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みなさんアジはお好きですか? アジを釣る方法といえば、漁港や堤防から楽しむサビキ釣りやアジングなどがあります。アジは回遊魚なので1年を通して釣ることができる嬉しいターゲットです。しかし、時期や季節などにより釣れるときとそうでないときがあるのも事実。冬から春にかけては少し沖の深場にいることが多いため、オフショア(船からの釣り)での釣りが有利となります。
といったワケで1月~3月に3回ほど釣行した「バチコンアジング」の様子ともに、「バチコンアジングって?」といった、その釣りの魅力とお料理をご紹介したいと思います。
よく耳にする「バチコンアジング」とは何ぞや?
「バチコン」は最近流行っているルアーでアジを釣るアジングの1種で、「バーチカルコンタクト」を略したものです。船から垂直(=バーチカル)に、つまり真下に仕掛を落として釣る方法です。
真下に落とした仕掛に食らいつく繊細なアジのアタリを逃さず、アワセて掛ける釣り方。勝手には掛かってくれないので何ともテクニカルな釣りでゲーム性が高く、私はこのバチコンアジングの虜なんです(笑)。
竿先を引っ張るアタリはカンタンに分かりますが、「コツッ」という瞬間的なアタリは気づきにくいので、違和感があれば即アワセるようにしています。アワセが遅いと口の横に掛かったりします。口元が弱いアジなので、口の横に掛かってしまうと口切れによるバラシの原因に…。微かなアタリを取ることができるかどうかが釣果のカギであり、面白いところなのです。
なぜ夜の釣りなの?
船に乗ってナイトゲームを楽しむのが主流のバチコン。私が楽しんでいるエリアでは、港から数分のところにある水深30mのポイントで行います。「アンカー」という船を留めておく設備で船を流されないように固定してから釣りが始まります。
アジは夜の間は警戒心が薄れるだけではなく、船の集魚灯の光に集まったプランクトンや小魚をねらって集まる習性があるので、日中に比べて釣りやすいのです。
2月に釣行した際は、目の前でピチャピチャと音を立てながらアジがプランクトンなどを食べ、飛び跳ねていました。思わずタモ(網)を入れてすくいたいくらいでしたよ(笑)。そこまでアジの群れが濃く活性が高いと、さすがにその日は入れ食い状態に。仕掛を落すとすぐに釣れるという最高の日で、1時間半ほどであっという間にクーラーボックスがいっぱいになりました!
バチコンアジングに必要なものと仕掛
いつもオフショアでの釣りが多い私ですが、釣りモノによって道具や準備するものが違います。バチコンアジングは比較的荷物が少ないのでとても楽チンです。竿(ロッド)・リール・仕掛・ルアー(ワーム)・オモリ・魚つかみ。とりあえずこれだけあれば釣り始めることができます。
私の竿はボートアジング専用ですが、リールはティップランに使っているスピニングリールで道糸がPE0.6号、リーダーは2号にしています。ティップラン用ロッドでもまったく問題ありません。仕掛は天秤仕掛もありますが、私はバチコン仕掛を使っています。
メインリーダーの一番下にオモリを付け、道糸とリーダーの結束(ノット)部分からオモリまでの間に回転ビーズやサルカンを入れます(入れる場所はお好みで)。そこからエダス(ハリス)を20cmほど出し、ジグヘッドと結びワームを装着して仕掛の完成です。
ほかにも各メーカーから専用のバチコン仕掛が発売されているので試してみるのも楽しいかも。私はよくご一緒する方から手作りの仕掛をいただいたり、自分で作ったりしています。仕掛や釣り方、ワームの種類や色によって釣果に差が出るので、楽しくてハマッてしまう釣りなんです。
ちょっとご参考!
釣ったアジを新鮮に保つ方法
私はアジを釣ったら、自宅まで新鮮に持ち帰るために丁寧に血抜きをするようにしています。
まず釣ったらハサミで喉(エラ)を切って、バケツに汲んでおいた海水に浸し血抜きします。血が抜けたら放置せず、なるべく早めにクーラーボックスに準備した潮氷(しおごおり)に入れ冷やすのです。潮氷とは氷と海水を混ぜたもの。氷だけで冷やすよりも冷たく冷やせるので新鮮さを保てます。血抜きしたアジを潮氷にどんどん入れていくのでちょっと帰りは重くなりますが、新鮮で美味しいアジのため。頑張りましょう!
(帰りに必要な分だけ海水を残し、クーラーボックスの中の水分量を減らせば軽くできます。また、必要に応じて氷も足しましょう)
アジ旨し!
骨まで食べたいおすすめアジ料理
キャッチ&イートをモットーにしている私は釣った魚を食べるのも大好き!! 新鮮なアジはこのような料理にして美味しくいただいています。
春は産卵を控えて脂ののったアジを近場でねらえるなんて、ワクワクがとまりません! 夜のバチコンアジングは船や地域によって出船時間が異なりますが、私の住んでいる鹿児島市内近辺では大体夜18時半か19時出船で22時か23時には沖上がり。なので、平日の仕事帰りにちょっとだけというスタイルもアリですよね。
船によってはレンタルタックルもあるので、初心者の方もぜひバチコンアジングに挑戦してみてください。きっと私同様にワクワクがとまらないはずですよ~(笑)。