ライトショアジギングではさまざまな魚がねらえます。メインターゲットの青物から、マダイ、根魚、フラットフィッシュなどなど…。ねらえる魚が多すぎて、この魚を釣りたい! と思っても、イマイチねらい方が分からない…。
そんな方へお送りする「魚種別編」。魚種別に絞って、その魚のねらい方や生態まで詳しくお伝えしていきたいと思います! 第4回目の今回は、釣れれば嬉しい高級魚「キジハタ」です。
ライトショアジギングでもねらえる!
夏の高級魚・キジハタ
「キジハタ」という魚をご存じでしょうか? キジハタは日本全国に分布する、ロックフィッシュのなかでもポピュラーな存在。体長は最大で60㎝を超えます。性転換する魚として知られており、幼魚はすべてメスで、40㎝以上に成長するとオスに性転換します。赤色の体にオレンジ色の斑点が美しい魚です。
関西地方では「アコウ」とも呼ばれ、古くから高級魚として扱われるひじょうに美味な魚なのです。
キジハタはそもそも釣りの人気ターゲットである「根魚」の一種。根魚は通称ロックフィッシュとも呼ばれ、メバルやカサゴ、マハタなど、根につく魚の総称としてそう呼ばれます。
ロックフィッシュは通常の漁では獲れないため高級魚として人気が高く、高値で取引されることも珍しくありません。キジハタも例外ではなく、高級料亭でお目にかかることも。
キジハタは光物がお好き!?
メタルジグのフラッシングと振動で、ハマれば爆釣も!
意外かもしれませんが、キジハタはライトショアジギングでねらえる好ターゲットなのです。通常、キジハタはジグヘッド&ワームでねらうのが一般的。しかし、ライトショアジギングで用いられるメタルジグは、ワームには出せないフラッシング効果があり、これにキジハタは好反応を示します。
さらにワームと比べてメタルジグのほうが動くスピードが速く、リアクションバイトも期待できます。また飛距離も出るため、広範囲を探ることができるのもメリット。メタルジグでより広く探って、キジハタに出会う確率をUPさせましょう!
もっともオススメなのが「ブレード」付きのメタルジグ。ブレードは光と振動のWの効果があるため、キジハタが好む動きを見事再現できるのです。
誘い方はただ巻きでOK。キジハタは底にいるイメージが強いですが、遊泳力が強く、ベイトを捕食するためなら中層あたりまで平気で泳いでくるため、底から中層までまんべんなく探ることをオススメします。
キジハタねらいにオススメのタックル
キジハタは岩礁帯に多く生息するため、地磯や沖磯でねらうのがセオリー。青物ほど引きは強くないですが、根に潜ろうとするパワーは強烈。根に潜られないためにも、多少強引にファイトできるよう強めのタックルで挑みましょう。
以下、詳しいタックルセッティングをご紹介します。
- ●ロッド: ロックフィッシュロッド 8~9ft /適合ルアーウェイト 30g~40g前後
- ●リール: スピニング3000番前後(シマノ機種) 3000~4000番(ダイワ機種)
- ●ライン: PE1号
- ●リーダー: フロロカーボン20~30lb
ロッドはエギングロッドやライトショアジギングロッドでも代用できますが、可能であればロックフィッシュロッドをオススメします。専用ロッドならパワー不足に陥ることもなく、安心してロックフィッシュをねらうことが可能です。
リーダーに関しては、地磯や沖磯がメインフィールドとなるため、根が荒いポイントでは30lb、比較的根が荒くないポイントでは20lbといったように、フィールドごとに太さを変えましょう。
いかがでしたか? キジハタは実はライトショアジギングでもねらえ、なおかつ爆釣することも少なくありません。
とにかくキジハタねらいにはブレード付きメタルジグがオススメ! フラッシングと振動で、ぜひ夏の高級魚・キジハタをねらってみてください。
レポーターREPORTER
1993年大阪生まれの兵庫育ち。
周りが野池に囲まれた環境で育ったため、暇さえあればバス釣りへいく幼少時代を過ごす。大人になっても釣りへの熱は冷めず、現在は釣具メーカー・ハヤブサに勤務。年間釣行回数は仕事、プライベート含め150日を超える生粋の釣りバカ。