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世の中にはまだまだ知らない魚がたくさんいる!!
普段釣りを楽しんでいると、「これ何!?」というお魚が釣れてしまうことはしばしば…。もちろん正体が分からない魚は、ひょっとしたら危険かもしれないので素手で触るのは厳禁ですが、それにしてもその正体は気になるところ…。
そんな「珍しい魚」「不思議な魚」「面白い魚」について、スタッフやアングラーから集めた写真をもとに、お魚大好き「かわちゃん」こと川田一輝さんが大調査。お魚についてコメントしてくれますよ! ぜひ、ご覧くださ~い!!
身近な熱帯魚!オヤビッチャ
釣った人:スタッフの岸本さん
家族での釣行で熱帯魚みたいな魚が釣れました!? きれいな魚に子どもも大喜びでしたが、可愛すぎて持ち帰って食べるのはやめました。
かわちゃんコメント:
とても可愛いさかな「オヤビッチャ」ですねぇ~! ときどきサンバソウ(イシダイの幼魚)と間違われる方もいらっしゃいますが、模様以外の姿形を落ち着いて見てみると結構違いますよね。
ダイビングをしていると群れで現れるとても鮮やかな魚です。求婚の時期になると少しブルーがかって、それはそれは綺麗なんですよ!
沖縄ではフライにして食べると聞いたことがありますが、小さいながらシガテラ毒の恐れもあるそうなので注意です。
福岡では同じ仲間のスズメダイに塩を振って丸干しにしたものが「あぶってかも」という名前で食べられます。ちょうど旬は今頃から初夏で僕も食べたことがありますが、ウロコはパリパリ身は脂が乗っていて大変美味しかったです。
オヤビッチャという可愛い名前の由来が気になったので調べてみたら、①沖縄で綾が走る(細かい模様が入っている)という意味の「アヤビッチャ」からきた ②東北では赤ん坊という意味の言葉で、親になっても小さいから、と出てきました。ただ生息域が千葉より南なので、もしかしたら①に近いのかなと個人的には思います。名前も見た目も可愛いさかなですね。
釣れたらいいことありそう!えべっさん
釣った人:スタッフの石原さん
大好きな船からのアマダイ釣り。なかなか見かけない魚が釣れました…。ちょっと写真はボケていますが、何でしょう???
かわちゃんコメント:
とても縁起のよいおさかな「エビスダイ」ですね! 別名「ヨロイダイ」と呼ばれるほど、ガラスのように硬くて美しいウロコに覆われています。
仕掛を見るからにアマダイ釣りでかかったと思うのですが、水深100m以浅を中心に、深いところだと水深700mでも確認されたとか。大きくなると45cm、南日本太平洋岸から琉球列島などに生息します。
なんといっても味がよいみたいで、調べても調べても美味しそうな写真が出てきます。食べてみたいなぁいいなぁ! 味もぜひ教えてください~!!
なんとも邪悪な見た目!でもいい奴かもよ!
釣った人:スタッフの西尾さん
初めて釣った魚で名前も、珍しいのかも分からないのですが……。兵庫県の海岸でアオイソメをエサにして、ちょい投げ釣りをしていたときに釣れました。
かわちゃんコメント:
僕も昔、同じようにちょい投げ釣りをしていて釣れたときに「なんて怖い見た目なんだ!」とびっくりしたことがあります。
この子の名前は「オハグロベラ」ですねぇ~! 釣り人には「イソベラ」や「クロベラ」と呼ばれたりもします。しかしよく見るとオシャレなのは、背ビレの第1、2棘が糸状に伸びていてキュート! メスはもう少し体が赤や黄色っぽい明るい色をしています。
実は…美味しいさかなでもあるんです!
見た目はおどろおどろしいですが、毒はありません。体のヌメリをしっかりとって塩焼きするとメバルをさらに柔らかくしたような身で美味! オススメは唐揚げ、高温でカラッと揚げると美味しいですよ!
人もさかなも見た目で判断してはいけないですね。また面白いさかなが釣れたら教えてくださいねー!!
引き続き、皆さんと一緒に勉強したいと思います。ではまた!
今回もまたまた珍しいお魚たちでしたね。
それでは、また次回も珍しいお魚の情報が入手でき次第、みなさんにお届けしますのでお楽しみに~!
レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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インスタグラム:@kawayanfishing (https://www.instagram.com/kawayanfishing/)
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