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服装と装備はどこまで準備?
釣りを楽しむ際、効率よく動きやすい服装と装備を備えれば、当然釣りが快適になることは間違いありません。
釣り用のベスト(ライフジャケット)を着用し、必要な小物を装着。そして、手拭きタオルや防水スマホケース、ハリを外すペンチや糸を切るカッターやハサミなど、釣りの現場ですぐに対処できるよう身につけておけば、手返しがよくなり道具の紛失も防げます。とくに水辺でのアソビである釣りですので、安全を第一に考えればライフジャケットは欠かせません。
しかし、ひじょうに便利である反面、手軽に釣りを始めるにはやや装備にお金が掛かってしまううえ、荷物もかさみます…。初めはライフジャケットがレンタルできる釣り公園や施設からスタートしたり、手持ちの道具で代用し、徐々に必要な物を買い足していってもよいでしょう。
それらアイテムのなかでも、帽子やサングラス(偏光レンズのもの)は強い日差しや不意に飛んでくるかもしれない釣具から頭部や目元を守ってくれる大切なアイテム。私の経験談ですが、過去に水面から照り返される日差しで目が痛くなることがありました。それ以降、偏光サングラスを愛用しています。
また、手にはグローブ(手袋)を着用しておくと、魚を触ったときにヒレが刺さる心配が軽減できたり、転んだときに手をついても怪我をしにくいので便利。釣り専用でなくても代用は可能ですので、ぜひ安全のために着用をオススメします。
釣りには仕掛が必要
まずは手軽なところからはじめよう!
初めから釣り糸とハリを結んだりするのは難易度が高く感じますよね…。釣具メーカーから釣り糸と釣りバリを最初から結んである商品(仕掛)が多く発売されているので、ぜひそれらを使ってみましょう。
今や100円均一ショップにもそういった商品があるので、安価にお試しで使うのもアリです。ただ、初期費用を抑えてまずは釣りをやってみることも大事なのですが、安心と信頼のおける釣具メーカーの商品は丈夫で長持ちします。お好みで使い分けてくださいね。
エサを付ける
スーパーで手に入るもので大丈夫!
次にエサを付けてみましょう。
今回用意したエサは、スーパーで販売されている「スチームあさり」です。釣りをするのに釣り専用のエサでなくても大丈夫なのか? って思うかもしれませんが、ズバリ! 全く問題ありません。
釣り具屋さんに売っているエサは魚が好むニオイや味を凝縮したり、身が崩れにくいように硬さを調節していますから使いやすくたくさん釣れる可能性は高くなります。一般に売られている食品はそういった商品に比べるとニオイや味は釣りエサには劣るものの、魚たちはしっかり食べてくれます。よーく考えてみてください、海にいる魚たちが普段食べているのは自然の物ですよね。
貝類は身も程よい硬さでニオイも手に残りにくいですから、初心者にピッタリだと思いますよ。
準備ができたら仕掛を投入!
そして、魚が釣れたら……
エサを付けたら海中に仕掛を投入します。竿を持つときは軽く握るようにして優しく持ちます。あまり動かしたりせずにのんびり待ちましょう。
さっそく魚が釣れました! 魚が釣れたら、何て魚かGoogle先生で調べてみましょう。どうやら、開始早々釣れたこの魚は「ササノハベラ」って名前の魚のようです。ちなみに、ササノハベラという魚で2種類あるようで「ホシササノハベラ」と「アカササノハベラ」がいます。ホシササノハベラとアカササノハベラのどちらなのかは判断が難しいですが、毒を持っていたり鋭い棘(とげ)があるような魚ではないことが分かりました。
魚釣りをしているとお馴染みの魚になるくらいよく釣れるササノハベラ。ゲスト(本命以外の魚)扱いされますが、初めての釣りでは嬉しい魚ですね。
このように、初めての釣りでは知らない魚や思いもよらない毒をもった魚が釣れることがあるので、まずは調べることをオススメします。それから、素手で触るのは避けてフィッシュグリップ(魚をつかむトング)を使用し、ハリを外す際はプライヤーを使うのが望ましい方法です。
お次は銀色の平たい魚が釣れました。「イスズミ」という目が可愛い魚ですね~! 釣れた魚を調べたりするのも新しい知識が増えて楽しいものです。またまたGoogle先生で調べてみると、「釣り上げられた際にビックリするのか排泄物を水面に撒き散らす」と書いてありました。あまり歓迎したくない性質の魚のようです(笑)。実際に釣り上げたときにそのような事態になりましたが、冬は美味しくなる魚なのでこれからは食べる価値ありです。
堤防にはいろいろな魚がいてワクワクしますね。小さくても力強い引きで楽しませてくれた魚たちに感謝してリリース(魚を逃がす)しました。
いかがだったでしょうか?
海釣りってハードル高そうに思われがちですが、かんたんにできるし(釣りモノやシチュエーションを選べば)実はお金が掛からない遊びなんですよね。でもある程度は釣りしてるって雰囲気も大切じゃないですか。それを可能にしてくれるのがシンプルな「のべ竿」と身近な海だと個人的に感じています。
私も海での初めての釣りは、今回ご紹介したのべ竿釣りなんです。3歳のときに祖父と一緒に行って釣りをしたのがデビューでした。あのときに釣った小さなメジナって魚の引きは強烈で、今でも忘れないくらい鮮明に記憶に刻まれています。魚の引きは手に、魚の姿は目に焼き付き、そして感動はいつまでも心に記憶されます。
幼少期に竿を握ったあの日から、「大人になっても釣りをするときは童心を忘れずにいよう!」そんなことを思いながら、時は流れて今年35歳を迎えました(笑)。
あなたの釣り人生はこれから始まるかもしれません。今後のフィッシングライフが良好であることを陰ながら願っております。
レポーターREPORTER
漁村に生まれ幼少期より海釣りを嗜む。ルアー、エサ釣り問わずシンプルな釣りを好み、自分で組み立てた釣りが成立したときに、何よりも快感を覚えるサラリーマンアングラー。
インスタグラム:
@supemaru805 (URL: https://www.instagram.com/supemaru805/)