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3.なかなか釣れない…日中の過ごし方
春とはいえ、日中にもなると汗ばみます。と同時に、水中へ差し込む太陽光も多くイカの警戒心も上がる時間帯です。何度もエギのキャストを繰り返しましたが、イカからの反応はありません。
このようなとき、地磯や堤防であれば移動も一つの手ですが沖磯ではそうはいきません。そこで、イカからの反応はありませんがほかの魚なら釣れるのではないかと、エギングロッドで投げれる小型のメタルジグをキャストしました。
底付近までジグを沈め、ゆっくり巻いては止めてを繰り返していると、小さなアタリが!! すかさずアワセを入れて巻き上げてくると、ガシラ(カサゴ)が釣れました!!
潮止まりやイカが釣れない時間帯は、このように違う釣りをして時間を過ごすのも大切です。思わぬお土産を確保できるだけでなく、海の中の状況(魚の活性や潮の動きなど)を知るきっかけにもなります。何より退屈しなくて済みますしね!!
(1)変化をとらえ、効率よく
日中炎天下のなかでは潮の動きが鍵になります。潮の動きがあればイカからの反応を得やすく、潮が止まってしまうとイカの反応も薄れてしまいます。絶えず海の状況を確認し、「変化」があれば(感じられたら)即座に変化のある場所を探りましょう。
この日も潮が動き始めたタイミングで幾度となく、潮目が現れたり、潮のヨレができたりと海況は忙しく変化していました。
また、潮の動きはタイドグラフを活用してみてください。潮汐を確認して1日の釣りにメリハリをつけるのです。
効率よく過ごすためには、潮の動いている時間をねらって集中的に釣りをし、潮止まりは休憩をしたり、前述したように他魚種をねらってみるなどして過ごした方が効率的です。また、渡船屋さんによっては、場所替えをしてもらえる場所もあります。その場合は、気分転換も兼ねて大きく場所を変更することで、思わぬ釣果に恵まれるかもしれません。
(2)ときに休憩も大切ですが…
ちなみに、私の潮止まりの際の主な過ごし方は「食事&昼寝」です(笑)。単純ですが、釣りをするのにも体力を使います。身体が資本ですので疲れる前に食事をとり、休むときにはしっかりと身体を休めるようにしています。
この日は汗ばむほどの暑さでしたので、ざるそばをいただきました。ざるそばの冷たさが身体をスッキリさせてくれ、気分も上がります!! 休憩するとはいえ、もちろん食事中も絶えず海況の変化には気を配り、観察し続けました(昼寝の場合は無理ですが…)。食事中でも変化を発見できれば、すぐにエギをキャストするというワケです。
実際にこの日も、休憩中に潮目がクッキリと現れたのでエギをキャストしました。中層から表層付近を中心に探っていたところ、中層付近をフォール中にラインが水中に「スーっ」と吸い込まれました。
エギングにおいて変化を感じることはすごく大切です。とくに、春いかにおいては1日のうち数少ないチャンスをものにできるかどうかが、釣果の明暗を分けてしまいます。
今回の重要ワンポイント
- ●事前情報を調査・確認し、ポイントを絞って釣行しよう!
- ●マズメはとにかく全集中!
- ●日中は変化に敏感に。タイミングは突然訪れる!?
16回目の今回は、春のエギングにおいて少ないタイミングをものにできるかどうか、実際の釣行に沿っておさえておきたいポイントをご紹介しました。 「春イカは難しい…」といったイメージをお持ちの方もたくさんいると思いますが、実際には事前情報をしっかりと調査し、ねらった場所・タイミングに釣行を合わせることで、釣果を出すことができるのです。
とはいえ、秋イカに比べると難しいのは事実です。毎回釣果が望めるわけではないので、幾度となく釣行を重ね自身のスキルアップはもちろん、ポイントや攻め方を絞り、確実に釣果アップに近付けるようにしましょう。
レポーターREPORTER
3歳のころから父親に海釣りに連れていかれ、気が付けば釣りに夢中に。中学生になると、自らの足で近所の野池や海に行くようになった。好きな釣りはショアのソルトルアー(とくにエギングとライトゲーム)。また、釣り以外にもアウトドア好きで、冬はスノーボード、夏はキャンプと根っからのソトアソビスト。行動力とフットワークの軽さは社内一のはず?(笑)
現在は釣具メーカー・ハヤブサにて開発課メンバーとして勤務し、日夜商品開発に奮闘中。