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ここ最近、急激に暖かくなってきて、釣りをするにはいいシーズンになってきた感がある今日このごろ。
今年(2023年)は例年よりも春の訪れが2週間ほど早いようで、(この記事を書いている)3月下旬には近所の桜はほぼ満開。これだけ暖かくなってくると、魚の活動も徐々に活発化してくるわけで、私がホームグランドとしているポイントでも、多くの小物の姿が確認できるようになってきました。
思い返せば私は初心者のころ、近所の用水路での「小物釣り」から釣りを始めました。そこから徐々にほかの釣りもたしなみ、ルアーフィッシングへと傾倒していったといった具合。今でもたまにライトゲーム用ルアータックルを持って、近所で小物釣りに興じていたりします。
そこで今回は、ライトゲーム用ルアータックルを流用した、お手軽な近所での小物釣りスタイルを紹介したいと思います。
ライトゲーム用ルアータックルを流用した
小物釣りのスタイルを紹介!
本来であれば片手で扱える、長さ1.5~3mくらいまでの延べ竿(振り出しタイプ)を使うのが一般的ですが、今回はあくまで「ライトゲーム用ルアータックルを流用した」小物釣りを前提として、話を進めていきたいと思います。
ロッド
長さ6~8ft台(約1.8~2.4m)のトラウトロッド・アジングロッド・メバルロッドで、なおかつロッドパワーはLクラス(ライトクラス)以下のものがベストです。これより上のパワーのロッドだと魚を掛けた際に硬すぎて(強すぎて)、小物とのやり取りが楽しめなくなります。
また、流用するルアーロッドはグラスロッドでもカーボンロッドでも問題ありませんが、感度や軽さ、操作性を重視するのであれば、カーボンロッドの方が扱いやすいと思います。
リール
小物釣りに限って言えば、わざわざリールを使う必要はありません(仕掛をトップガイドに直結して釣りを楽しめます)。
しかしあえて使うとすれば、ナイロンライン3号を100mくらい巻くことができるラインキャパがある、1000~2000番台のスピニングリール、もしくは小型アンダースピンキャストリールが最適です。とくに海の場合は足場が高いところもあるため、リールがあった方が有利かもしれません。
ライン
使うラインはナイロンライン1~2号が基本で、大物が混じるポイントであれば、3号の太さがあると安心して魚とやり取りできます。ライントラブルが少ないナイロンライン(安価なバルクのナイロンラインで可)でOKです。
オモリ
釣りをするポイントにあわせた重さのガン玉オモリを用意すればOKです。市販の仕掛を使うのであれば、オモリを別途用意する必要すらありません。
仕掛
釣り初心者の方や子ども向けには、目で見て確実に魚のアタリを取ることができる、いわゆる「小物釣り仕掛」を使うのがオススメ。各釣具メーカーから各種発売されているので、釣具店で気軽に購入できます。これだと別途ハリやハリスを購入する必要がなく、小物釣りに必要な物がすべてセットになっているのでひじょうに楽で経済的です。
一方、手返しのよさを重視する釣り中級者以上の方には、あえてウキを使わないラインとハリスを直結してガン玉を打つ、もしくは極小スイベルを介して、ラインとハリスを接続したオモリなしのシンプルな仕掛、「ミャク釣り仕掛」もオススメです。
「ウキなしのルアーロッドでは、エサ釣りの小物のアタリは取れないのでは?」と心配する方もいるかもしれませんが、ここで、竿先が高感度で小物の繊細なアタリを取ることができるライトゲーム用ルアーロッドを流用するメリットが、最大限に活きることとなります。
視覚で魚のアタリを的確にとらえ、かつウキの動きを楽しむなら「小物釣り仕掛」。とにかく手返しのよさを重視するなら「ミャク釣り仕掛」を選択するとよいでしょう。
ハリとハリス
ハリとハリスを別々に購入するよりも、各釣具メーカーから発売されているハリス付きハリを購入して使う方が、いちいちハリにハリスを結ぶ手間や使うハリスの号数を考える必要もなく、一番無難かつベターな選択。ねらう魚種に合わせたハリを選択してしてください。
ちなみに私は、1号ハリス付きのヘラバリ10号を使って小物釣りをしています。
エサ
エサはミミズや赤虫、サシ(ハエの幼虫)、各種練りエサ、海釣りであればゴカイなどのムシエサが一般的です。
生きエサを手でつかんだり、練りエサを練って手が汚れるのが嫌な人には、「パワーイソメ(マルキュー)」などの人工エサや、チューブ式練りエサといった選択肢もあります。
ちなみに私は、「パワーベイト マイクロクローラー(バークレイ)」の赤系のカラーを細かくカットしたものを使っていますが、ひじょうにハリ持ちがよく、生きエサと遜色ないくらいさまざまな小物がよく釣れます。
そのほか、あると便利なアイテム
そのほか、練りエサを使うのであれば練りエサを練るための容器、水を汲んだり釣った魚を入れるための折りたたみバケツ、座るための折りたたみイスがあると便利。
あくまで小物釣りなので、よほど足場の高いポイントでもない限り、わざわざタモ網を用意する必要はないでしょう。
ベストシーズンは?
小物釣りのターゲットはさまざま。1年を通していろんな魚をねらうことが可能です。
しかし、安定して釣果をあげるのであれば、やはり暖かくなってくる4月から寒さが本格化する前の11月くらいまでの動きやすいシーズンがベスト。あとはねらう小物の種類に合わせてといったところでしょうか。
足下を釣ろう!
小物は水深のある沖よりも、むしろ足下や堤防の壁面にいることが多いので、静かに水際に近づいてヘチ(岸際)を攻めるようにするのが基本。アタリはウキを使っている場合はウキに、ミャク釣りの場合は竿先に明確に出るので、アタリを感じたらすかさずアワセを入れ、しっかりとハリ掛かりさせましょう。
さて、ライトゲーム用ルアータックルを流用したお手軽小物釣り、いかがだったでしょうか?
ルアーフィッシング初心者さんのなかにはエサ釣り経験がない方も多いかもしれません。お手軽な小物釣りを経験すれば、きっと、今後のルアー釣りのヒントになることも多くあるハズ。
小物釣りは近所で手軽に楽しめるのが魅力。とくに海の場合は、うまく群れに当たればちょっとした爆釣を経験することも可能です。ぜひ一度チャレンジしてみてはどうでしょうか?
それではよいフィッシングライフを。
レポーターREPORTER
ラパラルアーとアメリカンルアー、アニソンとZABADAKとPerfumeの曲をこよなく愛する心優しきオッサンアングラー。さらに競馬や雑学、サブカルチャー系の知識全般にやたら造詣が深い。