。
さかなのおにいさん かわちゃん
(川田一輝)
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
公式HP:https://sakana-bro.com
HEAT連載「知って得する!川田一輝のお魚あれこれ」:https://heat-hayabusa.com/series/wr-kawata/
サビキ仕掛って知ってる?
魚のことを学んだあとは(サビキ釣りをメインに)「仕掛」について学びました。
「サビキ釣りでどんな魚が釣れるの?」「そもそもサビキって何なの?」「仕掛にはどんな素材が使われているの?」「釣り道具にはどんなものがあるの?」などなど…。川田さんとハヤブサスタッフの進行のもと、プロジェクターで写真を見たり、釣り道具に実際に触れてみたり、はたまた安全のために欠かせないライフジャケットを着用してみたりもしながら、釣り道具である仕掛についての知識を深めていきました。
手に取った仕掛サンプルで一体どんな魚を釣るのか? サビキ仕掛だけでなくタイラバやエギ、メタルジグといったルアーの不思議な形から、釣れる魚を想像する。「えっ! こんなので釣れるの?」「へぇ~」といった戸惑いや驚きが子どもたちの表情からうかがえたのが印象的。
また、海辺のプラスチックごみを少しでも減らす取り組みとして、ビニール製のパッケージを使わない仕掛や、生分解プラスチックと鉄製のオモリを使用したエサかごなどの説明もあり、将来の釣り場環境を想像するよいきっかけにもなったようです。